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TEXT:芦澤英一 |
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ライバルを悔しがらせる! |
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最新CPUを活かした一歩先ゆくPC作成プラン |
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ここでは、これまで紹介してきた最新のCPUを使って、実際の用途に即したPCを考えてみよう。比較対象として、左のような1年前のスタンダードPCを用意したので、価格と総合的なパフォーマンスを見ていきたい。 |
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1年前作ったCore 2 Duo E6300マシン
CPU:Intel Core 2 Duo E6300(1.86GHz)
CPUクーラー:リテール品
メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR SDRAM 512MB×2
マザーボード:Intel DG965LT(Intel P965)
ビデオカード:Leadtek WinFast PX7600GT TDH 256MB(GeForce 7600 GT)
HDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725032VLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)
光学ドライブ:パイオニア DVR-A11-J
ケース:GIGABYTE POSEIDON GZ-XA1CA
電源:オウルテック スーパーサイクロン SS-410C(410W)
2006年8月時点の合計金額
約115,000円
1年前に組み立てたスタンダードPC。もちろん今でもバリバリの現役だ。OSは普段Windows XPを使っているが、今回はテストのためWindows Vistaをインストールしている
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「Core 2 Quad Q6600」で
快適デジタル一眼レフ環境 |
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まず、1台目は低価格化で大人気となっているクアッドコアCPU、Core 2 Quad Q6600を使ったPCだ。しかし、人気と言っても、クアッドコアだから何でも速いわけではないのは、これまでのページでもお分かりのはず。一部のゲームを除けば、身近で恩恵を受けられるのは……?ということで、ここではデジタル一眼レフなどで使用できるRAWデータの現像処理、ひいてはデジカメ運用PCとして理想的なPCを考えてみた。
RAWデータの現像の際には、CPUパワーはもちろんだが、ファイルを読み出し、現像したデータを書き出すことになるため、高速なHDDはCPUとならんで有効なポイント。RAID 0構成などを使用するのもよいが、ここでは10,000rpmのWD Raptorを使用。さらにデータ保存領域として500GBの7,200rpmモデルを2台と、デジカメユーザー必須のメモリカードリーダーも装備。メモリはひとまず2GBだが、増設もアリだろう。逆に、マザーボードやビデオカードにはコストより、安定性を求めている。実際のところ、もっとも驚きなのは、これでも15万円程度というコストパフォーマンス。クアッドコアに1TBオーバーのHDD。こんな夢のマシンが、この価格で作れる時代なっているのだ! |
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SILKYPIX Developer Studio 3.0 |
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画質や使いやすさ、新機種への対応の早さなどで高い評価を受けるRAW現像ソフト。クアッドコアCPUにも正式に対応している |
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Core 2 Quad Q6600 |
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快適RAW現像PC |
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Point1|安くなったCore 2 Quad Q6600 |
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3万円台前半で販売するショップも出てきた、手の届くクアッドコアCPU。RAW現像やビデオエンコードなど、真価を発揮できるアプリケーションで使いたい |
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1万円以下のエントリークラスビデオカードでも、用途を考えれば十分。Radeon HD 2400クラスなら、動画再生や高解像度大画面表示にもしっかり応えてくれる |
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システムバス1,066MHzのQ6600なら価格もこなれて、ユーザーの使用実績も多いP965マザーボードなどで十分。コンデンサなどのグレードが高いものを選ぼう |
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システムドライブに高速なHDDを使用し、日々増える撮影データの保存用に500GBのHDDを2台用意。うち1台はリムーバブルケースに入れることで、今後の増設、換装にも対応する。メモリカードリーダーもデジカメユーザーには必須アイテムだ |
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大きな画像を扱うなら2GB以上のメモリはもはや標準。さらに増設もよいが、今回の構成では32bit版Windows Vistaで3.5GBまでしか使用できなかったことを報告しておく |
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SPECIFICATION |
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CPU |
Intel Core 2 Quad Q6600 |
37,000円前後 |
CPUクーラー |
リテール品 |
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メモリ |
UMAX Pulsar DCDDR2-2GB-800
(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2) |
13,000円前後 |
マザーボード |
GIGABYTE GA-965P-DS3 |
13,000円前後 |
ビデオカード |
ASUSTeK EAH2400PRO/HTP/256M |
9,000円前後 |
HDD1 |
Western Digital WD Raptor WD1500ADFD
(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) |
25,000円前後 |
HDD2/3 |
日立GST Deskstar T7K500 HDT725050VLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)×2 |
12,000円前後×2 |
光学ドライブ |
ASUSTeK DRW-1817BLT |
6,000円前後 |
ケース |
Antec P150(430W電源付属) |
20,000円前後 |
リムーバブルケース |
オウルテック OWL-BF90SP |
4,500円前後 |
メモリカードリーダー |
オウルテック FA405M/BOX |
1,500円前後 |
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合計 153,000円前後 |
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RAW現像テスト内容:SILKYPIX Developer Studio 3.0を使用し、E0S 5Dで撮影したRAWデータ10枚をデフォルト設定でJPEG形式に一括現像。元データ(CR2形式)は各4,368×2,912ドット、12MB前後。読み出し、書き込みともシステムHDD上で行なっている |
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