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自作力強化の必修テクニック 100
メモリ編
TEXT:橋本新義、編集部
044
上級
BIOSでCL設定を変更して、メモリの速度を高速化する
 普通にPCを使っている分には意識することは少ないが、ユーザーのチューニングにより、メモリはさまざまな高速化を図ることができる。なかでも代表的なものが、BIOS設定による「メモリアクセスタイミング」の設定だ。

 この設定は、チップセット(メモリコントローラ)がメモリからデータを受け取る際のタイミング(=待ち時間)を決めるもの。なかでも性能への影響が大きいのが、「CAS Latency」(通称CL)だ。図のタイミングチャートに示したが、CLはメモリがチップセットからリードの命令を受け取ってから、最初のデータが出力されるまでのタイミングを制御する値だ。なお、図中にはないが、ライト時も同じ働きとなる。

 そしてCPUにおけるオーバークロックのように、搭載するメモリの耐性によっては、これらを定格の値より短縮することで高速化が可能だ(もちろん定格より高速な動作となるため、自己責任となるが……)。メモリの高速化は、オーバークロックだけではなく、CLなどのアクセスタイミングの調整によっても可能、というわけだ。ただしDDR2-800メモリの場合、CL値は定格でギリギリとなっていることが多く、メモリの動作電圧を上昇しないと安定しないことが多いようだ。

 実際のBIOS設定では、(1)メモリアクセスタイミングの設定を自動から手動に変更する(2)表示されるアクセスタイミングのうち、CL値を減少させる、という手順となる。メモリアクセスタイミングの数値はクロック数を示しているため、高速化する際は数値を減少させる。

 今回は、ベンチマークとしてSandra Professional XII SP2cを使い、CLを標準設定の「5」と「4」の状態で、メモリ転送速度とレイテンシ(遅延時間)を測定した。それぞれわずかではあるが、確実な高速化の効果が見て取れる。

 なお、ほかのアクセスタイミングも(高速化の効果はCLに比べて低いものの)、基本的には同じ手順で高速化が可能だ。
DDR2 SDRAM(CL=4 or 5)のタイミングチャート
image
tRCD=RAS to CAS Delay time、tRAC=Row Access time
imageアクセスタイミングの変更はBIOSセットアップで
CLをはじめとするアクセスタイミングの変更は、BIOSセットアップでの作業となる。今回使用したASUSTeK P5K Deluxeでは、Advanced→JumperFree Configurationメニューに項目がある
imageアクセスタイミングを手動に変更
実際の変更手順は、まずアクセスタイミングを手動に変更する。「DRAM Timing Control」という項目を「Auto」から「Manual」に変更すればよい
imageCL値を減少させる
表示されるメモリアクセスタイミングの項目から「CAS# Latency」を選択し、デフォルトの定格値から減少させる。今回は「4 DRAM Clocks」を選択し、いわゆるCL=4の状態とした。これで設定を反映させれば基本作業は完了だ
image不安定な場合はメモリ電圧を上昇
再起動後に不安定な場合は、メモリ電圧の上昇を検討しよう。一般的には2.0Vぐらいで試行するのがよい。なお、今回はメモリ側の耐性が低い個体だった点と、余裕を持たせるために2.30Vに上昇させた
CL高速化の効果は確かにアリ
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo Q9550(2.83GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K Deluxe/Wifi-AP(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Team Elite TEDD4096M800HC5DC(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2)
ビデオカード:Sapphire RADEON HD 2400PRO 256MB(Radeon HD 2400 PRO)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD7500AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、750GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
俺のこだわりテクニック
TEXT:橋本新義
本誌「激安自作の殿堂」担当ライター。システムHDDの空き容量が1TB以上だとAdobe Photoshop 7.0が起動不可能なことを知り、驚いている
RAMディスクソフトを使う
 メモリの活用法として、メインメモリ上に仮想的にディスクドライブを作る「RAMディスク」と呼ばれるものがある。メインメモリを使用するため容量はHDDやSSDに比べて少ないが、SSDと比べても桁違いに高速な(仮想)ディスクを作ることができる。
Vista SP1で4GB表示に対応したが……
image
32bit版Windows Vistaのプロパティ(上)では、ハードウェア構成にもよるが、4GBのメモリを搭載していても3.5GB前後と表示される。Vista SP1(下)では4GB以上の表示にも対応したのだが、実際に使えるメモリ容量は初版と変わっていない
 RAMディスクを使うには専用のソフトウェアが必要になるが、最近人気が高いのが、「Gavotte Ramdisk」というソフトウェアだ。これは、32bit版Windowsではムダになってしまう、いわゆる「3GB超」(実際には3GB半ば以上)の領域を活用できる。

