その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||
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CPUはある意味、とてもシンプルな存在だ 確実に使いこなして性能を発揮させよう |
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CPUはPCの頭脳と言われるように、性能や機能に大きな影響があるパーツだ。また、PCの中でも高価な部類に入るパーツでもあるだろう。トピックが多くあるわけではないが、きっちりと取り扱い方法を理解してトラブルを回避し、確実に性能を発揮させよう。 | |||||||||||||||
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LGA775用のIntel純正クーラーはプッシュピン式のアタッチメントを採用しているが、初めての方が説明書をきちんと読まないで取り付けを行なうと高い確率で失敗する。失敗を繰り返すとピンが破損しやすくなるし、しっかり取り付けできていないとCPUの保護回路が働いて起動しなかったりと、トラブルのもとになるのでしっかり取り付け方を把握しておきたい。 このプッシュピンは二重構造となっていて、先に二股の白いピンが穴に入り、その内側に黒いピンが到達すると白いピンが広がってロックがかかる仕組になっている。取り付け時のピンの向きは、写真のように溝が放射状に向く形が正しい。そのままマザーボードの穴に軽くあてがって、1本ずつカチッと音がするまでまっすぐ押し込んでいく。押す順番は左下→右上→左上→右下といったように対角で止めていくとスムーズにいく。 |
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装着時のピンの向きに注意 装着時はこの向きのままマザーボードの穴に軽くあてがってから押し込む(表面の矢印は取り外すときのためのものなので無視してよい) |
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マイナスドライバーで簡単に外せる 外すときは、溝にマイナスドライバーを挿し込んで矢印の向き(反時計回り)に回し切り、その後ピンを持ち上げれば簡単に外れる。力ずくで外すと破損の原因になるので注意したい |
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シリコングリスの役割は、CPUとCPUクーラーとの微細な隙間を埋めて密着させ、CPUの熱をクーラーにスムーズに移動させることにある。接触面全体に隙間を埋められる最小限の薄さで塗るのが理想だが、薄過ぎて密着させる役目が果たせないのは最悪である。長期の使用で乾燥していく性質もあり、接触面の凹凸を完全に把握できない以上、ヒートシンクで押しつぶしたときに少量ハミ出すくらいが無難だろう。 | |||||||||||||||
このぐらいの量を目安に 粘度が十分あるグリスならCPU中央に小指の爪くらいに盛ればOKだ |
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少な過ぎは熱暴走につながる 少な過ぎたり薄過ぎたりするとCPUとヒートシンク表面の凹凸を埋める役割を果たせない |
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多過ぎもトラブルのもと 多過ぎる場合はクーラーの圧力でハミ出すので少な過ぎるよりはよいがCPUの接点に触れる危険が |
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クーラーで山を押しつぶせば自然に広がる シリコングリスを盛ったままヒートシンクで押しつぶしながら広げてもよい。ただ、硬質なグリスはうまく広がらないため、ある程度まではヘラで延ばしていくのが無難 |
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自作PCを組み立ててみると、実際にCPUが定格どおりの動作クロックで正常に動作しているのか、省電力機能は働いているのか、いろいろ確認してみたくなってくるだろう。そんなときに便利なのが、「CPU-Z」というフリーソフトだ。x86系CPUには、CPUの識別情報を取得するための「CPUID」という命令コードが用意されているが、CPU-Zはそれを利用して、CPUのブランド名、コア数、動作クロックはもちろん、開発コードネームや製造プロセスルール、拡張命令への対応、1次~3次キャッシュ容量など、細かい情報を一括して表示してくれる。また、CPUの動作クロックや内部倍率、コア電圧などをリアルタイムに表示してくれるため、CPUの動作クロック設定が正常に反映されているか、負荷に応じて動作クロックやコア電圧を変動させる省電力機能が正常に作用しているかも確認できる。アップデートがこまめに行なわれており、自作派の必須ツールと言ってもよいだろう。 | |||||||||||||||
(1)CPU名と開発コードネーム 最近はCPUの仕様が複雑化しているため、開発コードネームで区別することも多いので知っておくとなにかと役に立つだろう |
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(2)製造プロセスルール たびたび話題になる製造プロセスルールは「Technology」として表示される。その右にはCPUコアの駆動電圧がリアルタイムで表示されている |
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(3)ステッピング コアに細かい改良があった場合によく話題にされるコアステッピングは「Revision」で示される。その下には対応する拡張命令、命令セットの一覧も表示する |
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(4)クロック CPUの動作クロックを表示する。上から順に、動作クロック、CPU倍率、FSBクロック、システムバスクロックをリアルタイムに表示する |
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(5)キャッシュ容量 CPU内蔵のキャッシュ容量。上から順に、1次データキャッシュ、1次命令キャッシュ、2次キャッシュ、3次キャッシュの容量を知ることができる |
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(6)コア数、スレッド数 CPUが内蔵するコア数、同時実行できるスレッド数を表示する。Hyper-Threadingなどの同時マルチスレッディング技術(SMT)に対応している場合はコア数よりスレッド数が増える |
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CPUクーラーのファンコネクタには、3ピンと4ピンの2種類がある。4ピンのコネクタを持つファンおよびマザーボードは、PWM(Pulse Width Moduration)というファンコントロールの仕組に対応している。以前の多くのマザーボードは電圧を上下させることでファンをコントロールしていたが、PWMでは電圧は一定のまま、高速で信号のON/OFFを繰り返し、ONの時間の割合(デューティ比)を調整することで、電圧を上下させるのと同じ状態を作っている。電圧を上下させる方式よりも回路の負担や発熱が小さく、多段階で制御がしやすいメリットがあり、温度センサーとの連動にも都合がよい。 | |||||||||||||||
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Socket AM2などPGA(Pin Grid Array)タイプのパッケージのCPUを利用するときにしばしば起こるのが、ピンが曲がるトラブル。ピン数が少なかった昔なら比較的直しやすかったが、近年のCPUは密集度が違う。たとえば、Socket AM2のCPUは40×40mmの面積に940本ものピンが配置されており、目的のピンだけを直すのはかなり大変である。こんなときに意外に便利なのが、芯を抜いたシャープペンシル。ペン先にピンを挿し、ゆっくり持ち上げていけばよいだろう。ただし、CPUのピンは非常に繊細なので、何度か繰り返しているうちに金属疲労で折れてしまうこともある。作業は慎重に行なおう。 | |||||||||||||||
ゆっくり慎重に作業を行なおう CPUのPGAパッケージの裏にはピンが密集して配置されており、うかつに触れると周囲のピンも曲がってしまい、より被害を広げてしまう。細めのシャープペンシルを使うと比較的安全に目的のピンだけを修正できる |
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特別定価:2,310円
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