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PCパーツ100選 2007
CPUクーラー編
TEXT:長畑利博
冷却能力に優れたハイコストパフォーマンスモデル
GIGABYTE
G-Power Cooler BL GH-PDU21-SC
実売価格:4,200円前後
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.gigabyte.co.jp/
image CPUの熱を小型のヒートシンクで受け、4本のヒートパイプによって本体上部の大型ファン+フィンユニットまで熱を移動させる構造を持ったクーラー。ヒートパイプでファンを空中に持ち上げたようなレイアウトになっている。フィンの向きを工夫したことにより、クーラー周辺の4方向に風が拡散する構造だ。LGA775では専用のリテンションをマザーボードにクリップで固定するため、マザーボードを一度ケースから外す必要がある。それ以外ではリテールクーラーのリテンションを利用するため、取り付けは簡単だ。
imageブルーLEDを採用したファン。ファンの回転数は固定で、回転数の調整は電源ケーブルの間にアダプタを挿し込むことで調整する
SPECIFICATION
対応CPUソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン:11cm角(1,700〜3,200rpm)
サイズ(W×D×H):110×110×134mm
高精度かつ高密度の多層フィンがポイント
Thermalright
SI-128
実売価格:6,000円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp(サイズ)
URL:http://www.thermalright.com/
image 優れた冷却性能とコストパフォーマンスの高さで人気のあった「SI-120」の後継モデル。本体のサイズはほぼ同じながら、レイアウトの見直しが行なわれ冷却能力が向上している。変更点はヒートパイプの本数を1本減らし、その代わりに直径を6mmから8mmに太くしたこと、フィンの枚数を26枚増やしたことなど。Socket AM2へも対応した。

 従来と同じくファンは別売り。市販の12cm角ファンが取り付け可能。取り付け可能なファンはリブなしというのは従来製品と同じだ。LGA775の場合、マザーボードへの取り付けはリテールクーラーと同じくプッシュピン式。AM2の場合も標準のリテンションを使って取り付ける方式となっており、作業は簡単だ。
image約1mm間隔で合計78枚のフィンが取り付けられている。従来製品よりフィンの枚数が増えたことで冷却効率が高まった
SPECIFICATION
対応CPUソケット:LGA775、Socket754/939/940/AM2
ファン:別売り(12cm角リブなしファン対応)
サイズ(W×D×H):125×155×92mm
赤く光るファンが特徴的なエントリーモデル
Thermaltake
Ruby Orb CL-P0391
実売価格:3,500円前後
問い合わせ先:sales-jp@thermaltake.com
URL:http://www.thermaltake.co.jp/
image すり鉢状の円形アルミフィン内部に12cmファンを取り付けた製品。外周側に行くごとにフィンの先端が枝分かれしており、ヒートパイプを使わずに低コストで熱伝導率と冷却性能の両立を図っていることがうかがえる。

 今回取り上げた製品の中では高さが73.3mmと低め。アルミフィンは赤く塗装されており、動作時はファン中央に設置された赤色LEDにより全体が赤く光る。ファンの回転数は1,700rpmの固定式。

 取り付けの際はマザーボードの裏側から専用リテンションを固定、本体をそのリテンションにネジ止めする仕組となっている。このため、取り付けには一度マザーをケースから外す必要がある。ただ、クーラー本体のネジは簡単に回せるようになっているため、一度リテンションを取り付けてしまえば取り外しは簡単だ。
imageフィンのCPU側は熱を伝えやすいよう太く、外周側は先端が枝分かれして熱を拡散する構造になっている
SPECIFICATION
対応CPUソケット:LGA775、Socket754/939/940/AM2
ファン:12cm角(1,700rpm)
サイズ(W×D×H):140×140×73.3mm
ロングセラーを続ける巨大ヒートシンクモデル
サイズ
忍者プラス Rev.B
実売価格:4,000円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp
URL:http://www.scythe.co.jp/
image サイドフローファンを採用した忍者プラスのバージョンアップ版。本体はアルミ製フィンと6本のヒートパイプで構成されており、ファンレスでの動作も可能としている。従来モデルからの変更点はマザーボードへの装着方法がバックプレート方式からリテールクーラーと同様のプッシュピン式になり、取り付けやすくなったことと、Socket AM2へ対応したことだ。

