その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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最近のマザーボードに搭載されているOC機能の中でも比較的初心者向けのものとして、自動オーバークロック機能が挙げられる。ASUSTeKの「AI Overclock」や「AI N.O.S.」、MSIの「D.O.T.」、GIGABYTEの「C.I.A.2」が代表的だ。 これらは難しい設定をせずにOCを楽しむために設けられた機能で、メニューから(最大)クロック上昇率を選択するだけで、必要時に自動的にOCを実行してくれるというものだ。上昇率自体は最高でも30%前後と(実は)大きなものではないが、CPU負荷の高い(つまりOCの必要な)ときだけクロックを上げてくれるという便利な側面を持っている。 最近のCPUを用いたときはクロック上昇率が低く設定されていることが多く、設定を追い込む趣味性が減ることから上級者にはもの足りない部分もあるが、初心者がOCの楽しさや実用性を手軽に感じるにはちょうどよい機能だ。 |
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クロック上昇率を選ぶだけの簡単設定 ASUSTeKの「AI Overclock」ではクロックの最大上昇率をメニューから選ぶだけで、オーバークロック設定が可能だ。各種電圧などは自動的に設定されるため、素早く、安全性が高いのが魅力 |
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GIGABYTEは自動車風(?)のメニュー設定 GIGABYTEの「C.I.A.2」では「Cruise」から、「Full Thrust」までの間で選択する自動車のドライビングを意識した項目名となっている。機能的にはAI Overclockとほぼ同等だ |
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電圧の自動(Auto)設定も積極的に使いたい 最近のマザーボードでは、電圧設定を自動にすると各種のデバイスの電圧をFSBクロックに適した値へと積極的に上昇させてくれる。必要以上に電圧を上げ過ぎるの傾向もあるが、設定を素早く行なうには便利だ |
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最新マザーボードで増加しているのが、BIOSセットアップにおいてユーザーが設定した項目のデータを保存できる機能だ。ASUSTeKの「O.C. Proflie」が代表的だが、GIGABYTEやMSIでも同種の機能が搭載された製品は多い。 OCの設定を詰めると、各種電圧をはじめ、非常に多数の項目を操作することになるが、上記の機能があれば、設定変更後も保存したデータを簡単に復元でき、シーンに合わせて手軽に変更できる。Serial ATA動作モードなども保存されるため、OCをしないユーザーでも便利に使える。 |
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設定したデータを手軽に保存 ASUSTeKのO.C. Proflieでは、BIOSのフラッシュROM上に二つの設定が保存できる。USBメモリなどへの保存も可能なので、OC設定を複数のユーザーで共有することも可能だ |
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最近のCPUでは、ステッピング(半導体のバージョン表記)が進むにつれて消費電力が低減するなど、個体ごとの細かな情報の確認の重要性が増している。こうした情報を確認するには、CPUの箱の横に貼られたラベルを参照しよう。Intel製CPUであれば、このラベルに書かれたsSpecと呼ばれる情報と同社のWebサイト上の情報(http://processorfinder.intel.com/)を照らし合わせることで仕様を確認できる。AMD製CPUは、型番から同種の確認が可能だ。ショップによっては店員さんに頼めばラベルを見せてくれるところもある。 | ||||||||||||||
CPUのラベルにはさまざまな情報が Intel製CPUの箱では、右上のバーコードの下にsSpecが表記されている。ちなみに、左下に書かれている「FPO/BATCH」は、ヘビーオーバークロッカーの間では通称「裏ロット」と呼ばれる細かな生産ロットを示すナンバーだ |
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常用のPCで本格的にOCを試そうとすると、意外な問題に悩まされることがある。最近筆者が困ったのが、一定以上に電圧やFSBクロックを上げると、省電力機能(IntelのEISTやAMDのCool'n'Quiet)が強制的にOFFにされることだ。 実際の症例(どの程度の値からOFFにされるか、また電圧のみが固定されるか、クロック倍率も固定になるのか……など)はマザーによって異なるが、こうした現象自体は多くの製品で発生する。省電力機能をOFFにすることでOC時の安定性を高めるためなのだが、使うほうからすると、ただでさえOCで消費電力や発熱が増加するのに、アイドル時でも省電力機能が使えなくなるというのはガマンがならない――というのが本当のところではないだろうか。 この問題はソフトウェアで対処しよう。EISTやCnQ(相当の機能)関連の設定を行なうことができる「RightMark CPU Clock Utility」(RMClock)や「CrystalCPUID」などを使用して、手動でクロック倍率とCPUコア電圧を設定するのである。これらのツールを使うにはEISTやCnQが有効になっていることが条件だが、筆者が試した範囲では、OCにより機能が強制的に働かなくなっている状態でも問題なく使用できた。 ただし、これらのツールでのコア電圧設定は比較的危険度が高い(電圧を下げ過ぎると簡単にハングアップする)ため、常用PCでいきなり作業は行なわないようにしよう。 |
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ツールでOCと省電力機能を両立 筆者の場合、RMClockを愛用している。画面は常用設定で、Core 2 Duo E4500を2.93GHzにOCし、電圧を1.1875~1.2750Vで可変させている |
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管理者権限が必要なツールを自動起動 VistaでRMClockを使う際、スタートアップの起動ではUACのメッセージが表示されるためめんどうだ。これを防ぐには、タスクスケジューラで「最上位の特権で実行する」オプションを付け、ログイン時に実行するように設定しよう |
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常用のPCでOCをする場合の思わぬ落とし穴として、もう一つ症例を紹介しよう。Intel製チップセットを搭載したマザーで、コア電圧を上げなければ動作しないレベルにまでFSBクロックを上げると、スリープ(スタンバイ)からの復帰に失敗するという問題だ。原因を調べてみたところ、「DFIPedia」というWebサイトに原因が記載されていた。Intel製チップセットではスリープからの復帰時にはコア電圧をCPUのデフォルト値にするため、コア電圧が足りなくなるというのである。 この問題を解決するには、スリープ前に設定ツールでデフォルト電圧で動くレベルにまでFSBクロックを落とし、復帰後にまた上げるのがよい。とくにSetFSBではFSBクロックを指定したショートカットを作れるため、こうした用途には適している。なお、Intel CPU向けのNVIDIAチップセット搭載マザーや、AMD CPU環境ではこうした現象は起こらない。 |
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「DFIPedia」はOC情報の宝庫 DFIPediaは、マザーボードメーカーであるDFIの公式サイト内にある情報共有用Wikiだ。今回の症例の文書は、「ACPI S3」と検索するとヒットする |
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SetFSBのショートカットが便利 SetFSBのショートカットにオプションを付けると、FSBを指定して自動設定できる(ここでは333MHzに設定)。記載方法はSetFSBのヘルプテキスト を参照。バッチファイルでスリープまで実行するようにしておけば便利だ |
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復帰後用のショートカットも忘れずに 合わせて、復帰後のショートカットも作成しておこう(ここでは400MHzに設定している)。復帰後はタスクスケジューラなどで自動実行するように設定しておけば、ほとんど自動でクロックを復旧できる |
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