その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
静音化、低コスト運用に向く省電力なCPUはどれ? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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CPUの消費電力は、PCシステムの静音性を大きく左右する要素であり、CPU選びにおいては今や動作クロックやコアの数などと同じくらい、TDPの数値が注目されるようになってきた。 ただし、消費電力という要素は、それだけを単独で評価するのは危険だ。消費電力というものは、ある程度の性能があって初めて評価の対象とすることができるのだ。 もっとも、今回はこれまで性能の評価はしてきているため、各種CPUの性能はそれぞれ頭に入っているだろう。過去には負荷が一定に近いエンコード時などを例にして消費電力あたりの性能などを算出し電力効率を数値化してきたが、エンコードだけがPCの用途でもないため、今回は省略する。純粋に消費電力のみにフォーカスして見ていこう。 掲載したグラフの数値は、それぞれのCPUを搭載したシステム全体の消費電力を、アイドル時と高負荷時に分けて、ワットチェッカーを使って計測したものだ。高負荷時としては、PCMark05のCPU Test Suiteにある同時4タスク実行のテスト(Multithreaded Test 2)実行中の電力を採用している。Intel CPUのEIST、AMD CPUのCool'n'Quietといった省電力機能は有効に設定している。テスト環境は別掲のとおり、これまでのテスト環境と共通だ。 アイドル時の消費電力は、Intel CPUが175W前後、AMD CPUが160W前後とAMD CPUが少し低くなっている。AMD CPUはどのモデルもアイドル時にはCool'n'Quietによって1GHzまでクロックが下がるためだろう。Intel CPUもEISTによってクロックが下がるものの、2GHz(システムバス1,333MHzのモデル)/1.6GHz(システムバス1,066MHzのモデル)/1.2GHz(システムバス800MHzのモデル)とAMDほど下限クロックは低くない。 一方高負荷時ではTDP 130WのCore 2 Extreme QX6850は246W、TDP 125WのAthlon 64 X2 6000+が271Wと高いが、TDP 65Wのレギュラーモデルはおよそ200~220Wの間にまとまっており、だいたいTDPの値を反映した序列となっている。TDPは同じでもやはりクロックが高いモデルのほうが消費電力は少し高い傾向にある。電力効率の進歩は、旧世代CPUと比べれば明らかだ。Core 2 Duo E6850は、Pentium 4 631とほぼ同じくらいの消費電力だが、性能はこれまで触れてきたように2倍3倍に進化している。 TDP 45WのAthlon X2 BE-2350は、TDP 65WのAthlon 64 X2 3800+よりも少し大きいが、クロックが100MHz高い分の差だろう。両者はコアが共通であり、これまで見てきた性能面でも動作クロックなりの違いしか出ておらず、単にブランディングの違いだけなのだろう。逆に、Athlon 64 X2 3800+もTDP 45Wと言ってよいくらいの消費電力と言える。性能面はほかのデュアルコアCPUよりも少し劣る印象だが、この消費電力の低さは高く評価してよいだろう。 |
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アイドル時/高負荷時それぞれに対して、システム全体の消費電力を計測した。計測には、本誌でもおなじみのサンワサプライのワットチェッカーを利用した | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Intel CPUのEIST、AMD CPUのCool'n'Quietなど、アイドル時にクロックと電圧を下げる省電力機能は有効に設定して計測している | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
続々登場するクアッドコア対応アプリケーション | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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7月末に行なわれたIntel CPUの価格改定によって、Core 2 Quad Q6600が従来のほぼ半額にまで大幅に値下げされたことで一気に脚光を浴びる存在となったクアッドコアCPU。しかし、価格改定前には影の薄い存在だったように、現実的な実用性を考慮すると、現状ではまだ万人にお勧めできる段階にない。 クアッドコアCPUのメリットが活かせるのは「デュアルコアでも追い付かないマルチタスク処理」、あるいは「4コア以上の同時処理に対応したマルチスレッドアプリケーション」に限られる。これまでのテストで見てきたように、アプリケーションやテストの内容によってはまったく効果がない場合もあるのが実情だ。 それでも、Intelがソフトウェア業界へ積極的にアプローチしてきた効果もあって、ここにきてクアッドコア対応アプリケーションは順調に増えてきている。もっとも充実が目立つのがエンコード系アプリケーション。定番のTMPGEnc 4.0 XPressがいち早く対応しているだけでなく、Windows Media Encoder 9、MainConcept H.264 Encoder v2といったHDコンテンツ向けの主要なコーデックもマルチコア最適化が進んでおり、エンコード用途での前途は洋々と言える。 また、数は多くないものの、ビッグタイトルの対応で活気付いているのが、ゲーム分野。カプコンのDirectX 10対応タイトル「ロスト プラネット」が対応し、話題を呼んでいるほか、人気フライトシミュレータ「Flight Simulator X Service Pack 1(SP1)」も、Intelとの共同作業により、クアッドコアに最適化されたことがアナウンスされている。 そのほか、今回のベンチマークテストにも利用したRAW現像ソフトの「SILKYPIX Developer Studio 3.0」のほか、AVCHD入力に対応したビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 11」、プロ向けビデオ編集ソフトの「Premiere Pro CS3」とクリエイティブ系のメジャーツールも続々と対応するなど、見通しは明るい。今後の展開にも注目したい。 |
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Windows Media Encoder 9はクアッドコア対応。エンコード処理はマルチスレッド化の恩恵を受けやすいため対応ソフトがすでに多い | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
定番動画編集ソフトのPremiere Pro CS3も対応。アドビ システムズは以前からマルチスレッド化に積極的なソフトウェアメーカーだ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
超高精細グラフィックスがウリのFlight Simulator Xはアップデートパッチでクアッド対応を果たした。今後はゲーム分野でも対応が進むだろう | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各種のハードウェアに多くのバンドル実績がある動画編集ソフトVideoStudioの最新版“11”もクアッドコアCPUに対応している | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クアッドコア対応アプリケーションリスト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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