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TEXT:鈴木雅暢 |
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Intel |
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Core i7 |
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問い合わせ先:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/ |
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最速を独走するフラグシップモデル
Intelのコンシューマ向けラインナップの頂点に立つフラグシップブランドで、Core 2シリーズをさらに発展させた最新の内部設計(Nehalemアーキテクチャ)を採用しており、別格の性能を誇る。3レベルのキャッシュシステム、DDR3のトリプルチャンネルアクセスに対応するメモリコントローラを内蔵するほか、OSに対して1コアを2コアに見せかけることで8コア相当の命令(スレッド)を取り込んで同時処理できる「Hyper-Threading」、安全な範囲内で自動的にオーバークロックしてパフォーマンスを引き上げる「Intel Turbo Boost Technology」などさまざま先進技術が導入されている。ただ、高性能な分高価であり、またTDP 130Wと消費電力も高い。
LGA1366という新しいソケット仕様を採用しているためCore 2シリーズのLGA775とは互換性がない。さらに対応メモリがDDR3 SDRAMに限られるなど、導入にはいくつかの注意点がある。なお、Core i7-965 Extreme Edition、Core i7-940はすでに生産終了がアナウンスされており、今後フェードアウトしていく見込みとなっている。 |
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開発コードネームは「Bloomfield」、45nmプロセスルールで製造されている。システムバスにはQPIという新しい高速バスを採用している |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4.2 |
Core i7-975 Extreme Edition(3.33GHz) |
4(8) |
6.4GT/s |
256KB×4 |
8MB |
○ |
Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz) |
4(8) |
6.4GT/s |
256KB×4 |
8MB |
○ |
Core i7-950(3.06GHz) |
4(8) |
4.8GT/s |
256KB×4 |
8MB |
○ |
Core i7-940(2.93GHz) |
4(8) |
4.8GT/s |
256KB×4 |
8MB |
○ |
Core i7-920(2.66GHz) |
4(8) |
4.8GT/s |
256KB×4 |
8MB |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Core i7-975 Extreme Edition(3.33GHz) |
○ |
EIST |
130W |
104,000円前後 |
Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz) |
○ |
EIST |
130W |
100,500円前後 |
Core i7-950(3.06GHz) |
○ |
EIST |
130W |
59,000円前後 |
Core i7-940(2.93GHz) |
○ |
EIST |
130W |
57,000円前後 |
Core i7-920(2.66GHz) |
○ |
EIST |
130W |
29,500円前後 |
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Intel |
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Core 2 Quad |
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問い合わせ先:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/ |
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45nm化で扱いやすくなった定番クアッドコア
Intelの主力クアッドコアモデル。Core 2 Duoに相当するデュアルコアのダイ(半導体部分)を二つ内蔵する「デュアルコア×デュアルダイ」構造によりクアッドコアを実現しており、2コアごとに共有する2次キャッシュを2組備えている。当初は65nmプロセスルールで製造されており、消費電力もそれなりに高かったが、High-kゲート絶縁膜、メタルゲートといった技術を導入した45nmプロセスルールで製造されるようになってからは、TDP 95Wという数字以上に消費電力が低く、扱いやすくなった。
低消費電力版としてSシリーズが追加されたこともあり、通常版としては最近になって廉価版のCore 2 Quad Q8300がQ8400に置き換えられた以外、2008年8月からラインナップが変わっていない。2009年1月の価格改定後は価格変動もほとんどないため、最近はかなり地味な印象がある。それでもソケット仕様がCore 2 DuoやPentiumと共通のLGA775であることや、性能と消費電力、価格のバランスに優れていることなどから人気は健在であり、現在の市場で中心的な存在であることには変わりない。 |
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現行ラインナップはすべて45nmの製造プロセスルールを採用している。開発コードネームは「Yorkfield」 |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4.1 |
Core 2 Quad Q9650(3GHz) |
4 |
1,333MHz |
6MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) |
4 |
1,333MHz |
6MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q9400(2.66GHz) |
4 |
1,333MHz |
3MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q8400(2.66GHz) |
4 |
1,333MHz |
2MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q8200(2.33GHz) |
4 |
1,333MHz |
2MB×2 |
- |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Core 2 Quad Q9650(3GHz) |
○ |
EIST |
95W |
32,000円前後 |
Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) |
○ |
EIST |
95W |
27,500円前後 |
Core 2 Quad Q9400(2.66GHz) |
○ |
EIST |
95W |
23,000円前後 |
Core 2 Quad Q8400(2.66GHz) |
○ |
EIST |
95W |
19,500円前後 |
Core 2 Quad Q8200(2.33GHz) |
- |
EIST |
95W |
17,500円前後 |
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Intel |
