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PC自作大全 2006
ビデオカード編
TEXT:橋本新義
トレンド5 SLIとCrossFireの今
対応製品の低価格化により より身近な存在に
 2006年のビデオカードにおける注目トレンドとしては、「NVIDIA SLI」や「ATI CrossFire」といった、複数のビデオカードを連動させて3D描画速度の向上を狙うシステムも挙げられるだろう。最近まではハイエンドゲームマシン専用といった印象のあったこれらのシステムだが、最近では1万円以下の低価格カードでも対応するようになり、対応マザーボードの低価格化も進んだことから、かなり敷居が下がっている。とくにSLIでは、低価格ながらGDDR3 SDRAMを搭載したオーバークロック版を使うことで、価格以上の性能を発揮させることも可能だ。

 また、対抗するCrossFireも、ドライバアップデートによりIntel P965チップセット搭載マザーでの動作が可能になる(ただし、PCI Express x16スロットを2基備える製品に限る)など、対応製品を増加させつつある。さらにビデオカード側でも改良が進んでおり、最新GPUであるRadeon X1950 PROからは内部コネクタを使う新接続方式が採用され、従来必須だった「CrossFire Edition」と呼ばれる専用カードを廃し、同じカードを2枚使用してのCrossFireが可能になった。
imageCrossFireの新コネクタ
Radeon X1950 PROで採用された2基の内部コネクタ。カードに付属する専用ケーブルを接続して使う
image
【環境】
CPU:AMD Athlon 64 X2 5000+(2.6GHz)
マザーボード:ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI)
メモリ:Corsair CM2X512-8500C5(PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB)×2
HDD:Maxtor MaXLineIII 7B250S0(Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2
 
玄人志向
GF7300GT-E128H/EX
実売価格:11,000円前後
問い合わせ先:なし
URL:http://www.kuroutoshikou.com/
image一部のショップでは1万円を切る価格ながら、GDDR3 SDRAMの1,200MHz駆動により高い性能を発揮するカードだ。Windows Vista RC1のデスクトップパフォーマンス評価も5.9をマークし、軽い3Dゲームであればなんなく動く。さらにSLIによるアップグレードも可能だ
グラフィックスチップ:GeForce 7300 GT
対応スロット:PCI Express x16
コアクロック:500MHz
メモリクロック:1,200MHz
ビデオメモリ(バス幅):128MB(128bit)
インターフェース: DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、S-VIDEO/HDTV OUT×1
トレンド6 AGPビデオカードの現状
PCI Express版との性能差が縮まり一部店鋪では人気が再燃
 PCI Express(PCI-E)全盛の昨今にあっても、根強い人気を持つのがAGP版のカードだ。とくにミドルレンジ以上の高速な製品は、新製品が登場するたびに秋葉原ではかなりの売れ筋となる。現在のAGPカードで人気が高いのは、NVIDIAのGeForce 7600 GS/GT搭載カード、続いて先行したATIのRadeon X1600 PRO搭載カードといった順だ。

 トピックとなっているのは、PCI-E版カードとの性能差が解消された点だ。実は昨年のNVIDIA製GPUは、AGP版はPCI-E版よりメモリクロックが低い、一部演算ユニットが少ないといった性能差が付けられていたが、7600 GT/GSではPCI-E版と同性能となった。ベンチマーク結果(下記)でも、完全に同程度と言ってよい結果である。

 ただし、PCI-E版との差が完全に埋められたかと言うと、そうでもない。製品ラインナップの多さや価格ではPCI-E版との差が開いており、AGP版は限られたラインナップのみである。とくに低価格製品のAGP版は新製品がなかなか登場しないため、コストパフォーマンスでは大きく差が付いている。
image
本誌の調査によればAGPユーザーは全体の半数近くを占めており、まだまだ需要は多い
image
【環境】
CPU:Pentium 4 530J(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5LD2 Deluxe(Intel 945P、PCI Express x16)/ASRock ConRoe865PE(Intel 865PE、AGP 8X)
メモリ:Micron PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2/ノーブランド PC3200 DDR SDRAM 256MB×4
HDD:Maxtor MaXLineIII 7B250S0(Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2
 
