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PC自作大全 2006
PCケース編
TEXT:保坂陽一
トレンド2 静音性能&冷却機能
見た目では分からない静音性
 よいケースの条件とは何か、と言われれば、第一に挙げられるのはこの静音性と冷却能力の両立だろう。一般的にケース内の冷却を行なうには、ケースファンなどの騒音源となるデバイスが不可欠で、それは静音マシンにとってマイナス要素ともなる。これを両立できるケースは、誰もが憧れるものと言える。

 ケースの持つ冷却機能としては、前ページでも紹介したメッシュタイプのような、通気口を増やして空気の流量を大きくした製品も多いが、最近の人気の静音ケースはむしろその逆。なるべく密閉性を高め、少ないファンで、ケース内部に確実なエアフローを構築するタイプが増えてきている。実際に動作時の内部温度を比較してみても、下手にあちこち穴のあいているものよりも、よく冷えることが多い。もちろん、静音性は断然上だ。気密性の高い製品は、おとなしめのデザインのものが多いため、中を覗いてビックリという製品も増えている。

 そのほか、ドライブ類の振動や動作音を抑える機能なども、静音性がウリのケースにはなくてはならないポイント。これには、本体そのものの剛性も重要で、軽いアルミではなく、重量のあるスチール製シャーシの製品が有利な点でもある。下のAntec SOLOなどは、まさにこのタイプで、シンプルな外観ながら、手にしてみると意外なほど重量がある。その代わり、サイドパネルなども剛性感は抜群で、精度も高い。まだまだ高級なフルアルミケースも健在だが、手に入れやすい価格で、デザインと性能が両立されていれば、どちらが選びやすいかは言うまでもないだろう。その分、電源ユニットなどにもこだわりたいところだ。

 冷却機能としては、大きなダクトを使用して、CPUなどへ直接風を送り込むタイプの製品もあるが、Core 2 Duoなどの省電力CPUを使うのであればそこまでする必要はなさそうだ。内部の空間に余裕があれば、フロントとリアのケースファンだけでもしっかりとしたエアフローが形成される。また、より静かな環境を求めるユーザーには、水冷ユニットが取り付けられるようになった製品もあるが、これも省電力CPUの登場でニーズは減ったという印象だ。もちろん、静音化に効果的ではあるが、コストなどを考慮すれば大型ヒートシンクのファンレスCPUクーラーなどを取り付けたいというユーザーのほうが多いだろう。その取り付けスペースをチェックしておくほうがよいと思われる。

 また、少ないファンでPC全体を効率よく冷却するシステムとして、BTXというフォームファクターも存在するが、自作PCにおいてはあまり普及していない。そもそも、BTX用のCPUパッケージが新しく登場しないのだから、それも仕方のないところだろう。ATXケースでも同等の冷却機能を持たせたものも発売されているなど、まだまだATXで頑張れると気付かせてくれた功績は大きいと言える。
リテールクーラーも変更
imageAntec SOLOのシャドーベイはHDDをゴムで挟み込んで振動を抑制する。トレイに固定することも可能だが、こちらにも制振ワッシャーが付属する
密閉型に変更可能
imageGIGABYTE POSEIDONのサイドパネルには大きめのダクトが設けられているが、付属のアクリルパネルと交換することで、フタをすることが可能
水冷ユニットも装着可能だが・・・
image水冷ユニットがオプションで用意されているケースも意外に多い。はやりの一つではあるが、Core 2 Duoなどを使うなら、あまり考える必要はない
Antec
SOLO
実売価格:12,000円前後
問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.antec.com/world/jp/
imageゴムで挟んでHDDを固定するサスペンションマウントや遮音シートなど、静音性能にこだわった1台。やや重い重量も制振性アップにつながっている
電源:なし
ベイ:5インチベイ×3、3.5インチベイ×1、シャドーベイ×4
標準搭載ファン:12cm角×1
GIGABYTE
POSEIDON
実売価格:16,000円前後
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.gigabyte.co.jp/
imageアルミ+スチールの「今時」ケース。静音ファンを採用しただけでなく、エアフローもよく練られており、優秀な静音性能を備える。オプションの水冷キットも装備可能
電源:なし
ベイ:5インチベイ×5、3.5インチベイ×1、シャドーベイ×4
標準搭載ファン:12cm角×2
トレンド3 メンテナンス性&拡張性
低価格でも拡張性は十分
 PCケースの拡張性と言えば、何はともあれドライブベイがいくつあるか、というのが昔からの基本だが、3.5インチのシャドーベイに関しては、現在では安価な製品でも十分な数を備えていることが多いため、あとは5インチベイ(オープンベイ)の数で比較、といったところだろうか。最近の静音ケースでは、静音性を高めるためにあえてフロントベイを少なくした製品もあるため、そこがネックになるという人も少なくはないだろう。

