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静音×冷却×省電力、超バランスPCの最適解
TEXT:宮崎真一
ビデオカード冷却はオリジナルクーラーがポイント
imageビデオカードは性能向上の半面、TDPも増加の一途をたどっており、騒音がかなり大きいものもある。その静音性を高める指針を解説していきたい。
オリジナルクーラーモデルなら静音性とメーカー保証が両立可能
 最新のATI(AMD)製GPUは、アイドル時にコアクロックと電圧を引き下げるATI PowerPlayという機能を搭載し、消費電力の低減を図っている。しかし、それでも依然としてビデオカードの消費電力は高いままだ。そこで、ビデオカードの静音性を向上させたいのであれば、GPUクーラーを別途販売されているものに換装するのが手っ取り早い方法だ。では、カードに装着されているGPUクーラーはすべて使えないほどうるさいのだろうか。

 まず、ビデオカードで多く見られるものがリファレンスクーラーを採用したモデル。このクーラーは、NVIDIAやATIがGPUをリリースするときにリファレンスデザインとして採用したGPUクーラーと同じものだ。GPUの発表直後に登場するビデオカードはほとんどがこのタイプ。GPUによってそのクーラーの騒音の大きさはバラつきがあるものの、最近のGPUでは静音性を重視し、回転数を絞っている傾向にある。そのため、高い静音性を誇るものの、GPU自体があまり冷えずに温度が高くなってしまうというデメリットがある。

 次に、ビデオカードベンダーが独自にGPUクーラーを採用したオリジナルクーラーモデルがある。GPUクーラーをユーザーが交換すると、動作保証の範囲外となるため、あくまでも自己責任の作業となってしまう。しかし、オリジナルクーラーモデルには既存の静音性が高いクーラーを採用した製品もあり、そういったカードならメーカー保証を失うことがなく、ユーザーにとってかなりメリットがある。このオリジナルクーラーモデルは、ビデオカードの静音性を気にかけるユーザーにとっては、最善の選択肢であると言ってよい。また、オリジナルクーラーモデルの中にはパッシブヒートシンク、いわゆるファンレスを採用した製品もある。この場合、発生する騒音はゼロとなるが温度は高くなってしまうため、ケース内部のエアフローに配慮する必要がある点に注意したい。
imageファンレスは魅力だが……
冷却ファンが装着されないファンレスクーラーでは発生する騒音はゼロとなる。しかし、冷却性能は低くなりGPU温度は高温となってしまう。そのため、ケースファンなどで風を当てる必要がある
ビデオカードの静音性を高める三つの手段
新規購入
imageファンレス
静音性を最重要に考えるユーザーならばファンレスモデルが選択肢足り得る。しかし、ハイエンドモデルでは消費電力(発熱)の関係上、ファンレス製品はなく、性能とのトレードオフになってしまう。
imageオリジナルクーラー
静音性の高いことで好評を博しているGPUクーラーを装着した製品もある。そういったカードではメーカー保証を損なうことなく高い静音性を簡単に得ることができる。
アップグレード
imageビデオカードクーラー
GPUクーラーを別のものに換装することで静音性の向上を図ることも可能だ。ただ、その場合、メーカーの保証範囲外となるため、ユーザーが自己責任において行なう必要がある。
まずは最新ビデオカードの性能をチェック
オリジナルクーラーモデル=オーバークロックモデル
 それでは、ビデオカードの静音性の向上を果たすもっとも手軽な方法である、オリジナルクーラーモデルのパフォーマンスを検証してみたい。オリジナルクーラーモデルは本当に静音性に優れているのかどうかがポイントとなる。Radeon HD 4850、GeForce 9800 GTX、Radeon HD 3870、GeForce 8800 GT、GeForce 9600 GT、Radeon HD 3650の6種のGPU搭載カードで検証した。

 まずは、3Dグラフィックスのパフォーマンスを検証するために、3DMark Vantageを実行したものが下のグラフである。やはり、市場でも人気が高いRadeon HD 4850が頭一つ抜きん出ている形となった。とくに、今回の検証に利用したSapphire TOXIC HD 4850 512MB GDDR3 PCI-Eは、コアクロックを625 MHzから675MHzに、メモリクロックを2GHzから2.2GHzへと高めたオーバークロックモデルでもある。パフォーマンスが良好なのもうなずける結果だ。次いでGeForce 9800 GTX搭載のInnoVISION i-Chill Geforce 9800 GTX Accelero Xtremeとなるが、こちらもコアクロックを675MHzから740MHzに、メモリクロックを2.2GHzから2.28GHzに高めている。このようにオリジナルファンモデルはその冷却性能の優位性から、同時にオーバークロックモデルであることが多い。

 一方、下位モデルに目を移すとRadeon HD 3650を搭載したHIS H365F256GNPが、ほかのビデオカードと比べて大きく水をあけられてしまっている。同モデルはリファレンスよりもメモリクロックが低く設定されていることもあってか、FPSといったゲーム用途にはあまり向いていないようだ。
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E8200(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K-E(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Transcend JetRAM JM4GDDR2-8K(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、2GB×2)
HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3320613AS (Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
騒音測定環境:ビデオカード側面から約10cm、暗騒音:33.0dB、室温:27℃
Sapphire
TOXIC HD 4850 512MB GDDR3 PCI-E
実売価格:30,000円前後
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク)
URL:http://www.sapphiretech.com/jn/
image定番のZALMAN製静音クーラーを搭載
コアクロックを675MHz、メモリクロックを2.2GHzにオーバークロックしたRadeon HD 4850搭載機。ZALMAN製のクーラーを装備しており、リテールクーラーよりも大幅に静音化を果たした。
Radeon HD 4850 PCI Express 2.0 x16
image定評のあるZALMAN製のビデオカードクーラーを採用。円形のヒートパイプに細かくフィンが取り付けられている
SPECIFICATION
コアクロック:675MHz
メモリクロック:2.2GHz
ビデオメモリ(バス幅):512MB GDDR3 SDRAM(256bit)
インターフェース:DVI-I×2、S-VIDEO/HDTV OUT×1
InnoVISION
i-Chill Geforce 9800GTX Accelero Xtreme
実売価格:37,000円前後
問い合わせ先:support@kohryu.com(興隆商事)
URL:http://www.inno3d.com/
image3連ファンを装備する超冷却モデル
NVIDIAの旧ハイエンドGPU、GeForce 9800 GTXを搭載し、三つのファンを連ねた冷却重視モデル。コアクロックが740MHzにオーバークロックされており、冷却だけでなく、性能もアップしている。
GeForce 9800 GTX PCI Express 2.0 x16
image3連クーラーの下には、5本のヒートパイプと107個のフィンからなる巨大ヒートシンクを搭載。高い冷却性を確保した
SPECIFICATION
コアクロック:740MHz
メモリクロック:2.28GHz
ビデオメモリ(バス幅):512MB GDDR3 SDRAM(256bit)
インターフェース:DVI-I×2、S-VIDEO/HDTV OUT×1
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