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Pentium Dual-Coreのオーバークロック動作は超オイシイ!! 1/5

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BIOS＆WindowsのCPU設定を徹底マスターする 1/5

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BIOS＆WindowsのCPU設定を徹底マスターする

TEXT：宮崎真一

BIOSアップデートで新CPUに対応させる

　ここ最近、Intelはシステムバスクロック1,333MHzをサポートしたCPUを、AMDは省電力モデルのAthlon X2をと、両者とも矢継ぎ早に新しいCPUを市場に投入してきている。これらの新製品のコア自体が従来のものとは大きく異なっていないため、動作するマザーボードが多い。しかし、そういったマザーボードでもCPUの微妙な仕様の違いが原因で正常なパフォーマンスが得られなかったり、そもそも動作しなかったりするものもある。そのため、マザーボードメーカーはそのつどBIOSファイルを用意し、適応させることで、新CPUへの対応を果たしている。

　BIOSアップデートも、主要マザーボードメーカーは、Windows上から実行可能なユーティリティを用意しており、作業は非常に簡単。しかも、サーバーから最新バージョンのBIOSファイルの参照を自動で行なう機能まで搭載され、これを活用すればBIOSアップデートの手間はかなり省ける。しかし、もし新CPUが動作しなかった場合、BIOSアップデートを行なうためには従来のCPUが必要となる点は注意したい。そのため、新CPUを購入する場合はBIOSの対応状況などを前もって確認しておいたほうがよいだろう。

新しいCPUはBIOSで認識されない可能性がある

TDPを45Wに抑えたAMDのAthlon X2。Socket AM2に対応するほか、コアアーキテクチャも従来のものから変わっていない

新CPUを従来のマザーボードに装着してもひとまずは動作する製品が多い。しかし、なかには起動時にBIOSがエラーを通知するものも見られる

大手メーカー製ならWindows用ユーティリティが付属

GIGABYTEはWindows上からBIOSアップデートが可能な「＠BIOS」を用意。インターネットを介した自動アップデートもサポートしている

MSIの「LiveUpdate」はサーバーからの自動ダウンロードに特化したユーティリティ。BIOSだけでなく各種ドライバに関しても自動更新が可能

ASUSTeKのユーティリティによるBIOSアップデート

ASUSTeKは同社のWebサイトに最新BIOSファイルを用意している

Windows用のBIOSアップデートユーティリティ「ASUS Update」を使えば、更新ファイルを自動的にダウンロードしてくれる

各社ともWindows上からBIOSアップデートは容易に行なえるが、アップデート中にシステムがフリーズしないよう十分に配慮したい

BIOSアップデートユーティリティがなければ
FDDを使用してアップデート

　Windows用のユーティリティを利用すれば、前述したようにBIOSアップデートは非常に簡単に行なうことができる。しかし、Windowsをインストールする前に最新BIOSを適用させたいときや、そもそもそういったユーティリティを用意していないメーカーのマザーボードを利用している場合はどうすればよいのだろうか。そういった場合は、FDDを利用したBIOSアップデートが一般的だ。もちろん、ASUSTeKやGIGABYTE、それにMSIもFDDからBIOSアップデートを行なうことが可能だ。

　BIOSアップデートを行なうには、まずDOS環境でシステムブートができる起動FDを用意する。その後、あらかじめダウンロードしておいたBIOSアップデートユーティリティを用いて、BIOSファイルを適用させる。詳しい流れは下記を参照してほしいが、これはマザーボードメーカー間の差異はあまりないので、どの製品を利用していても参考になるはずだ。ただし、DOS環境から行なうBIOSアップデートであっても、アップデート中にシステムがフリーズすると、最悪BIOSを壊してしまうので注意したい。

ベアボーンPCなどにはWindows上（とくにVista）で使えるBIOSアップデートツールが用意されていないこともある。その場合はFDDを使おう

USBメモリとFDDを併用してBIOSをアップデート

BIOSの高機能化に伴って、BIOSファイルの容量も増大しており、1枚のFDに入り切らない例もめずらしくない。その場合は、アップデートユーティリティとBIOSファイルをUSBメモリにコピーし、それを利用する。起動FDから起動すると、USBメモリはCドライブとして認識されるので、あとはCドライブからアップデートを実行するだけでよい。