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TEXT:鈴木雅暢 |
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Intel |
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Core 2 Duo |
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問い合わせ先:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/ |
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堅実な人気を誇る定番デュアルコア
Intel CPUのミドルレンジクラスをになうデュアルコアCPU。現行のラインナップはすべて45nmプロセスルールで製造されている。公称のTDPは65Wとなっているが実測の消費電力はそれ以上に低い傾向があり、静音PCにも適している。また、4GHzを大きく超える耐性を示す事例も多く報告されるなど、オーバークロック耐性の高さも定評がある。
ラインナップは上位のE8000シリーズと下位のE7000シリーズで構成されており、後者ではシステムバスのスピードが1,066MHzに制限され、2次キャッシュも3MBと少なくすることで差別化されている。上位のE8000シリーズのラインナップは2008年夏以来変わっておらず、価格改定も行なわれていない。2006年の登場以来、性能強化を続けつつ長い間定番的存在としてCPU市場の中心に位置してきたが、現在では主役の座はCore 2 Quadに譲り、脇役的な位置にあると言える。それでも静音用途やオーバークロック向けとしての需要は根強く、市場での存在感は健在である。 |
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開発コードネームは「Wolfdale」。3GHzを超えるモデルが多く、シングルスレッド性能はクアッドコアCPUに引けを取らない |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4.1 |
Core 2 Duo E8600(3.33GHz) |
2 |
1,333MHz |
6MB |
- |
○ |
Core 2 Duo E8500(3.16GHz) |
2 |
1,333MHz |
6MB |
- |
○ |
Core 2 Duo E8400(3GHz) |
2 |
1,333MHz |
6MB |
- |
○ |
Core 2 Duo E7600(3.06GHz) |
2 |
1,066MHz |
3MB |
- |
○ |
Core 2 Duo E7500(2.93GHz) |
2 |
1,066MHz |
3MB |
- |
○ |
Core 2 Duo E7400(2.8GHz) |
2 |
1,066MHz |
3MB |
- |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Core 2 Duo E8600(3.33GHz) |
○ |
EIST |
65W |
28,000円前後 |
Core 2 Duo E8500(3.16GHz) |
○ |
EIST |
65W |
19,000円前後 |
Core 2 Duo E8400(3GHz) |
○ |
EIST |
65W |
17,000円前後 |
Core 2 Duo E7600(3.06GHz) |
○ |
EIST |
65W |
15,000円前後 |
Core 2 Duo E7500(2.93GHz) |
- |
EIST |
65W |
14,500円前後 |
Core 2 Duo E7400(2.8GHz) |
- |
EIST |
65W |
12,500円前後 |
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AMD |
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Phenom II X4(AM2+版) |
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問い合わせ先:0053-165-0441(日本AMD)
URL:http://www.amd.co.jp/ |
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Socket AM2 |
クアッドコア |
45nmプロセス |
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買い得感がアップした元祖Phenom II
AMDは、DDR2メモリ対応のSocket AM2(AM2+)からDDR3メモリ対応のSocket AM3への移行を進めている。現在はその過渡期にあるため、各ブランドでAM2+版とSocket AM3版の両方が混在して販売されている状況にある。AM3版CPUは、Socket AM3マザーボードはもちろんBIOSさえ対応していればSocket AM2(AM2+)マザーボードでも使える。一方、AM2+版CPUはSocket AM3には物理的に挿さらないため、今から買うならどのマザーボードで使うにしてもAM3版CPUを選んでおいたほうが将来性の面で有利だ。しかし、その分AM2+版のほうが安く売られている傾向にあり、AM2+マザーボード、およびDDR2メモリと組み合わせることが前提ならあえてAM2+版CPUを選ぶ手もあるだろう。このAM2+版のPhenom II X4もここに来て価格が下落しており、買い得感が高くなっている。とくに上位のPhenom II X4 940 BEは、ほかのBlack Editionモデル同様にCPUの倍率ロックが外されており、AMDオリジナルツールの「AMD OverDrive」やBIOSなどでCPU倍率を変更できるメリットがある。 |
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45nmプロセスルールで製造されている。開発コードネームは「Deneb」。対応ソケット、対応メモリ以外はSocket AM3版と共通である |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4a |
Phenom II X4 940 Black Edition(3GHz) |
4 |
3,600MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
Phenom II X4 920(2.8GHz) |
4 |
3,600MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Phenom II X4 940 Black Edition(3GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
125W |
20,500円前後 |
Phenom II X4 920(2.8GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
