その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||||||||||||||
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静音化しやすい、消費電力の低いCPUはどんなものかについて見てきたが、すでに持っているCPUを静音化したい場合にはどうしたらよいのだろうか。もっとも手軽でコストもかからない方法が「ダウンクロック」および「低電圧駆動」だ。CPUを定格クロック以上で動作させる「オーバークロック」の逆である。 CPUの消費電力は、動作クロックに比例し、また駆動電圧の2乗にも比例する。Intel CPUのEIST、AMD CPUのCool'n'Quiet(2.0)といった省電力技術もこの原理を利用しており、CPU負荷に応じて動作クロックを下げるとともに、駆動電圧も下げることで、低負荷時の消費電力を低くしている。AMDの省電力モデルなども基本的には低電圧駆動することで消費電力を抑えている。それと同じように、動作クロックや駆動電圧を下げてやれば、負荷時でも消費電力や発熱が小さくてすむわけだ。Intel CPUのリテールパッケージに付属する純正クーラーは、アイドル時はそこそこ静かだが、CPU温度が一定の基準を超えるとファンの回転数が上昇するため、負荷が高まると結構耳に付くようになる。負荷時の発熱を小さくできれば、ファンの回転数上昇を抑えることができる。 ダウンクロックはオーバークロックができる製品であればだいたいできる。CPUの動作クロックは、PLL ICから供給されているベースクロック(FSBクロック)をCPU内部で何倍かにして作り出している。つまり「CPUクロック=ベースクロック×倍率」だ。ダウンクロックするには、BIOSの設定メニューでこの倍率を下げてやればよい。通常、倍率を定格以上に上げることはできないが、下げることはできる製品がほとんどである。AMD CPUとAMDチップセットの組み合わせであれば、AMD純正のユーティリティ「AMD OverDrive」を使うことで、Phenom X4のコア単位で細かい調整を行なうことができる。 定格外での使用ということではオーバークロックと同様の行為と解釈できるためメーカー保証が受けられなくなるが、ダウンクロックはオーバークロックほどのリスクはない。低電圧駆動に関してもダウンクロックとの併用であればある程度までは安全に下げることができる。 |
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CPU静音化の特効薬と言えるのが、CPUクーラーの交換だ。最近はリテールパッケージに付属している純正クーラーも静音を意識したものとなっており、アイドル時はとくに静かだ。しかし、冷却能力自体は低く、CPU温度が上昇するとファンの回転速度も上昇していく。CPUメーカーの設計ガイドラインではCPUクーラー周辺の温度は40℃以下に保つように推奨されているが、45nm世代のCPUは、消費電力が減るとともにTcase(CPU表面の許容温度)も上がっている。その分、CPUクーラーのコスト(放熱能力)も削られており、夏を迎えた今、高温になりやすい環境ではファンの騒音が目立ってくることもあるだろう。 Core 2シリーズが登場する前のPentium 4/D時代は、CPUのTDPが130W前後というのもめずらしくなかった。その期間にCPUクーラーは大きく進化し、今では静音ながら放熱性能が高いCPUクーラーがリーズナブルな価格帯から入手できるようになっている。冷却能力強化、静音化に加えて、ビジュアル面で楽しめる点も市販CPUクーラーを導入するメリットとして挙げられる。 |
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最近のCPUクーラーがいくら高い冷却性能と静音性を両立していると言っても、両者はどうしてもトレードオフの関係にある。システムの安定稼働に必要な放熱能力を持っていることを前提にしながらも、できるだけ静音性の高いCPUクーラーを選びたい。 静音優先の場合は、できるだけファンを回さないことがポイントになる。そのためには放熱性能を稼げる大型のヒートシンク/フィンを搭載し、そして低速でも風量が稼げる大口径ファンを搭載するのが自然な流れだろう。もちろん、最近のCPUクーラーのほとんどに採用されているヒートパイプも有効だ。 ヒートパイプは銅パイプに作動液を封入したもので、作動液の凝縮⇔気化の循環を利用することで、少ない温度差でも高速な熱輸送ができるメリットを持つ。かつては高級な部品というイメージがあったが、急激に需要が増加したことから製造コストも下がっているのか、リーズナブルな価格の製品でも採用されるようになった。長いパイプをU字形などに折り曲げて中央部をCPU接触部に埋め込み、1本のパイプで2本分の効果があるように利用するのが一般的だ。ヒートパイプは一般的に、ファンのある冷却部分が上にあるほうが液体⇔気体の循環がスムーズなため、効率が高くなる。 |
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