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TEXT:北川達也 |
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チョイリッチHDDレビュー |
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500GBシングルプラッタの定番高速モデル |
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Seagate |
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Barracuda 7200.12 ST3500418AS |
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実売価格:5,000円前後 |
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問い合わせ先:ー
URL:http://www.seagate-asia.com/japan/ |
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500GBプラッタ |
7,200rpm |
3.5インチ |
プライマリ ハードディスク:5.9 |
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Barracuda 7200.12シリーズは、500GBプラッタ採用の製品としては登場も早く、7,200rpmモデルとしては現時点でもっとも安価な製品となっている。本製品のシングルプラッタ/500GBモデルの価格は5,000円前後で、1TBモデルでも8,000円前後で購入できる。他社製の5,400rpmの1TBモデルが7,000円前後であることを考えると、コストパフォーマンスも悪くない。
本製品は、CrystalDiskMark 2.2やPCMark Vantage HDD Test Suiteの結果も良好。3世代前の人気製品である日立GST Deskstar T7K500シリーズと比較すると、その速さがよく分かる。メインストレージとして、価格、性能面から見て非常にバランスのよい製品と言えるだろう。
また、コストの低さを有効活用し、2台購入してRAID 0で使用するという案もある。実際にRAID 0を構築した場合のシーケンシャル速度を計測してみると、1台の時のほぼ2倍となっており、シーケンシャルリードはSSDを超える250MB/s超。記録速度だけを取れば、SSDを凌駕するほど高速化されている。本製品なら2台購入しても価格は1万円前後で、容量はSSDの20倍以上。SSDを購入するよりも本製品をRAID 0で使用するほうが費用対効果が高い場合もあるだろう。 |
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Specification
容量:500GB
キャッシュ容量:16MB
インターフェース:Serial ATA 2.5
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RAID 0で大幅に高速化
故障率こそ高まるが、2台のHDDで高速化するRAID 0は手軽に性能アップを図れるテクニックだ。なるべく低コストで性能を強化するなら狙いたい |
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容量単価最安クラスの静音/省電力HDD |
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Western Digital |
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WD Caviar Green WD10EADS |
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実売価格:7,000円前後 |
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問い合わせ先:ー
URL:http://www.wdc.com/jp/ |
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500GBプラッタ |
5,400rpm |
3.5インチ |
プライマリ ハードディスク:5.9 |
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WD10EADSは、500GBプラッタを採用した5,400rpmのHDDで、容量あたりの単価が非常に安い。5,400rpmのドライブであるため、同じく500GBプラッタを採用した7,200rpmの製品にこそおよばないが、性能は1世代前の300GB台のプラッタを採用した7,200rpmモデルに近い。CrystalDiskMark 2.2の結果については、さすがに回転数による影響が大きいのか、ランダム4KB性能は劣るが、シーケンシャルリード/ライトは、WD Caviar Black WD1001FALSとほぼ同程度の速度を実現している。また、本製品は、消費電力や発熱、静音性の面でも優れているのが特徴だ。とくにアイドル時の消費電力は小さく、サーバーマシンなどの常時稼働環境には最適の製品と言えるだろう。 |
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Specification
容量:1TB
キャッシュ容量:32MB
インターフェース:Serial ATA 2.5
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SSDは、ランダムアクセス性能に優れた非常に高性能なストレージだが、使い続けていくと速度が低下することが知られている。とくに顕著なのが、書き込み性能の低下で、小さなファイルが大量に書き込まれ、物理的な空き領域が少なくなってくると、基本的にどのメーカーの製品でも記録速度の低下は避けられない。SSDは書き込み時にブロックコピーと呼ばれるSSD特有の処理を行なうが、これが多発すると記録速度が低下する。ブロックコピーの発生頻度は、物理的な空き領域の減少に比例して高くなるため、長く使い続けていると記録速度の低下が発生しやすくなるというわけだ。
これを回避するための手段として期待されているのが、物理消去可能な論理アドレスをSSDに通知するTrim命令の活用で、ほかにもファイルシステムレベルの書き込みの分断を減らすことで物理的な書き込みのオーバーヘッドを減らすという方法もある。前者は、Trim対応のSSDとWindows 7を使用することで自動で使用できるが、Windows 7でもAHCIモードでIntel純正のAHCIドライバを使用している場合やWindows Vista/XPを使用している場合は、Trim命令を手動で送るための専用ツールが必要になる。たとえば、Trim対応のIntel製SSDを使用している場合、同社が配布している「Intel SSD ToolBox」を使用する。このソフトを使用すれば、手動でTrim命令を送ることができるほか、定期的にTrim命令をSSDに送る設定にすることもできる。
後者は、未使用の論理エリアを連続した領域にする空き領域のデフラグを行なえばよい。これを行なうことによってファイルシステムレベルの論理的な分断を減らすことができる。この機能は、フリーソフトのDefragglerがサポートしており、JMF602などの初期の製品では、とくに効果が大きい。 |
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Intel SSD ToolBox
Intel製SSD専用のソフトウェア。Intel製SSDにTrim命令を送る機能を搭載しており、Trimに対応していないWindows Vista/XPでも使用可能だ |
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Defraggler
空き領域のデフラグを行なうことができるフリーソフト。ただ、多用するとSSDの寿命を縮めかねないので、速度低下が発生した場合に使おう |
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