その他の特集(2011年) | |||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|
||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
TEXT:橋本新義 | |||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
主要PCパーツの中で、ビデオカードと並んで流用の判断が難しいのは、実は電源ユニットだ。変換効率や静音性、搭載部品の耐久性など、ここ2、3年の間で電源は非常に大きく進歩している。加えて、電源はPCパーツの中では経年劣化の度合いが大きいものでもある。予算に余裕があるならば、流用するよりも新品に交換することをオススメしたい。 とはいえ、流用するとなると気になるのが、実際に最新パーツに対応できるのかだろう。そこで今回は3年ほど前に人気を博した低価格モデル「サイズ Core Power」の400Wモデルを使い、性能別に3種類の構成のPCを動作させて、実際の消費電力を計測してみた。 なお、ここではピーク電力を計測するために、OCCT Perestroika V.3.1.0と3DMark Vantageを同時に実行している。実際のPC使用環境でピーク電力を維持するような状態にはめったにならないと思われるが、この点を特記しておく。 結果、400Wの電源であればミドルレンジ環境は余裕でカバーでき、ハイエンド環境もとりあえず使用は可能、というレベルであった。ハイエンド環境における消費電力が413Wということは、電源の出力的には一応の余裕は残っている(仮に変換効率が80%であった場合の電源出力は330W)。現実的には、マージンを考えて500~600Wクラスの電源を用意したいところだ。 実際に流用するにあたってのもう一つの問題は、電源コネクタの数だ。PCI Express x16用やSerial ATA用電源コネクタが少ない(あるいは存在しない)製品は意外と多い。電源変換アダプタを用意することで流用可能ではあるが、とくにPCI Express電源の出力不足などはどうしようもないので、“動けばもうけもの”程度に考えておきたい。 |
|||||||||||||||||||||||
ちょっと古い400Wクラスでも意外とタフ? テストには定格出力400Wの「サイズ Core Power 400W」を使用。最大消費電力は連続定格出力以上となったが、ハイエンド環境にも堪えてくれた |
|||||||||||||||||||||||
ケース付属電源は流用に難あり 同じ400Wクラスでも、ケースに付属する製品(左)はSerial ATAコネクタの数が少ない、コンデンサの耐久力が低いなど、流用には適さない点も多い |
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
【検証環境】 [ハイエンド環境] CPU:Intel Core i7-920(2.66GHz) マザーボード:ASUSTeK P6T(Intel X58+ICH10R) メモリ:ノーブランド PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×3 ビデオカード:ATI Radeon HD 5870リファレンスカード [ミドルレンジ環境] CPU:Intel Core i5-660(3.33GHz) マザーボード:GIGABYTE GA-P55A-UD3(Intel P55) メモリ:ノーブランド PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce GTS 250リファレンスカード [省電力環境] CPU:AMD Athlon II X4 605e(2.3GHz) マザーボード:MSI 785GM-E65(AMD 785G+SB710) メモリ:ノーブランド PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×2 [共通環境] HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EACS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB) OS:Windows 7 Professional 64bit版 |
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
CPUの流用は、性能という点で悩ましい点が多い。というのも、現在単体で販売されているCPUは、エントリー向けですらデュアルコア以上が基本になっている。シングルコアCPUや古いデュアルコアCPUを流用したところで大して予算を抑えられず、むしろほかのパーツの足を引っ張る結果になりかねない。 また、流用の際に気を付けたいのは、Windows 7で普及しつつある64bit環境の対応と、Windows XP Mode(ProfessionalとUltimateで使用可能)で必要となる仮想化技術(Intel VTまたはAMD-V)への対応だ。搭載していない場合、それぞれ64bit版Windows 7とXP Modeが使えないので注意。 対してマザーボードは、一昔前でも高級クラスのモデルは、機能自体は現行モデルに劣らないものがある。こうした場合は、組み合わせるCPUが流用であれ新品であれ満足できる性能と機能を持っているのであれば、流用するのもありだろう。そして、基本である「BIOSアップデートとCPU対応の確認」を、ていねいにするのがポイントだ。 ただし、マザーの流用に重点を置き過ぎて、最新CPUを避けてしまうと、かえってコストパフォーマンスが悪化することが多い。とくに現状のIntelプラットフォームでは、LGA1156環境に一気に乗り換えたほうが、結果としてコストパフォーマンスが高くなる場合が多いので、留意しておこう。 |
|||||||||||||||||||||||
64bit対応は今後必須の機能 Windows 7を導入するのであれば、大容量のメモリを利用でき、将来性も備えた64bit版がオススメ。CPUの64bit対応はあらかじめ調査しておこう |
|||||||||||||||||||||||
仮想化技術への対応もチェックポイント Windows XP Modeを使う場合には、仮想化技術(Intel VTかAMD-V)が必須だ。CPUの対応の可否と、マザーボードのBIOS設定を忘れずに |
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
CPUクーラーは、数年前の高性能モデルであれば、現役でも十分通用する性能を持っている。そのため、可能であれば積極的に流用したい。 その場合重要なのは、そもそも流用(装着)可能かという点だ。これはメーカーや製品によって異なるが、最新CPUソケットに対応した取り付け金具(リテンションパーツ)がオプションで販売されている場合があるので、それを利用すれば流用が可能になる。 気になる性能だが、今回は大ヒットしたCPUクーラー「サイズ ANDY SAMURAI MASTER」に、同社のLGA1156/1366対応リテンションパーツ「SCCLV-1366」を組み合わせ、Core i5-660環境でリテールクーラーと性能を比較した。 結果は明解で、リテールクーラーと比較して、ANDY SAMURAI MASTERがCPUコア温度で11℃も下回る優秀さを発揮。実際のところ、10~12cm角、あるいはそれ以上のファンを搭載する製品であれば、最新CPUでも十分な冷却能力を備えていると考えてよいだろう。 なお、流用する際にはフィンやファンの掃除は忘れないように。またファンは消耗品なので、場合によっては交換も同時に行なうとよい。 |
|||||||||||||||||||||||
取り付け金具のサポートがポイント 一部の製品は、後から登場した新しいCPUソケットに対応したリテンションパーツが用意されることがあり、これを利用すればちょっと古いCPUクーラーでも、最新のPC環境で使用できる |
|||||||||||||||||||||||
ANDY SAMURAI MASTERとリテールクーラーの測定結果。CPUはTurbo BoostをONにしている。なお、グラフにはないが、静音性に関してはどちらもかなり優秀だった。最高回転時でも、ケースに収めれば気にならないレベルだ | |||||||||||||||||||||||
【検証環境】 CPU:Intel Core i5-660(3.33GHz) マザーボード:GIGABYTE GA-P55A-UD3(Intel P55) メモリ:ノーブランド PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce GTS 250リファレンスカード HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EACS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB) OS:Windows 7 Professional 64bit版 |
|||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください