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TEXT:鈴木雅暢 |
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Seagate |
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Barracuda 7200.9(Low Profile) |
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http://www.seagate-asia.com/japan/ |
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通常の3.5インチHDDよりも高さが約6.2mm低い、0.787インチ(約19.9mm)ハイトのLow Profileモデル。ネジ穴の位置などは通常の3.5インチHDDと共通ながら、シャドーベイのスペースに余裕ができるため、内部のスペースが狭い小型PCケースなどで効果的なエアフローを確保したい場合などに重宝する。インターフェースはSerial ATA 2.5のみで、ケーブル/電源のコネクタが小さくてすむSerial ATAの特徴もうまく活かした製品と言える。 |
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垂直磁気 |
7,200rpm |
3Gbps転送 |
NCQ |
Serial ATA |
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型番 |
インターフェース |
NCQ |
転送レート |
ST3160811AS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST3120811AS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST380811AS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST380211AS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
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型番 |
容量 |
キャッシュ |
実売価格 |
ST3160811AS |
160GB |
8MB |
7,500円前後 |
ST3120811AS |
120GB |
8MB |
7,500円前後 |
ST380811AS |
80GB |
8MB |
5,500円前後 |
ST380211AS |
80GB |
2MB |
5,500円前後 |
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Seagate |
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Barracuda ES |
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http://www.seagate-asia.com/japan/ |
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SeagateのBarracuda 7200.10と共通のベースモデルを利用しており、7,200rpmの回転速度、平均シークタイムや搭載キャッシュ容量など、基本的なスペックは共通。ニアライン向けならではの機能として、温度が上がり過ぎないようドライブが自動的にリード/ライトを最適化する「Workload Management」という機能を搭載している。信頼性の目安であるMTBFも、従来のNL35.2より20%アップの120万時間に強化されている。 |
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垂直磁気 |
7,200rpm |
3Gbps転送 |
NCQ |
Serial ATA |
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型番 |
インターフェース |
NCQ |
転送レート |
ST3750640NS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST3500630NS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST3400620NS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST3320620NS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
ST3250620NS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
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型番 |
容量 |
キャッシュ |
実売価格 |
ST3750640NS |
750GB |
16MB |
58,000円前後 |
ST3500630NS |
500GB |
16MB |
31,000円前後 |
ST3400620NS |
400GB |
16MB |
22,500円前後 |
ST3320620NS |
320GB |
16MB |
14,000円前後 |
ST3250620NS |
250GB |
16MB |
11,500円前後 |
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Western Digital |
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WD Raptor
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http://www.wdc.com/jp/ |
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HDDの速度を決める要素で、もっとも重要なのは何と言っても回転速度だ。デスクトップPC向けの3.5インチHDDの中で唯一、10,000rpmを実現しているのがこのWD Raptorである。7,200rpmドライブに比べてプラッタの回転待ち時間が4割短く、シークタイムも一般的な7,200rpm製品の1/2以下と高速なため、アクセスタイムでは5~7msも高速だ。この高速性こそが、記録容量が少なく割高な本製品がマニア層に絶大な支持を受けている最大の理由だ。 |
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型番 |
インターフェース |
NCQ |
転送レート |
WD1500ADFD |
Serial ATA 2.5 |
○ |
1.5Gbps |
WD740ADFD |
Serial ATA 2.5 |
○ |
1.5Gbps |
WD360ADFD |
Serial ATA 2.5 |
○ |
1.5Gbps |
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型番 |