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Core 2 Quad Sシリーズ |
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問い合わせ先:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/ |
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性能はそのままに低消費電力化
2009年1月からIntel CPUのラインナップに登場したCore 2 Quadの低消費電力モデル。通常版のTDPが95Wであるのに対し、このSシリーズでは65Wとなっており、プロセッサー・ナンバーの末尾に「S」が付加されることで区別されている。
ラインナップは通常版の最上位であるQ9650に相当するモデルがないものの、それ以外は通常版に準じて用意されている。通常版と同じく45nmプロセスルール製造の「Yorkfield」コアであり、動作クロック、システムバス、2次キャッシュ容量などはそれぞれ「S」なしの通常版と同等で、通常版よりも低い電圧で駆動することによって消費電力を抑えている。性能もまったく同じである。もともと通常版のCore 2 QuadもTDP 95Wにしては実測の消費電力が低いため、TDPの差ほど実質的な消費電力に差があるわけではなく、また、実売価格は通常版よりもそれぞれ30%前後割高であり、コストパフォーマンスはよいとは言い難い。それでも需要は堅実であり、入手性も遜色ない。それだけ低消費電力という要素へのニーズが高いということだろう。 |
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開発コードネーム「Yorkfield」は通常版Core 2 Quadと同じ。低電圧駆動により、消費電力を低減している |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4.1 |
Core 2 Quad Q9550S(2.83GHz) |
4 |
1,333MHz |
6MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q9400S(2.66GHz) |
4 |
1,333MHz |
3MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q8400S(2.66GHz) |
4 |
1,333MHz |
2MB×2 |
- |
○ |
Core 2 Quad Q8200S(2.33GHz) |
4 |
1,333MHz |
2MB×2 |
- |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Core 2 Quad Q9550S(2.83GHz) |
○ |
EIST |
65W |
34,000円前後 |
Core 2 Quad Q9400S(2.66GHz) |
○ |
EIST |
65W |
29,000円前後 |
Core 2 Quad Q8400S(2.66GHz) |
○ |
EIST |
65W |
27,000円前後 |
Core 2 Quad Q8200S(2.33GHz) |
- |
EIST |
65W |
23,500円前後 |
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AMD |
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Phenom II X4(AM3版) |
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問い合わせ先:0053-165-0441(日本AMD)
URL:http://www.amd.co.jp/ |
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Socket AM3 |
クアッドコア |
45nmプロセス |
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勢いを増すAMDのエース
IntelのCore i7、Core 2 Quadに対抗するAMDの主力クアッドコアモデル。Phenom II X4は先代Phenom X4の改良版であり、45nmプロセスルールの採用により、動作クロックの向上と省電力化、3次キャッシュの増量、省電力機能であるCool'n'Quietの強化などが行なわれている。2009年1月に登場したAM2+版に続いて、2009年2月からこのSocket AM3版が投入された。当初は廉価版のPhenom II X4 810のみが先行して発売されていたが、その後倍率ロックフリーのPhenom II X4 955 BEやTDP 65Wをうたう低消費電力モデルのPhenom II X4 905eが加わるなどラインナップを拡大し、現在ではこちらが主力となっている。
AM2+版との大きな違いは内蔵のメモリコントローラで、DDR2メモリに対応するAM2+版に対し、Socket AM3版ではDDR2/DDR3両対応となり、Socket AM3マザーボード、DDR3メモリと組み合わせることで高いメモリアクセス性能を発揮する。また従来のSocket AM2マザーボードに挿して使うこともできるが、その場合は必然的にDDR2メモリとの組み合わせに限られる。 |
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開発コードネームは「Deneb」。2次キャッシュは内蔵する4コアそれぞれに512KBを内蔵し、さらに4コアで共有する3次キャッシュを4~6MB内蔵する |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
コア数 |
システムバス |
2次キャッシュ |
3次キャッシュ |
SSE4a |
Phenom II X4 955 Black Edition(3.2GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
Phenom II X4 945(3GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
Phenom II X4 945(3GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
Phenom II X4 905e(2.5GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
6MB |
○ |
Phenom II X4 810(2.6GHz) |
4 |
4,000MHz |
512KB×4 |
4MB |
○ |
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LINEUP |
製品名(動作クロック) |
仮想化 |
省電力機能 |
TDP |
実売価格 |
Phenom II X4 955 Black Edition(3.2GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
125W |
26,000円前後 |
Phenom II X4 945(3GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
125W |
19,000円前後 |
Phenom II X4 945(3GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
95W |
22,500円前後 |
Phenom II X4 905e(2.5GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
65W |
21,000円前後 |
Phenom II X4 810(2.6GHz) |
○ |
C'n'Q 3.0 |
95W |
17,500円前後 |
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