 ただし、公式サイトと呼べるものが存在しないなど、出所が不明な点がある。少なくとも筆者の周辺で使われている環境では動作の安定性などは高いのだが、未署名のドライバを導入する必要もあるため、オーバークロックと同じく、自己責任で試してほしい。

 実際の手順としては、まずはGavotte Ramdiskをダウンロードする。Googleなどの検索エンジンを使ってソフト名で検索してみよう。なお、原稿執筆時の最新版は1.0.4096.4だ。続いて、ダウンロードしたファイルを展開し、含まれている「ram4g.reg」を実行後、本体である「ramdisk.exe」を実行する(Vistaでは管理者権限で実行する必要がある)。

 実行後は、右上の「Install RAMdisk」をクリック。これによりドライバインストールが実行され、未署名のドライバに対する警告が表示されるが、そのまま実行しよう。すると左にある容量選択とドライブレターリストが選択可能になる。基本的にはデフォルトで使えるので(3GB超メモリを使う場合、デフォルト設定で最大容量がすべて確保される)、設定が必要な場合のみ変更すればよい。「OK」をクリックすればRAMディスクがドライブとして作成される。

 作成後は、タスクマネージャの「パフォーマンス」タブにある「物理メモリ」欄で、メインメモリ容量が減少していないかを確認しよう。もし減少していた場合は、BIOS設定で「memory Remap Feature」や「use 4G」などの設定が有効になっているかを確認する必要がある。

 速度は冒頭でも紹介したように、非常に高速。ひよひよ氏作成のCrystalDiskMark 2.1.6での測定では、リード時は最高で約4GB/s、ライトでも2.6GB/s以上と、文字どおり桁違いだ。そのため、WebブラウザのキャッシュやWindowsのページング(仮想記憶)ファイルなど、比較的容量が小さく、アクセスする頻度の高いファイルを置くのが基本となる。

 使用時の注意点としては、作成したディスクは、再起動や終了時には内容が消去されてしまう点が挙げられる。必要な際には内容を別のディスクにコピーするか、「Save Image」ボタンでディスクイメージを保存する必要がある。
基本的な使用法であればインストールはシンプル
image実行直後はすべての機能が非アクティブ状態なので、「Install RAMdisk」をクリックする
image非署名のドライバをインストールするため、「~インストールします」をクリック
imageグレーアウトしていた項目がアクティブになる。まずはデフォルト設定で「OK」をクリックし、ディスクを作成してみよう
imageRドライブとしてRAMディスクが作成されるので、タスクマネージャでメモリ容量が減少していないかを確認しよう
imageRAMディスクには頻繁にアクセスするファイルを
作成したRAMディスクの使い方でポピュラーなのが、Webブラウザのキャッシュを置く方法。Internet Explorerなどではかなりの体感速度向上が期待できる
RAMディスクの速度は圧倒的
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo Q9550(2.83GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K Deluxe/Wifi-AP(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Team Elite TEDD4096M800HC5DC(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2)
ビデオカード:Sapphire RADEON HD 2400PRO 256MB(Radeon HD 2400 PRO)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD7500AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、750GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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