125W |
18,500円前後 |
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AMD |
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Phenom X4 |
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問い合わせ先:0053-165-0441(日本AMD)
URL:http://www.amd.co.jp/ |
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Socket AM2 |
クアッドコア |
65nmプロセス |
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旧世代最後の生き残り
AMDの初代クアッドコアCPU。65nmプロセスルールで製造されている。現在は45nmプロセスルールを採用することで高クロック化と低消費電力化、さらに3次キャッシュの増量などを果たした後継のPhenom IIが主力となっており、現在では少数のショップに在庫を残すのみとなっている。
2007年11月にCore 2 Quad対抗としてデビューしたものの、当時の製造技術ではオーバースペックと言える構造を採ったために消費電力が高く、性能面でもCore 2 Quadにおよばなかった。さらにTLBのエラッタ問題が表面化したことなども重なって出だしでつまずいてしまった。エラッタはその後修正され、またステッピングの更新により消費電力も下がり、当初よりは扱いやすくなっている。もっとも、Phenom IIなどに比べて省電力機能が未成熟なためかTDPの数値に比べて実際の消費電力が高い傾向があり、そのギャップもまた初代Phenomのイメージを悪くしている。現在ではクアッドコアCPUとしては格安とも言える価格で販売されているが、性能や消費電力を考えると特別買い得とは言い難い。 |
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開発コードネームは「Agena」、65nm製造プロセスルールを採用する。省電力機能のCool'n'Quiet 2.0により、CPU負荷に応じて動作電圧と動作クロックを2段階に変化させる |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4a |
Phenom X4 9950 Black Edition(2.6GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
2MB |
○ |
Phenom X4 9350e(2GHz) |
4 |
3,600MHz |
512KB×4 |
2MB |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Phenom X4 9950 Black Edition(2.6GHz) |
○ |
C'n'Q 2.0 |
125W |
14,500円前後 |
Phenom X4 9350e(2GHz) |
○ |
C'n'Q 2.0 |
65W |
13,000円前後 |
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AMD |
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Phenom II X3/X2 |
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問い合わせ先:0053-165-0441(日本AMD)
URL:http://www.amd.co.jp/ |
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Socket AM3 |
トリプル/デュアルコア |
45nmプロセス |
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ミドルレンジを彩る新型モデル
Phenom II X4の下位にあたるトリプルコアCPU/デュアルコアCPUのラインナップ。「X3」、「X2」はそれぞれコアの数を示している。45nmの製造プロセスルールをはじめ、コアの数以外のスペックはPhenom II X4に準じており、それぞれのコアに512KBの2次キャッシュを内蔵し、共有3次キャッシュも6MB内蔵している。ソケット仕様はAMDの新ソケット、Socket AM3に対応する。Socket AM3版のPhenom II X4同様、DDR2/DDR3両対応のメモリコントローラを内蔵しており、BIOSさえ対応していれば、AM2マザーボードでもAM3マザーボードでも利用することができるが、AM3マザーボードと、デュアルチャンネルのDDR3-1333(PC3-10600)メモリの組み合わせで利用することでもっとも高い性能を発揮できる。2009年2月に発表されたのはトリプルコアのPhenom II X3 720 BEのみだったが、6月に入って低消費電力版のPhenom II X3 705e、デュアルコアのPhenom II X2 550 BEが追加され、この価格帯でもAM3版のラインナップが充実し、Socket AM3への移行が本格化してきている。 |
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45nmプロセスルールで製造されるPhenom II X3の開発コードネームは「Heka」となっている。3次キャッシュの存在も確認できる |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4a |
Phenom II X3 720 Black Edition(2.8GHz) |
3 |
4,000MHz |
512KB×3 |
6MB |
○ |
Phenom II X3 705e(2.5GHz) |
3 |
4,000MHz |
512KB×3 |
6MB |
○ |
Phenom II X2 550 Black Edition(3.1GHz) |
2 |
4,000MHz |
512KB×2 |
6MB |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Phenom II X3 720 Black Edition(2.8GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
95W |
14,000円前後 |
Phenom II X3 705e(2.5GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
65W |
13,000円前後 |
Phenom II X2 550 Black Edition(3.1GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
80W |
11,000円前後 |
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