その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:長畑利博 | ||||||||||||||
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PCの心臓部である電源ユニットは、同じ容量の製品でも価格がバラバラで、どれを選べばよいのかなかなか分かりにくいジャンルだ。今回はここ1年で発売された電源の中から8製品を選んで比較を行なった。購入時の参考になれば幸いだ。 | ||||||||||||||
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これまで電源ユニット選びのポイントとして取り上げられてきたのが静音性と安定性だ。静音性については過去の静音ブームによりメーカー間の競争が続いた結果、サーバー用電源などでなければ一定の静音性を確保しているものが多い。 安定性についても最小構成で組む場合には、どの電源も「それなり」のレベルに達しつつある。これには理由がある。電源の製品レベルが上がった理由としてLGA775以降のCPUの仕様の変化により、+12Vラインの2系統化が標準化されたことが挙げられる。+12VはCPUやビデオカードなどを動作させるために必要となる出力だが、負荷の大きなCPUやGPUへの出力ラインを2系統化して冗長化させることで、PCが出力不足で起動しないといったトラブルはかなり減った。 また、CPUが消費電力の大きなPentium D系から比較的小さいCore 2 Duoへ移行し始めていることも理由として挙げられるだろう。SLI環境などを構築する場合は、+12V出力の容量はまだまだ重要な選択ポイントになるが、一般的なデスクトップPCではどの電源を購入しても十分使えるようになっている。 こうした市場の傾向を受けて、最近の新製品ではコネクタ数などは最小限で機能を絞った1万円以下の低価格モデル、容量500~700W程度でSLI対応や、プラグインケーブルの採用、高級コンデンサの搭載などをうたう1、2万円の多機能ミドルレンジモデル、そしてヘビーな用途に耐え得る700W以上の大容量高性能電源の3系統に分かれ、それぞれが独自の方向に向かいつつある。 |
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電源出力 チェックポイントとしては電源容量もあるが、より重要なのが+12Vの出力だ。高性能CPUやビデオカード、多数のHDDなどを搭載する場合はこれが重要で、動作の安定性にも影響してくる。また、Windows Vistaのパワー・マネジメントに使われる+5Vsbの数値も重要度が増している |
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信頼性の高さ 電源の信頼性は内部のコンデンサや冷却ファンをはじめとする各種部品の品質などの兼ね合いによる。電源ユニットの寿命に直結するため、SLI環境やHDDを多数搭載するような負荷の高い構成のほか、PCを長期間常時稼働させる必要がある場合などには重要なポイントとなる |
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変換効率 最近注目されてきたのが電源の変換効率だ。電源ユニットは家庭用のコンセントからの交流電力を直流電力に変換する役割を持つが、変換できなかった電力は内部で熱に変わってしまうため、発熱が大きくなる。効率が高いとこの熱が減らせるわけだ。単純に電気代の削減という効果もある |
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サイズ | ||||||||||||||
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実売価格:5,500円前後 | ||||||||||||||
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本体の底面に大口径ファンを採用した400W電源。同製品にはこのほか450W、500W、550Wモデルが用意されている。コンパクトなボディに13.5cm角というボディサイズギリギリの大きさの大口径のファンを採用しているのがこの製品の特徴だ。ファンは600~1,170rpmの間で変化する自動可変方式で静音性を重視した設計だ。 電源から外部のケースファンを制御するインテリジェントファンコネクタと呼ばれるファンコネクタを装備しており、電源内部の温度に合わせ、ケースファンの回転数を自動的に調整してくれる。 電源出力を見ると、+12Vは2系統で、1系統目は17A、2系統目が16Aと容量と価格帯を考えると妥当なスペックとなっている。+5Vsbについては、2.5A用意されており、標準より高めに設定されている。 |
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ファンのサイズは13.5cm角というボディサイズギリギリの大きさ。低回転であるため静音性が高い | ||||||||||||||
スタート時の電圧は12.2V。負荷がかからないときはこのラインで安定する。最大変動幅は0.15V程度で価格のわりに変動の谷は少ない | ||||||||||||||
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Seasonic | ||||||||||||||
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実売価格:23,000円前後 | ||||||||||||||
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M12はSeasonic製のハイエンド電源。容量が700Wと大きく、+12V出力を4系統装備、ケーブルは着脱可能なコネクタ式を採用、日本メーカー製105℃電解コンデンサを採用するなどハイエンドにふさわしい仕様になっている。このほか変換効率も最高で85%と高い。 ハイエンドマシンを想定した大容量モデルであるため、ファンは底面に12cm角、前面に6cm角品を採用するデュアル構成。内部に空気が流れやすい構造となっている。 コネクタ数はペリフェラル×10、Serial ATA×8、PCI Express×4とかなり多い。なお、ペリフェラルにはコネクタの取り外しが簡単なイージープラグ方式を採用している。 電源出力に関しては、+12V4系統がすべて18A。+5Vsbについては3Aとかなり大きめの出力が確保されている。 |
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ファンは底面と前面のデュアル構成。両方とも山洋電気製だ。各電源ケーブルは着脱式を採用 | ||||||||||||||
電圧は12.25Vで安定している。負荷をかけると12.2Vに電圧が低下するが、大容量モデルだけあって変動の谷は非常に少なく、変動幅も最大で0.05V程度だ | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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