 もともとファンレスでの使用が可能な大型クーラーにファンを取り付ける構造であるため、本体サイズは非常に大きい。ファンの位置は4方向に設置可能だが、取り付け可能なケースやマザーには制約がある。
image各CPU用のアダプタはネジ止めして固定する。ANDY SAMURAI MASTERと比べると組み立てはややめんどう
SPECIFICATION
対応CPUソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン:12cm角(1,200rpm)
サイズ(W×D×H):110×135×150mm
ベンチマーク検証
 今回は前ページとこのページで紹介したCPUクーラー8種類を別表のテスト環境で動作させ、冷却性能と動作時の騒音レベルについてテストした。設定はPWMコントロールをONに、騒音の測定はCPUファンから約10cm離れた位置で計測している。

 テスト方法は、Windows起動後のほぼ無負荷状態のアイドル時と「3DMark06」のCPUテストを実行してもっとも負荷のかかったときのCPU温度と騒音レベルをチェックしている。

 冷却性能では、Big Typhoon VX、CNPS9700 NT、G-Power Cooler BL GH-PDU21-SC、SI-128の性能が高い。とくにBig Typhoon VXはファンの速度を最低にした状態でも高い冷却能力を保持しているのが特徴だ。

 騒音テストでは、CNPS9700 NT、Freezer 7 Pro、ファン最小回転時のBig Typhoon VX、ANDY SAMURAI MASTER、忍者プラス Rev.Bの性能が横並び。はっきりとファン音が聞こえるRuby Orb CL-P0391と、やや風切り音の目立つG-Power Cooler BL GH-PDU21-SCを除くと、各製品とも極端な騒音差はなかった。性能面ではCNPS9700 NT、Big Typhoon VX、ファンは別売りだが、SI-128の性能もかなりよいと言える。
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【環境】
CPU:Pentium D 820(2.8GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5LD2 Deluxe(Intel 945P)
メモリ:ノーブランド PC2-4200 DDR2 SDRAM 256MB×2
ビデオカード:AOpen Aeolus PCX6600-DV256H(GeForce 6600)
HDD:日立GST Deskstar T7K250 HDT722516DLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
Thermalright SI-128搭載ファン:Xinruilian RDL1225S(1,700rpm)
OS:Windows XP Professional SP2
騒音計測距離:ファンから約10cm、暗騒音:33.9dB、室温:21℃
総 評
 実際に取り付けてみて作業しやすかったのは本体が小型でマウンタ装着済みのFreezer 7 Pro、マウンタの固定が簡単なBig Typhoon VX、ANDY SAMURAI MASTER、SI-128であった。ほかの製品は組み立て自体は簡単でも、ドライバーが必要など手間がかかる。

 コストパフォーマンスの観点から見ると、バランスに優れるANDY SAMURAI MASTER、忍者プラス Rev.Bも捨て難い。

 以上のような要素から今回はトータル性能を重視してBig Typhoon VXをGold Recommendに、価格は高いが性能も高いCNPS9700 NTと、コストパフォーマンスが高くバランスが取れたANDY SAMURAI MASTERをSilver Recommendに選定した。
パッケージ表記の騒音値には注意
image CPUクーラー選択の重要なポイントに騒音レベルがある。CPUクーラーのパッケージには、このdB(デシベル)値が表示されている製品が多く、ものによっては17dBといった非常に小さな数値が記載されていることもある。本誌のレビューなどで計測している38.6dBといった数値とはかなり違うが、これは測定条件の違いによるものだ。騒音を計測する場合、単純に騒音源から遠ざかれば遠ざかるほどその値は小さくなる。そのため、どんな製品でも距離を取って計測すれば非常に低い数値が出てしまうのだ。計測環境などが明記してあれば参考にはなるが、数値だけが示されている場合はあまり参考にならないと考えてよいだろう。 
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