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自作PCパーツ完全購入ガイド 2009年夏
TEXT:北川達也
HDD編
imageHDDの主流は、昨年までの300GB台のプラッタ採用製品から500GBプラッタを採用した製品へと移行が進んでいる。性能面では、SSDに一歩譲った感もあるHDDだが、現在でも大容量ストレージの主役であることは間違いない。
500GBプラッタの製品が主流へ ハイエンドはSSDへとシフト?
 HDDの記録容量や性能の向上の要因の一つは、ドライブに内蔵される「プラッタ」と呼ばれる磁気メディアの記録密度の増加だが、昨年までのHDDに採用されていたプラッタは最大容量が375GBで、このほかは333GBや320GBなどと300GB台のものが主流だった。しかし、現在は500GBプラッタが登場し、これを採用した製品への移行が各社で始まった。これによって、HDDの最大記録容量も増加し、ついに2TBのHDDが各社から登場してきている。

 また、HDDよりも高性能なSSDの存在が一般に認知されたためか、パフォーマンス別のラインナップに微妙な変化が出てきているようだ。と言うのも、HDDは、7,200rpm以上の比較的高性能なセグメントと5,400rpmの価格容量比重視のセグメントに大別されるが、両者の製品更新はこれまでほぼ同時進行だった。だが、500GBプラッタモデルが発売された頃から、これが微妙にズレてきている。現時点では低消費電力、低騒音を特徴とした5,400rpmの製品を先行して発売しているメーカーが多く、7,200rpmで500GBプラッタを採用した製品を発売しているメーカーは、現在のところSeagateのみ。性能を追求した高速ストレージの分野はSSDへとシフトし、今後のHDDは、大容量ストレージとしての性格を強めていくことになるかもしれない。
image500GBプラッタ採用モデルが続々登場
Samsungから発売されたのを皮切りに、Seagate、Western Digitalでも高速な500GBプラッタ採用モデルが主流になりつつある
各クラスのトレンド
ハイエンド  
image高速な回転数が特徴 SSDへのシフトも見られる
10,000rpmの回転数を誇るWestern DigitalのVelociRaptorのみがこのクラスに存在するが、ストレージにスピードを求めるユーザーはSSDにシフトしつつある
ミドルレンジ  
image500GBプラッタ製品登場で価格と性能のバランスが向上
7,200rpmのモデルが主流。コストと性能面のバランスがもっともよく、システムドライブ兼データドライブといった使い方に向く。現在はとくに500GBプラッタ採用モデルが優秀
ローエンド 1万円未満
imageGB単価が急激に下落 手軽に大容量を入手
データドライブ用の5,400rpmモデルが人気。容量単価に優れ、低消費電力、低騒音が特徴。こちらでも500GBプラッタモデルが主流に。外付けケースに組み込むHDDとしても最適
500GBプラッタ採用製品の性能に注目
 では、最新製品の性能をチェックしてみよう。まず、CrystalDiskMarkのシーケンシャルリード/ライトの結果から見ていくが、もっとも高速だったのは、500GBプラッタ採用で7,200rpmのBarracuda 7200.12 ST3500410ASで、リード/ライトともに約135MB/s。このモデルは、同じ7,200rpmで300GB台のプラッタを採用したモデルの中で最速のDeskstar 7K1000.B HDT721032SLA360と比較して1.2倍前後の高速性を実現している。512KBや4KBなどの項目こそ10,000rpmのWD VelociRaptor WD3000HLFSに譲るが、記録密度が向上したことによってシーケンシャルリード/ライト時の性能が明らかに向上した。

 また、500GBプラッタを採用した5,400rpmモデルのシーケンシャルリード/ライト性能の向上も著しい。EcoGreen F2 HD103SIやWD Caviar Green WD10EADSの速度は、7,200rpmで300GB台のプラッタ採用のWD Caviar Black WD1001FALSやHDT721032SLA360とほぼ同じレベルまで向上している。

 おもしろいのは、5,900rpmという中途半端と思える回転数を採用したBarracuda LP ST31000520ASの結果だ。この製品も500GBプラッタ採用モデルだが、今回テストした製品の中では、3番目にシーケンシャルリード/ライトの速度が高速で、300GB台のプラッタを採用した7,200rpmのHDDよりも高速だった。次にPCMark Vantageの結果だが、ランダムアクセス性能の高さが要求されるこのテストでは、回転数が高い製品が上位に来ており、トップは、WD3000HLFSで、次点は、ST3500410ASである。ランダムアクセス性能は、基本的に回転数の高さに直結する。5,400rpmの製品が、7,200rpmの製品よりも成績が悪いのは仕方がないだろう。

 最後に、消費電力を見ると5,400rpmモデルの優秀さが目立つ。また、ST31000520ASはそれらと同等の省電力性を発揮しており、性能と合わせて非常にバランスがよいモデルと言えるだろう。
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【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q(Intel P45+ICH10R)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード
システムHDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725025VLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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