その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
CPUの基本性能を確認 | ||||||||||||||
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現状のCPUの性能は、グレードや価格だけでは判断できなくなっている。ここからは、いろいろな種類のベンチマークテストを使って、各種CPUの特徴や適した用途を明らかにしていこう。 テストに利用した環境は別掲のとおりだが、Intel、AMD、どちらの環境でもCPU以外共通の環境でテストしており、Intel環境とAMD環境もマザーボード以外は完全に統一し、純粋にCPU性能の差が分かるようにしている。なお、旧世代CPUの代表的な存在として、Pentium 4 631(3GHz)、Pentium D 920(2.8GHz)も比較対象に含めている。 まず、ごく基本的な性能から見ていこう。最初に見てほしいのがWindows Vistaでの快適さの目安となる「Windowsエクスペリエンスインデックス(パフォーマンスの情報とツール)」だ。ここではCPUのスコアのみを掲載している。スコアは「5.9」が最高で、「4」で標準的な操作感、「5」以上あれば、Vistaが真に快適に利用できると考えてよいだろう。結果はごらんのとおりで、シングルコアのCeleronやPentium 4 631はやや苦しい印象。コアの数が多いほうがよいスコアをマークしているように、マルチタスク性能を重視する傾向があるようだ。 Sandra Professional XI SP2は、整数演算、浮動小数点演算、SIMD(SSE)演算といったCPUの基本的な演算性能を見るためのテストだ。結果はクアッドコアの独壇場となっている。AMDとIntelの比較では、AMD CPUは浮動小数点演算に強く、Intel CPUは整数演算、およびSIMD演算に強いという傾向が見て取れる。なお、Integer x8で大きな差が付いているのは、Core 2シリーズのみが実装するSSSE3命令を利用しているためである。この項目を除けば、Athlon 64 X2 6000+はCore 2 Duo E6550より速く、E6750に少し劣る程度。そして、旧世代のCPUと比べるとCPUの進歩がはっきりと分かる。Core 2 Quad Q6600は、Pentium 4 631と比べて、整数演算で6.2倍、浮動小数点で3.3倍、SIMD演算(浮動小数点)では5倍ものスコアをマークしている。もっとも、このスコアはCPUのポテンシャルをフルに引き出した場合の能力であり、この能力がどのくらい反映されるかどうかは、アプリケーションの設計に左右されるため、これだけで優劣の判断はできない。アプリケーションベースのテストでの検証が必須だ。 |
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Sandra Professional XI SP2 | ||||||||||||||
CPU内部の演算器の純粋な性能を計測するテスト。スコアの各項目は、それぞれ整数演算、浮動小数点演算、SSE(整数/浮動小数点)の性能を示している | ||||||||||||||
PCMark05 Build 120 | ||||||||||||||
ファイルの暗号化/解読、テキスト編集、ウイルススキャンなど、PCで日常的に使われるような作業をシミュレートしてPCの性能を測定するテスト | ||||||||||||||
Windows Vista | ||||||||||||||
Vistaの快適度を示す「Windowsエクスペリエンスインデックス」のCPUサブスコアを掲載している。OS標準装備のテストツール「Win-SAT」の結果を利用して算出される | ||||||||||||||
【ベンチマーク環境】 マザーボード:[LGA775環境]ASUSTeK P5K Premium/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R)[Socket AM2環境]ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI) メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB)×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) OS:Windows Vista Ultimate |
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PCMark05 Build 120は、アプリケーションベースの代表的なベンチマークテストだ。PCで日常的に使われる作業をシミュレートしてPCの性能を測定する。CPUの影響力の強いテスト内容を集めた「CPU Test Suite」から、同時2タスク、同時4タスクを実行するテストをそれぞれ抜き出して掲載しているが、両者でまったく傾向が異なる点が興味深い。 ファイルの暗号化と圧縮を並行して行なう同時2タスクのテスト(Mutithreaded Test 1)では、デュアルコアでクロックの高いCPUがよいスコアを出している。クロックが同一ならクアッドコアとデュアルコアの差はほとんどなく、Core 2 Duo Q6600よりCore 2 Duo E6850のほうが25%も高速となっている。また、Athlon 64 X2 6000+は、Core 2 Duo E6750とE6550の間の性能だ。 一方、上記のテストに加えて、画像とオーディオのデコードを並行して行なう同時4タスクのテスト(Mutithreaded Test 2)では、クアッドコアの威力が歴然。同クロックのデュアルコアCPUの2倍近いスコアをマークしている。Core 2シリーズは暗号復合化処理を得意としているようで、Athlon 64 X2 6000+のスコアは、トータルするとCore 2 Duo E6550とほぼ同じ程度にとどまっている。 このようにテストによって各CPUの力関係は一変する。「暗号化され圧縮された音声付きの画像ファイルの解読/再生」という同時4タスク処理は、一般的なユーザーに縁遠い作業ではないものの、現状では若干オーバーなケースと言え、一般用途向けとしては、同時2タスクの結果のほうがより参考になるだろう。 |
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特別定価:2,310円
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