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TEXT:橋本新義
ヘビーなオーバークロックこそしないものの、実は「買ったCPUは絶対定格では動かさない」というポリシーを持つ(笑)。 |
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オーバークロックお役立ちツール
ある程度本格的にオーバークロックを楽しもうと思ったときに必須となるのは、実はハードウェアよりもソフトウェア、より正確に言うとOC向けのツールの数々だ。
たとえば、WindowsはCPUやメモリなどの詳細な動作クロックを表示する機能が搭載されていないので、OC状態で実際のクロックがどうなっているかを確認するためには、クロック表示用のツールが必要になる。
また、Windows上で動作するFSBクロック設定用のツールや、メモリアクセスタイミング設定用のツールがあれば、わざわざBIOSセットアップを経由せずとも設定が可能になり、作業が非常に楽になる。
また、CPUやメモリに負荷をかけて発熱させ、ハングアップが起こらないかを確認するための「ストレステスト用ツール」も必須。オーバークロックは基本的に自己責任の世界だけに、こうしたツールであらかじめOC状態での安定動作を確認しておかなければ、使用中のハングアップなどの事故を招くことにもなりかねないからだ。
ここでは、筆者が愛用している、フリーのツール類を紹介しよう。 |
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SetFSB |
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種別:フリーソフト |
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作者:abo氏
URL:http://www13.plala.or.jp/setfsb/ |
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安定かつ強力なシステムクロック設定ツール
FSBクロックをWindows上から変更するためのツール。最新バージョンは2.1.73.0だ。設定が素早く行なえるだけでなく、内部的なアクセスが洗練されており、マザーボードの付属ツールよりも確実に設定ができる |
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使用前には基本設定として、マザーボード上に搭載された「PLLチップ」と呼ばれる部品の型番をリストから選択する必要がある。マザーボードとPLLチップの対応は公式サイトや説明書に記載されているので、難しい作業ではない |
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CPU-Z |
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種別:フリーソフト |
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作者:Franck Delattre氏
URL:http://www.cpuid.com/ |
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CPUやメモリの状況をリアルタイムで監視
CPUやメモリが搭載する機能や動作状態をリアルタイムで監視できるツールだ。最新バージョンは1.46。とくにほかのツールでは確認が難しい実メモリクロックや、メモリのSPDデータを確認できるのが便利だ。また、公式Webサイトと連動し、クロックの正当性を検証するというヘビーオーバークロッカー向けの機能も搭載する |
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MemSet |
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種別:フリーソフト |
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作者:Herve Gournay氏
URL:http://www.tweakers.fr/ |
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メモリタイミング設定をWindows上で可能に
本来はBIOSでしか設定できない各種メモリアクセスタイミングをWindows上でリアルタイムに変更可能とするツールだ。最新バージョンは3.5で、詳細なSPD情報の確認も可能になった。ただしCAS Latency(CL)に関しては設定できない環境もある |
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OCCT perestroika |
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種別:フリーソフト |
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作者:Teledeiench氏
URL:http://www.ocbase.com/ |
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32コアまで対応したストレステストツール
CPUやメモリに負荷をかけて発熱させ、ハングアップが起こらないかを確認するためのストレステストツールだ。最新バージョンは2.0.0a。各種の温度や電圧グラフを自動作成するなど、便利な機能を搭載。使用に際しては、設定ボタン(歯車のアイコン)をクリックし、CPU温度の警告を90℃前後に設定するとよい(デフォルトの70℃は低過ぎる) |
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