ビデオカード編　3/3 | チョイリッチPCパーツ大攻略

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ビデオカード編

TEXT：石川ひさよし

チョイリッチビデオカードレビュー

GDDR5メモリの採用でワンランク上を目指したGeForce GT 240カード

玄人志向

GF-GT240-E512HD/D5

実売価格：9,000円前後

問い合わせ先：購入店舗にて対応
URL：http://kuroutoshikou.com/

3D性能
4

省電力
4

静音性
2

NVIDIA GeForce GT 240	PCI Express 2.0 x16
グラフィックス：6.8	ゲーム用グラフィックス：6.8

GeForce GT 240を搭載したシンプルなビデオカード。ただし搭載しているメモリは512MBのGDDR5メモリであり、1GBのDDR3メモリ版の同GPUと比べるとパフォーマンス重視のモデルと言える。重めのタイトルを高解像度で楽しむにはやや心もとないが、解像度や画質設定を下げれば十分に通用する性能である。GeForce GT 240は補助電源コネクタ不要で取り回しが容易なことに加え、システム全体の消費電力もアイドルで61.5W、ピークで129.1Wと省電力。ただし本製品が搭載するファンは回転数制御に対応しておらず、今回比較した中ではアイドル時、高負荷時ともに56.2dBと、かなり動作音が大きいのが気になる。HTPCに使うような用途にはやや選びづらいところだろう。

Specification
コアクロック：550MHz
ビデオメモリ（バス幅）：GDDR5 SDRAM 512MB（128bit）
メモリクロック：3.4GHz
インターフェース：DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、HDMI×1

オリジナルクーラーで性能と静音性を両立

Sapphire

HD5670 512M GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP

実売価格：11,000円前後

問い合わせ先：03-5215-5650（アスク）
URL：http://www.sapphiretech.jp/

3D性能
4

省電力
4

静音性
5

ATI Radeon HD 5670	PCI Express 2.0 x16
グラフィックス：6.9	ゲーム用グラフィックス：6.9

1万円ちょっとというお求めやすい価格のRadeon HD 5670カード。上位モデルからはStreaming Processor数が半減しているものの、ライトなタイトルに限れば十分なフレームレートを得ることができる。また、本製品は2スロットの厚みがあるオリジナルクーラーを搭載している。このクーラーは今回比較した製品の中でもっとも動作音の小さいアイドル時34.4dB、ピーク時36.7dBという数値を示した。パフォーマンスとともに静音性も重視するユーザーにオススメしたい。消費電力もアイドル時で65.6W、ピーク時で120.3WとRadeon HD 5770と比べてそれぞれ一段低い数値を示している。

Specification
コアクロック：775MHz
ビデオメモリ（バス幅）：GDDR5 SDRAM 512MB（128bit）
メモリクロック：4GHz
インターフェース：DVI-I×1、DisplayPort×1、HDMI×1

Low Profileで最強を目指すDirectX 11対応カード

Sapphire

HD5570 1G DDR3 PCI-E VGA/DVI/DP

実売価格：10,000円前後

問い合わせ先：03-5215-5650（アスク）
URL：http://www.sapphiretech.jp/

3D性能
3

省電力
4

静音性
4

ATI Radeon HD 5570	PCI Express 2.0 x16
グラフィックス：6.8	ゲーム用グラフィックス：6.8

Radeon HD 5570を搭載したLow Profileのビデオカード。Low Profileカードしか搭載できない省スペースPC用に有力な候補となり得る製品だ。GPUスペックはRadeon HD 5670と同等だが、搭載するメモリがGDDR3になり、メモリ転送速度が半減することからゲーム向けとしてはライトなタイトルを低解像度で楽しむ程度の性能に抑えられている。とはいえこの製品は3D性能というよりもAV関連機能の強化目的で購入するユーザーも多いだろう。そこで気になる動作音だが、Low Profileサイズの本製品では、ファンのサイズも必然的に小口径。しかし比較的静音性はよく、アイドル時で41.6dB、ピーク時で44.7dBを示している。また、アイドル時で59.9W、ピーク時で93.4Wと消費電力も低い。

Specification
コアクロック：650MHz
ビデオメモリ（バス幅）：DDR3 SDRAM 1GB （128bit）
メモリクロック：1.8GHz
インターフェース：DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、DisplayPort×1

付属ユーティリティでリッチ度アップ

大手ビデオカードメーカー製品を中心にバンドルされている各社独自のチューニングユーティリティ。これらはオーバークロック設定やファン回転数の制御、そしてビデオ再生時の高画質化機能などを中心に構成されている。オーバークロック設定やファンの回転数制御に関しては、GPUメーカーの公式ユーティリティーでも可能（RadeonならATI Overdrive、GeForceならnTune）ではあるが、ビデオカードメーカーの用意する独自ユーティリティはさらに細かな設定を可能とする。MSIの「AfterBurner」を例に挙げると、GPUコア電圧の設定を変更できたり、ファン回転数を温度に応じて多段変速できるようにしたりと多機能だ。ファンが思ったよりうるさく回転数を抑えたい、もう少しパフォーマンスが欲しいという場合には、まずは独自ユーティリティを試してみよう。