容量 |
キャッシュ |
実売価格 |
WD1500ADFD |
150GB |
16MB |
28,000円前後 |
WD740ADFD |
74GB |
8MB |
19,000円前後 |
WD360ADFD |
36GB |
8MB |
13,000円前後 |
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Western Digital |
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WD Caviar SE16 |
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http://www.wdc.com/jp/ |
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Western DigitalのデスクトップPC向けのスタンダードモデル。ブランド名が示すように16MBのキャッシュを搭載しており、8MBキャッシュ搭載のWD Caviar SEに対する上位モデルとなっている。エレクトロニクス設計とファームウェアの見直しにより、動作温度の低減を図っているとともに、同社独自の静音化技術「WhisperDrive」、「SoftSeek」により動作時のノイズを最小限に抑えていると言う。 |
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7,200rpm |
3Gbps転送 |
NCQ |
Serial ATA |
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型番 |
インターフェース |
NCQ |
転送レート |
WD5000KS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
WD3200KS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
WD2500KS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
3Gbps |
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型番 |
容量 |
キャッシュ |
実売価格 |
WD5000KS |
500GB |
16MB |
21,000円前後 |
WD3200KS |
320GB |
16MB |
11,000円前後 |
WD2500KS |
250GB |
16MB |
8,500円前後 |
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ベンチマーク検証 |
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筆者は、OSのオペレーションなどのレスポンスを見るにはアクセスタイム、あるいはランダムアクセス性能の指標が必要で、こちらのほうがよりHDDの快適度を示すのにふさわしいと考えている。
しかし、ランダムリード/ライトを単純に計測するたぐいのベンチマークはHDDのキャッシュアルゴリズムとテストが使うブロックサイズのパターンの相性に結果が大きく左右され、妙に偏った傾向になることが少なくない。シンプルに優劣を判断する用途には、リード/ライトを混在させた処理を含むアプリケーションレベルのテストが望ましいと言える。PCMark05 Build 110のHDD Test Suiteはまさにそのようなテスト内容であり、とくにレスポンスを見るのに参考となると思われる3項目をピックアップして掲載している。テスト内容の詳細は下記に示す。
・XP Startup(Windows XPの起動をシミュレートする内容。リード90%、ライトが10%)
・Application Loading(メジャーな6種類のアプリケーションの起動をシミュレートする。リード83%、ライト17%)
・General Usage(Internet ExplorerでのWebブラウズなど一般用途をシミュレートする。リード60%、ライト40%)
結果は、やはり10,000rpmのWD Raptorがトップ。とくにリード/ライトが複雑に混在するGeneral Usageでよいスコアを出している。次点はDeskstar T7K500、そしてその次はWD Caviar SE16、DiamondMax 11という並びとなっている。記録密度が高くなるとヘッドの位置決めがシビアになるなどアクセスタイムが遅くなる傾向があり、高密度の大容量HDDのスコアがよくないのはある程度仕方ないが、その点で、高密度プラッタを採用しながらWD Raptorに次ぐスコアを出しているDeskstar T7K500は立派と言える。
シンプルな転送速度の計測には、Sandra 2007.SP1のファイルシステムベンチマークを利用した。シーケンシャルリードとシーケンシャルライトの性能を抜粋して掲載している。これは大容量データのコピー速度、バックアップのスピードなどの目安と考えることができる。リードとライトでは重要なのはリードである。ライトの場合、データがキャッシュに書き込まれた時点で確定する(HDDはキャッシュに書き込まれた時点で終了ステータスを返せる)ため、やはりキャッシュアルゴリズムに左右され、あまり細かい差にこだわっても意味がない。あくまでも参考として見てほしい。
結果としては、10,000rpmのWD Raptorがトップ。スコアはリードで83MB/sとさすがに非常に高速だ。次が76MB/sのBarracuda 7200.10、その後にBarracuda 7200.9とBarracuda ESが75MB/s、そして73MB/sのDeskstar T7K500と、プラッタ188GB、およびプラッタ160GBクラスの製品が大差なく続いている。記録密度の向上が転送速度につながっていることが見て取れる。
騒音のテストは、前述のPCMark05 Build 110 HDD Test SuiteのGeneral Usage実行時の騒音をドライブから10cmほどの距離で計測した。General Usageの実行中はドライブのシークが頻発するため、もっとも騒音が高いときの音量と考えてよい。優秀だったのは1プラッタのBarracuda 7200.9、ニアライン向けのBarracuda ES、そしてDeskstar T7K500で、ほかのHDDと比べると、HDDケースなどに内蔵して遮音されているような、トーンの低い音が印象的だった。 |
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【ベンチマーク環境】
CPU:Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(P965+ICH8R)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB×2
システムHDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
ビデオカード:MSI NX7300GT-TD256EH2(GeForce 7300 GT)
OS:Windows XP Professional SP2 |
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