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静音×冷却×省電力、超バランスPCの最適解
省電力化著しいマザーボードの要点を理解する
TEXT:宮崎真一
マザーボード搭載のファンコン機能で静音化を図る
ファンを制御することで静音性が向上
 マザーボードによっては、メーカーが独自にファンの制御機能を備えるものも少なくない。この機能を利用すれば、何も投資せずにファンの回転数を下げて静音化を図ることができるのだ。

 ASUSTeKの「Q-Fan」もその機能の一つ。通常、CPUクーラーのファンはCPU温度を参照してPWM制御により、ファンコントロールが行なわれるが、Q-Fanではそれをさらに一歩推し進め、CPU負荷も考慮してより効果的なファンコントロールを実現する。Q-Fanは、BIOSまたは付属ソフトウェアのPC ProbeIIおよびAI Suiteから利用可能。設定内容はいずれも同じで「Performance Mode」、「Optimal」、「Silent Mode」の三つのモードが用意されている。Performance Modeは文字どおりCPUのパフォーマンスを優先するモードで、今回テストした環境では、負荷時におけるファンの回転数が2,600rpmほどと全モード中で最高回転となった。このモードでは静音性を犠牲にしながらも、CPUに十分な冷却を与えられるようになる。

 一方、Silent Modeは静音性に比重を置いた設定で、負荷時でさえ回転数は2,300rpm近くに抑えられるほか、アイドル時には1,000rpmを切るなど、かなり低回転になる。

 さらに、Optimalは両者の中間に位置する設定で、回転数と静音性のバランスが取られている。だが、実際に回転数を測定してみるとアイドル時は1,100rpmほどと若干静音寄りの設定になっているようだ。

 これらのモードでの静音性を騒音計で測定してみた。すると、高負荷時では設定による差は出ないものの、アイドル時ではQ-Fanの有効性が色濃く表われている。静音性を気にするのであれば、こうしたマザーボードのファン制御機能を積極的に利用したい。
ASUSTeK「Q-Fan」でファンをコントロールする
image1 ASUSTeKのP5K PROの場合、Q-Fanの設定を行なうには、まずBIOSからPowerメニューを選択。さらに、そこからHardware Monitorというサブメニューに移動する
image2 Hardware MonitorのCPU Q-Fan ControlがQ-Fanの設定となる。Q-Fanを利用するには、同項目をEnabledに変更する。なお、4行下のChassis Q-Fan Controlはケースファンに対するQ-Fanの設定だ
image3 2でQ-Fanを有効にするとCPU Fan Profileという設定が現われる。用意されている設定はバランスの取れた「Optimal」、パフォーマンス重視の「Performance Mode」、静音性重視の「Silent Mode」だ
image4 ちなみにケースファン用のQ-Fanでは、Chassis Fan Ratioから、ファンの回転数を%で指定できる(P5K PROでは60~90%)。もちろん、Autoに設定すれば自動的に回転数が制御される
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【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Extreme QX6850(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K PRO(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Kingston Technology KVR1066D2N7K2/2G(PC2-8500 DDR2 SDRAM、CL=7、1GB×2)
ビデオカード:ASUSTeK EN8600GT SILENT/HTDP/256M(NVIDIA GeForce 8600 GT)
SSD:Super Talent FTM20GK25H (Serial ATA、MLC、128GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
室温25℃、騒音測定距離:PCケース後部から30cm(暗騒音35.0dB)、Windows起動から15分後をアイドル時とし、3DMark06によるベンチマーク(約15分)直後を高負荷時とした
マザーボード独自の省電力化機能で消費電力を詰める
フェーズ数制御により消費電力を低減
 マザーボードの消費電力は、VRMのフェーズ数が大きく関係する。フェーズ数を減らせば消費電力の低減につながるものの、逆にCPUの供給電圧の安定性は下がってしまい得策ではない。

 そこで、フェーズ数の多い安定した電源回路を備えつつも、消費電力の低減を実現する機能として、最近のマザーボードにはフェーズコントロールを行なう省電力機能が搭載されるようになってきている。ASUSTeKのEPU、GIGABYTEのDynamic Energy Saver(以下DES)、MSIのGreenPowerなどがそれだ。それぞれメーカーで名称こそ異なるものの、いずれもCPUに負荷がかからないアイドル時にはVRMのフェーズ数を減らすことで省電力化を図るというもの。どの機能も専用のユーティリティが用意されており、Windows上から制御可能だ。

 その効果のほどをワットチェッカーを使用し、システム全体の消費電力を比較したのが下のグラフだ。旧世代のP965チップセットを搭載し、省電力機能に非対応のP5B DeluxeよりもEPU-6 EngineやGreenPowerを備えた製品のほうが消費電力が低いばかりか、省電力機能によりさらにその低減を実現している。一方、GIGABYTEの場合、DES Advancedを有効にしてもP5B Deluxeの消費電力を超えてしまった。これは使ったマザーボードのGA-EP45-DQ6がハイエンドモデルであり、豊富なオンボードデバイスを有しているためで、大きく差異が出てしまったのだろう。グラフの結果はあくまで個々の製品の消費電力機能の効果として見てほしい。
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6750(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(Intel P965+ICH8R)、ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)、GIGABYTE GA-EP45-DQ6(Intel P45+ICH10R)、MSI P45 Platinum(Intel P45+ICH10R)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2
ビデオカード:ASUSTeK EN8500GT SILENT/HTP/256M(NVIDIA GeForce 8500 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
ASUSTeK
EPU-6 Engine
EPUの進化系。VRMのフェーズ数だけにとどまらず、ビデオカード、チップセット、メモリ、HDD、ファンも制御することで、より省電力性を高めることができるようになった
Intel P45+ICH10R
ASUSTeK
P5Q3 Deluxe/WiFi-AP@n
実売価格:29,000円前後
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ)
URL:http://www.asus.co.jp/
image16フェーズに強化されたVRMを搭載
DDR3メモリをサポートするP45ハイエンドマザーボード。システムバスクロック1,600MHzをサポートするほか、IEEE802.11nドラフト準拠の無線LAN機能を搭載。VRMは16フェーズながらもEPU-6 Engineにより、消費電力の低減を図ることができる。
GIGABYTE
Dynamic Energy Saver Advanced
Dynamic Energy Saverからフェーズ数の切り換えを6段階に強化したもの。細かなフェーズ数調整が可能となり、徹底的に消費電力の低減を図れるようになった
Intel P45+ICH10R
GIGABYTE
GA-EP45-DS3R
実売価格:18,000円前後
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル)
URL:http://tw-giga-byte.com/
imageDDR2-1200にも対応した高品質マザーボード
独自の品質規格Ultra Durable2に対応したミドルレンジ向けの製品。チップセットにP45を採用し、システムバスクロック1,600MHzおよびDDR2-1200をサポート。省電力機能としてDynamic Energy Saver Advancedを備える。
MSI
DrMOS&GreenPower
ドライバICとPower MOSFETを一つのパッケージにすることで高効率化を図ったDrMOS。そして、GreenPowerは、フェーズ数の制御で消費電力の低減を実現する
Intel P45+ICH10R
MSI
P45 Neo2-FR
実売価格:20,000円前後
問い合わせ先:web@msi-computer.co.jp(エムエスアイコンピュータージャパン)
URL:http://www.msi-computer.co.jp/
imageDrMOSとGreenPowerで強力な省電力効果を実現
DrMOSの採用でVRMの高効率化を果たし、発生する熱量を抑えたマザーボード。チップセットはP45で、PCI Express 2.0に対応したPCI Express x16スロットはCrossFireXをサポート。また、DDR2-1200にも対応している。
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