その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:宮崎真一 | ||||||||||||||
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CPUを生かすも殺すも設定しだい。設定をうまく変えるだけでパフォーマンスがアップするなら試す価値はあるだろう。本コーナーでは、BIOSやWindows VistaにおけるCPUに関する設定項目を解説するとともに、CPUのパフォーマンスをフルに発揮できる設定について検証してみたい。 | ||||||||||||||
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BIOSにはCPUに関する設定が数多く用意されている。もちろんマザーボードによってその数や内容は異なってくるが、今回はASUSTeKのIntel P35搭載マザーボード「P5K」を利用して解説する。 P5Kでは、Advancedメニューの「CPU Configuration」というサブメニューにCPU関連の設定がまとめられている。ここではIntelの省電力機能であるEnhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)利用の有無など、CPUに関する機能を設定できるようになっている。 |
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ASUSTeK P5K | ||||||||||||||
チップセットにIntel P35+ICH9を採用したASUSTeKの「P5K」。システムバスクロック1,333MHzのCoreマイクロアーキテクチャのCPUに対応できる。スタンダードな仕様ながらヒートパイプによる冷却機構を採用 | ||||||||||||||
(1)CPU Ratio | ||||||||||||||
下記の「CPU Ratio Control」を参照 | ||||||||||||||
(2)C1E Support | ||||||||||||||
C1Eステートを有効にするかどうかを設定する項目。C1Eステートとは、CPUの負荷が低いときに動作クロックおよびCPUコア電圧を下げる省電力機能。そのため、Enhanced(拡張版) Intel SpeedStep Technologyを利用する場合は、このC1Eステートを使う意味はなくなる。しかし、SpeedStep Technologyは対応OSがWindows XP SP2以降など、OS側の設定も必要だが、C1EステートはOSに関係なく利用できる機能だ | ||||||||||||||
(3)Max CPUID Value Limit | ||||||||||||||
最近のCPUでWindows NT 4.0以前の古いOSを利用する場合、OSがCPUに関する情報を持っていないため、CPUの情報をそのまま送ったのでは認識できず、誤作動する場合がある。そこで、本機能で情報に制限をかけることで誤作動を防ぐことが可能。Windows Vista/XPを利用する上では関係ないため、初期状態のDisabledから変える必要はない | ||||||||||||||
(4)Vanderpool Technology | ||||||||||||||
Intelの仮想化技術であるVirtualization Technology(コードネーム:Vanderpool Technology)の利用を設定する項目。通常、OSはハードウェアリソースを占有する形となるが、同技術を利用すると複数のOSが1台のPC上で独立して実行可能となる。本項目は、仮想化ソフトウェアを利用する場合以外は、あまり関係のない設定だ。Virtualization TechnologyをサポートしないCPUでは利用できない。「VT」などと略して呼ばれる場合もある | ||||||||||||||
(5)CPU TM Function | ||||||||||||||
Thermal Monitor 2の有効/無効を設定する項目。Thermal Monitor 2とは、CPUファンの故障などで、CPU温度が非常に高くなってしまった場合に、動作クロックをあまり変化させずにCPUコア電圧を変化させて発熱を抑える機能。CPUの損傷を防ぐためにも、本項目を有効にしておいたほうがよいだろう。なお、OSに関係なく利用できる機能だ。「TM」と略される場合もある | ||||||||||||||
(6)Execute Disable Bit | ||||||||||||||
略称「XD bit」の設定項目。Athlon 64などのAMD製CPUではNX bitと呼ばれるが、両者は同じ機能を指す。この機能は、ウイルスなど悪意のあるプログラムがメモリのバッファオーバーフローを使って、セキュリティホールを突こうとするのを未然に防ぐ機能。Windows XP SP2以降のOSが必要となるが、セキュリティの観点から本機能は積極的に利用したい。通常はEnabledで問題ないだろう | ||||||||||||||
(7)Intel(R) SpeedStep(TM) Tech. | ||||||||||||||
Intelの省電力機能であるEnhanced Intel SpeedStep Technologyを利用するかどうかを設定する項目。マザーボードによっては「EIST」と略して表記されているものもある。この機能を利用すると、省電力が実現する半面、パフォーマンスが落ちる場面が見られる。絶対的なCPU性能を欲する場合は、本項目をDisabledに変更し、利用を避けたほうがよいだろう。なお、AMD CPU用のマザーボードには「Cool'n'Quiet」という名称の同等機能が搭載されている | ||||||||||||||
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Advancedメニュー内にあるJumperFree Configurationを開くと「Configure System Performance Settings」というサブメニューが表われる。ここには各種クロックや電圧に関する設定がまとめられている。このメニューでは、CPUに関して言えば、FSBクロックやCPUコア電圧など、オーバークロックを行なう際に多用する設定が用意されている。もちろんこれもマザーボードによって、その設定内容は大きく異なる。なかにはこのような設定がまったくない製品もある。今回は、ASUSTeKのP5Kを例に挙げ、自動オーバークロック機能を用いずにオーバークロックを行なう際に要する設定内容について解説を行なう。 | ||||||||||||||
AdvancedメニューのJumperFree Configurationの中には、FSBクロックなどのオーバークロック関連の設定がまとめられている | ||||||||||||||
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FSBクロックやCPUコア電圧などを任意に変更したい場合は、本項目をAutoからManualに変更する。設定するとFSBクロックのFSB FrequencyやCPUコア電圧のCPU Voltageといった項目が表示され、値を変更可能になる | ||||||||||||||
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初期設定はAutoだが、このAutoではCPUの各種パラメータを、BIOSが自動的に設定する。オーバークロックを行なう場合以外はこのAutoを利用するとよい | ||||||||||||||
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CPUの規定値を適用させる設定。そのため、CPUがまず間違いなく動作する設定とも言える。BIOSアップデートを行なう際などは、このStandardの設定を利用したいところ | ||||||||||||||
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ASUSTeK独自のオーバークロック技術であるAI N.O.S.を利用するための設定。BIOSが自動でオーバークロックを行なうので、ユーザーはとくに設定を変更する必要はない | ||||||||||||||
(1)CPU Ratio Control | ||||||||||||||
CPUの動作倍率を変更する項目。ただし、規定値を超える設定は適用できない。たとえば、Core 2 Duo E6750の場合は6~8倍の範囲で設定可能 | ||||||||||||||
(2)FSB Frequency | ||||||||||||||
FSBクロックを1MHzきざみで設定する項目。上記の動作倍率が柔軟に変更できないため、このFSBクロックを変更してオーバークロックを行なう手法が一般的 | ||||||||||||||
(3)CPU Voltage | ||||||||||||||
CPUコア電圧の設定を変更することができる項目。電圧を高めることでオーバークロック耐性が向上するものの、あまりにも高過ぎる電圧はCPUを損傷させる恐れがある | ||||||||||||||
GIGABYTEのマザーボードにはMB Intelligent Tweaker(M.I.T.)という名称のオーバークロックに関連する設定が用意されている | ||||||||||||||
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