 メンテナンス性という点では、付属のガイドパーツを使用して、挿し込むだけでドライブを固定するタイプや、レバーだけでドライブを固定するものなども最近では一般的だ。ただ、なかにはそれが共振の原因になったり、逆に取り付けが難しかったりするものもある。多少めんどうであっても、ネジで固定するのは確実な方法とも言えるのだ。

 また、最近いくつかのメーカーから発売されている(昔からなかったわけではないが)、サイドパネルとマザーボード取り付けベースが一体化したケースも人気製品の一つ。マザーボードにアクセスしやすいのは、作業をする上で非常に快適だ。実のところ、一度組み上げてしまえば必要ないとも言えるが、今後のアップグレードを考えるなら、必ずこのケースでよかった、と思うときが来ることだろう。
便利な両面開きケース
imageブームが来る? 最近製品数が増えている両面開きケース。剛性を出すのが難しい構造ではあるものの、組み立てやすさはピカイチ
ドライブベイ一杯
imageシグマA・P・OのCBL03は、安価なミドルタワーだが、ドライブベイの数は十分。ローコストで組みたい人でも安心だ
オウルテック
SP-PALU/S
実売価格:20,000円前後
問い合わせ先:046-236-3522
URL:http://www.owltech.co.jp/
imageイタリアの高級車デザイナーによるフロントデザインが特徴的だが、両開きボディやレール式のドライブベイなど、メンテナンス性の高さも見逃せない
電源:なし
ベイ:5インチベイ×3、3.5インチベイ×2、シャドーベイ×4
標準搭載ファン:14cm角×1、8cm角×2
シグマA・P・Oシステム販売
CBL03
実売価格:8,000円前後
TEL:0120-917-498
URL:http://www.sigma-apo.co.jp/
imageヘアライン加工の樹脂製フロントパネルを採用した安価な1台。たっぷり使えるドライブベイ、三つの12cm角ファンを備えるなど、価格以上の魅力を備えている
電源:なし
ベイ:5インチベイ×4、3.5インチベイ×2、シャドーベイ×4
標準搭載ファン:12cm角×3
安価でも電源は大容量
以前は電源ユニットと言えば、PCケースのオマケ、という印象が強かったが、最近のPCケースでは付属していない製品のほうが多い。それだけしっかりとした電源ユニットが必要になったということでもあるが、やはり全体のコストを重視するなら、電源付属の製品を買いたいところだ。しかし、今のPCケースなら、その付属電源の性能も捨てたものではない。安価なものでも容量のしっかりした電源が付いていることがほとんどなので、探せば必ず求める製品が見付かるはずだ。右のdPRO-SK4CASE1などはよい例で、とにかく安く作りたい人には魅力的な製品である
サードウェーブ
dPRO-SK4CASE1
直販価格:8,980円
TEL:03-5295-3445(ドスパラ通販センター)
URL:http://www.dospara.co.jp/
image標準的なATXケースだが、単品でも6,000円前後で販売されている静音電源「SILENT KING-4 450W」が付属。フロントの12cm角ファンとリアの8cm角ファン×1はXinruilian製。
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