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TEXT:芦澤英一 |
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「Athlon 64 X2 6000+」&「Pentium Dual-Core E2140」でハイコストパフォーマンスPC |
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好きなCPUに好きなビデオカードを組み合わせられる自作PCは、やはりゲームユーザー向きである。2台目と3台目は異なるアプローチからそれぞれゲームマシンとしてのコストパフォーマンスを追求してみた。
1台は高クロックながら安価なAthlon 64 X2 6000+を使用し、ビデオカードはGeForce 8600 GTS採用のもの、サウンドカードもしっかり搭載という、FPSゲーマーなどに向いた本気仕様だ。これだけ見ると豪華なマシンのように思えるが、パーツ価格を合計してみると意外に手頃な価格に収まっている。マザーボードを含めた、AMDシステムのコストパフォーマンスの高さは強みと言えるだろう。
もう1台は、予算は少ないけれど、しっかりゲームが遊びたいという、ある意味わがままな人向け。オーバークロック耐性の高いPentium Dual-Coreに、激安マザーボードと、世代交代でお買い得になったビデオカードをチョイス。1.8GHz動作のE2160を、安全圏レベルの2.56GHz動作(もちろん保証があるわけではないので、すべて自己責任である)させてみると、PCMark05のCPU TestではCore 2 Duo E6300はもちろん、Athlon 64 X2 6000+をも凌駕! こうなるとそれに見合ったビデオカードも欲しくなるところだが、それはサイフを握るユーザーしだい。実際、オーバークロックを抜きにしても、多くのゲームが快適に遊べるはずなので、単純な低価格ゲームマシンとしても、なかなかのお勧め構成である。いずれにせよ、これだけの環境がこの価格で普通に作れてしまうという現実に驚きを感じてしまうのだが……。
なお、Pentium Dual-Coreマシンのほうは、ビデオカードがGeForce 7600 GSであるので、 DirectX 10環境は望めない。予算が許せばGeForce 8600 GT搭載カードなどを選ぶのも悪くないだろう。Pentium 4マシンなどから低予算でのアップグレードを考えている人も、こうした構成のニューマシンに作り換えたほうが安上がりになる可能性もあるので、よく参考にしてみていただいたい。 |
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Athlon 64 X2 6000+ |
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“本気の”ゲームマシン |
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Point1|約2万円のデュアルコア最速クラスモデル |
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TDPは高いものの、3GHzの高クロックデュアルコアCPUとしてコストパフォーマンスは抜群。安くパワーを追求するならコレ |
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AMD 690Gマザーボードは全般的に安価であり、AMD CPUとの組み合わせはシステム全体がローコストですむというメリットを持つ。ただし、microATX対応のものが多く、ATX対応の製品の選択肢は少ない |
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Point3|GeForce 8600 GTSビデオカード |
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今、本気でゲーム環境を考えるなら、この辺りが狙い目。価格を考えても、Athlon 64 X2 6000+との釣り合いが取れている |
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ゲームマシンとして、お金をかけるところにはかける!ということで、サウンドカードを奮発。これがなければ10万円を切るわけですが…… |
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SPECIFICATION |
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CPU |
AMD Athlon 64 X2 6000+ |
23,000円前後 |
CPUクーラー |
リテール品 |
- |
メモリ |
ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 |
6,000円前後×2 |
マザーボード |
MSI K9AG Neo2-Digital |
10,000円前後 |
ビデオカード |
XFX PV-T84G-UDF(GeForce 8600 GTS) |
30,000円前後 |
HDD |
Seagate Barracuda 7200.10 ST3320620AS
(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB |
8,000円前後 |
光学ドライブ |
ASUSTeK DRW-1814BLT |
6,000円前後 |
ケース |
サイズ N-880-WH(500W電源付属) |
8,000円前後 |
サウンドカード |
クリエイティブメディア Sound Blaster X-Fi XtremeGamer Fatal1ty Pro Series |
21,000円前後 |
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合計 118,000円前後 |
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Pentium Dual-Core E2160 |
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オーバークロックゲーミングPC |
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Point1|1万円CPUで2万円以上のCPUを超える! |
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低価格ながら、オーバークロック耐性の高さで話題のPentium Dual-Core。E2160は1.8GHz駆動だが、3GHz前後で簡単に動くというウワサだ。今回使用したものは“当たり”ではなかったようだが、それでも2.56GHzで安定動作し、Core 2 Duo E6300を圧倒している(ただし、こちらもオーバークロックは可能だが) |
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GIGABYTEのGA-945GCMX-S2は、世代の古い945GCチップセットを採用し、メモリスロットが二つのみとなるが、その分安価。Pentium Dual-Coreに対応し、細かなオーバークロックも可能な遊べる1枚 |
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Point3|GeForce 7600 GS搭載ビデオカード |
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「1年前PC」の7600 GTよりワンランク下がるが、1万円前後とお手頃。DirectX 10を使わないなら、これで十分! |
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さすがにオーバークロックを行なうのにリテールCPUクーラーでは心もとない。激安マシンでも最低限のポイントを押さえておくのが賢いやり方だ |
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SPECIFICATION |
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CPU |
Intel Pentium Dual-Core E2160 |
13,000円前後 |
CPUクーラー |
サイズ 刀2クーラー |
4,000円前後 |
メモリ |
ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB×2 |
3,500円前後×2 |
マザーボード |
GIGABYTE GA-945GCMX-S2(Intel 945GC) |
8,000円前後 |
ビデオカード |
GIGABYTE GV-NX76G256D-RH(GeForce 7600 GS) |
13,000円前後 |
HDD |
Seagate Barracuda 7200.10 ST380815AS
(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB) |
5,500円前後 |
光学ドライブ |
東芝サムスン ストレージ・テクノロジー TS-H352C |
2,000円前後 |
ケース |
V-TECH ID-1219M(400W電源付属) |
8,000円前後 |
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合計 60,500円前後
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