その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢、橋本新義 | ||||||||||||||||||||||||
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CPUやビデオカードの静音化がうまくいくと急に目立ってくるのがHDDの騒音だ。いわば静音マシンへの最後の大きな障害。これを超えねば真の静音にはたどり着けない。 | ||||||||||||||||||||||||
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HDDの騒音は通常のPCシステムではあまり目立たないかもしれないが、CPUやビデオカードの静音化をうまく進めてまわりが静かになってくると、急に気になってくる。とくにアクセスするたびにカリカリとした音が響くのはかなり耳障り。CPUクーラーのようにファンのノイズが原因ではないため対策法も異なってくるのがやっかいなところだ。 また、HDDの消費電力はごく一般的な1TBモデルでリード/ライト時11~12W、アイドル時8W前後といったところ。CPUやビデオカードに比べれば格段に少ない。通常の環境ならファンによる冷却も必要としないが、それだけに周辺環境の悪化には弱い存在でもあり、とくに2台3台と増えていくと相互に温度を上昇させる原因となる。何より、HDDは大切なデータの保存、管理を行なう存在だけに、故障した場合のダメージはほかのパーツよりもずっと大きい。 もっとも、これらの問題は今に始まったことではないので、解決するためのHDDの静音・省電力化、および冷却対策のテクニックや対応アクセサリは豊富に存在する。また、2007年以降は世界的なエコへの関心の高まりとともに「グリーンIT」、「エコフレンドリー」をキーワードに静音化・省電力化に有利な製品が増えてきているという状況もあり、製品選びの段階からできることは多い。 そして、今なら市場価格がグッと下がって身近になってきたSSD(Solid State Drive)の存在も大いに意識したいところだ。半導体ベースのデバイスだけに、HDD特有の問題点を根本的に解決できる静音化、省電力化の切り札と言える。 |
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HDDの問題点と解決策 | ||||||||||||||||||||||||
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5,400rpmモデルの復権 HDD市場のここ1年ほどのトレンドの一つが「エコフレンドリー」。その流れの中で復活してきたのが回転速度5,400rpmのモデル。主力の7,200rpmモデルよりも静音性と省電力性に関してはグッと有利だ。性能差も以前より縮まっている |
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300GB超プラッタモデルの登場 同じ容量のHDDであれば、プラッタあたりの容量が大きくプラッタ枚数が少ないほうが部品点数が少なくてすむため消費電力面では有利。写真のような薄型3.5インチHDDも実現しやすくなる。300GB超プラッタの最新モデルはとくに注目だ |
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SSDの台頭 読み書き動作にモーターやヘッドなどの機械動作が必要のないSSDは、ランダムアクセス性能の高速さで話題に上る機会が多いが、静音・省電力という面ではそれ以上に強力な存在だ |
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静音を追求するならば最初から騒音が小さいHDDを利用するほうが都合がよい。また、消費電力が低いHDDのほうが冷却面も問題になりにくい。ここ1年ほどの間に各社から低消費電力をうたう製品が多く登場してきており、静音化を進めるならば、そういったモデルを使うのがよさそうではある。ただ、実際に現行の一般的なモデルと比べてどのくらい低消費電力なのか、低消費電力なだけでなく騒音も小さいのか、あるいは性能面はどのくらいなのか、といったことも知っておきたいものだ。ここではそれらのエコHDDを含めた現行の代表的なHDDの実力の参考となるようにベンチマークテストの結果を掲載した。 性能のテストに利用したのはCrystalMark 2004R3である。まずはHDDのSeaquential Read/Seaquential Writeの値に注目してもらいたい。連続したデータの転送速度を示し、ファイルコピー、バックアップ、ゲームデータのロード時間などの速さの指標だ。HDDはRead/Writeとも似たような結果。10,000rpmのWD VelociRaptor、320GBプラッタのWD Caviar Blue(従来のWD Caviar 16SEより名称変更)などに比べて、EcoGreen F1 DT、WD Caviar Green(WD Caviar GPより名称変更)、Deskstar P7K500などのエコドライブは2ランクほど見劣りする結果となった。回転速度が遅かったり、プラッタ密度が1世代前の水準であったりする影響が出たものと思われる。ただ、1世代前の10,000rpm HDDであるWD Raptorが同じくらいのスコアであったことを思えば、決して遅いとは言えない。 |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Extreme QX6850(3GHz) マザーボード:ASUSTeK P5E3 Deluxe(Intel X38+ICH9R) メモリ:Kingston Technology KVR1066D3NK2/2G(PC3-8500 DDR3 SDRAM、CL=7、1GB×2) システムHDD:Western Digital WD Raptor WD1500AHFD-00RAR4(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード OS:Windows Vista Ultimate SP1 動作音測定距離:HDD前面から3cm(暗騒音35.9dB) 計測対象のHDDはセカンダリHDDとして接続 |
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日立グローバルストレージテクノロジーズ | ||||||||||||||||||||||||
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URL:http://www.hitachigst.com/ | ||||||||||||||||||||||||
高度なエコ技術を備えたスタンダードモデル 250GBプラッタを採用した低消費電力版スタンダードHDD。同社のモバイルHDD「Travelstar」の技術を活かし、電圧調整を高度に効率化することで、先代のDeskstar T7K500シリーズに比べてアイドル時の消費電力を40%カット。320GB以上のモデルでアイドル時4.5Wという低消費電力を実現している。3段階にアイドルモードを切り換え、最低1.9W(4,500rpm時)に消費電力を抑える「Advanced Power Management」にも対応する。 |
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SPECIFICATION | ||||||||||||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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