その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:保坂陽一 | |||||||||||||||
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さて、ここからは実際の製品にパーツを組み込んで、どれくらいの静音性や冷却性能が得られるのかをチェックしてみよう。ここで使用したのは右のようなもので、オールマイティを目指しつつも、それなりに省電力を意識した今時のスタンダード構成といったところだ。ケースに入れる前の数値は、ファンの騒音などが直接耳に届くだけにうるさいのは分かるが、外気温が同じならばケースに入れる前の状態のほうがよく冷えるようなイメージがある。はたして実際にはどうなのだろうか? ここでは静音・冷却の観点から、密閉静音タイプ、冷却重視タイプ、オリジナル構造タイプという三つのアプローチに分けて、それぞれのタイプのケースをセレクト。もちろん、それぞれの製品で剛性やケースファンの数、配置なども違う上、アレンジ幅なども変わってくるが、ここでは各ケースデフォルトのファン配置を基準にしている。その効果のほどを比較してみれば、改善点も見えてくることだろう。 |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Quad Q9300(2.5GHz) CPUクーラー:CPU付属品 マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R) メモリ:Patriot Memory PSD24G800KH(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、2GB×2) ビデオカード:GIGABYTE GV-NX88T512H-B(GeForce 8800 GT) HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EACS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 【検証内容】 上記の環境を各ケースに設置して測定。動作音測定は電源ON直後のファンコントロール作動前の最大回転時をケース正面から20cmの地点で計測。暗騒音は33.6dB。温度測定はHDDの温度が安定するOS起動から15分後に3DMark06を動作させ、終了時点での各項目を計測。CPUとHDDはSpeedFan 4.34(CPUはもっとも高いCoreの値)、ビデオカードはRIVATuner v2.09、チップセットはヒートシンク上面のもっともチップ(MCH)の中心に近い部分を放射温度計で計測。外気温は25℃ |
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ケースなしでの測定結果 | |||||||||||||||
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静音をメインで考えるなら、やはり根強い人気のあるこのタイプのケースは欠かせないだろう。とにかく密閉度を高めたということで、静音ケースとして非常に分かりやすいアプローチなのもよい。 その代表として挙げた下の二つのケースのテスト結果を見ると、ともにケースファンが騒音源に加わっているものの、静音性はアップしており、その効果はちゃんと見て取れる。しかし、各部の温度に目を向けると、HDDを除くいずれの値もケースなしのときよりもアップしているのは気になるところだ。このタイプのケースは少ないケースファンで確実なエアフローを構築するのがポイントとなってくるが、直線的に空気が流れるわけではないので、どうしても熱だまりができてしまいがちだ。CPU、チップセット、ビデオカードはケース内部で近接する配置にあるだけに、互いの熱干渉も少なくはないのだろう。 これはダクトを増やせば解決することもあるだろうが、それで静音性が下がってしまうのでは本末転倒だ。このタイプのケースではケースファンの増設にも余裕があるわけではないので、ファンコントロールなども活用し、静音性を保ちつつも、なるべく内部温度を下げる調整を行なうのがポイントとなるだろう。ただ、エアフローという見えにくいものが相手ではあるものの、構造がシンプルなだけに、初心者でもトライしやすいのはこのアプローチのメリットでもある。 |
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少ないファンを有効活用 少ないファンでも確実なエアフローを作り出すことで冷却効果は高まる。ただし、大型ビデオカードなどはその妨げになりやすい |
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増設できるケースファンは少ない フロントファンはHDDの冷却の役割だけでなく、空気の流れを作り出すための重要なポイント。うまくコントロールしてバランスを取ろう |
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GIGABYTE | |||||||||||||||
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実売価格:6,000円前後 | |||||||||||||||
問い合わせ先:03-3768-1321(マスタードシード) URL:http://www.mustardgiga.co.jp/ |
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安価ながらもバランスの取れた1台 安価なケースゆえに剛性などでは劣る部分もあるが、フロントは密閉構造になっており、静音性も発揮。前後に標準で付属する12cm角ファンでエアフローも十分。ビデオカードの温度からすると、詰め込みはあまりお勧めできないが、スタンダードなパーツ構成ならなかなかの優秀な1台と言える。 |
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SPECIFICATION | |||||||||||||||
カラー:ブラック、ホワイト、シルバー 付属電源:なし ベイ:5インチ×4、3.5インチ×2、シャドー×5 標準搭載ファン:12cm角×1(前面)、12cm角×1(背面) 追加搭載可能ファン:なし サイズ(W×D×H):185×478×410mm 重量:6.8kg |
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アビー | |||||||||||||||
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直販価格:13,980円 | |||||||||||||||
問い合わせ先:045-306-6686 URL:http://www.abee.co.jp/ |
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密閉静音ケースの定番デザイン フロントの吸気をサイドスリットのみに絞った、静音ケースの定番スタイルを踏襲。スチールボディで剛性もあり、扱いやすさは間違いなし。ただ、この静音性はケースファンが背面のみであるという理由も大きい。HDDなどを増設していく際には、ケースファンの増設は必要不可欠と言ってよいだろう。 |
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SPECIFICATION | |||||||||||||||
カラー:ブラック、ホワイト、シルバー 付属電源:なし ベイ:5インチ×6(5→3.5インチ変換アダプタ×1、スイッチユニット×1)、シャドー×4 標準搭載ファン:12cm角×1(背面) 追加搭載可能ファン:12cm角×1(前面) サイズ(W×D×H):210×461×460mm 重量:8.0kg |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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