エルザジャパン
GLADIAC 776 GT AGP 256MB
実売価格:29,000円前後
問い合わせ先:sales-jp@elsa-jp.co.jp
URL:http://www.elsa-jp.co.jp/
imageAGP版カードでは事実上最高性能となる、GeForce 7600 GT搭載製品。三洋電機製高品質コンデンサ「OS-CON」やセラミックベアリングファンを搭載した独自設計の静音クーラーなど、安定動作や信頼性を重視したパーツが投入されている
グラフィックスチップ:GeForce 7600 GT
対応スロット:AGP 8X
コアクロック:560MHz
メモリクロック:1,400MHz
ビデオメモリ(バス幅):256MB(128bit)
インターフェース:DVI-I×1、S-VIDEO/HDTV OUT×1
トレンド7 動画再生支援機能
SD解像度の高画質化は一段落 HD解像度でのCPU負荷低減へ
 昨年から大きく注目されるようになってきたのが、NVIDIAの「PureVideo」とATIの「AVIVO」に代表される、動画再生支援機能だ。

 これは、DVDや各種のビデオファイルなどを再生する際、液晶テレビや専用DVDプレイヤーなどで使われている高画質化処理(ノイズリダクションやプログレッシブ変換、高精度解像度変換など)をGPUによって行なうことで、より高画質な再生を可能にするというものだ。また、Blu-ray DiscやHD DVDといった高解像度動画のデコード処理をGPU側で一部負担し、CPU負荷を下げる機能も含まれる。「より美しく、よりシステム負荷を下げて動画を見るための機能」と言えるだろう。

 現在は主に高画質化が焦点となっているが、これは両社とも高いレベルに到達しつつある。画質処理を目視で確認できる、画質評価ディスク「HQV Benchmark DVD」などを使うと、ノイズリダクション性能でAVIVOのほうが若干有利なものの、そのほかではドライバのバージョンによっては拮抗する状態だ。

 今後は、PCへのBlu-ray/HD DVDドライブの普及に従い、HD解像度の動作再生時のデコード支援処理(CPU負荷の軽減)の改良に焦点が移りつつある。
ATI AVIVO NVIDIA PureVideo
・ノイズリダクション機能
・高精度プログレッシブ変換
・H.264/WMV/VC-1/MPEG4/MPEG2のデコード支援
・動画の色補正機能
・専用のトランスコードユーティリティ
・ノイズリダクション機能
・高精度プログレッシブ変換
・H.264/WMV/VC-1/MPEG4/MPEG2のデコード支援
・動画の色補正機能
ASUSTeK
EAX1300/TD/128M
実売価格:9,000円前後
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション)
URL:http://asus.co.jp/
image実売価格で1万円を切る手頃な製品ながら、AVIVOの機能をすべて搭載するRadeon X1300搭載カード。PCで本格的に動画を見たい、といった用途には非常に適した製品だ。ファン付きながら比較的発熱が小さく、さらにLow Profile形状なので、小型PCのアップグレード用途などにも向く
グラフィックスチップ:Radeon X1300
対応スロット:PCI Express x16
コアクロック:450MHz
メモリクロック:500MHz
ビデオメモリ(バス幅):128MB(64bit)
インターフェース: DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、S-VIDEO/HDTV OUT×1
トレンド8 HDMIとHDCPって?
次世代AV用端子と著作権保護機能
 ビデオカードに関する最新トレンドが、この二つのキーワードだ。これは両方とも、デジタルディスプレイ出力端子に関連したものである。

「HDMI」とは、デジタルAV出力端子の規格だ。大型テレビなどで普及が進んでおり、映像だけでなくデジタル音声も伝送できるのが特徴だ(そのため、HDMI端子搭載ビデオカードにはデジタル音声入力端子が搭載されるのが一般的)。PCで一般的なDVIとは大きく形状が異なるのだが、実は映像部の信号仕様などは同じで、変換ケーブルやアダプタを介しての相互接続も可能だ(ただしDVI-Iの場合、デジタル接続部のみ)。

 「HDCP」とは、デジタルディスプレイ用の著作権保護規格のこと。地上デジタル放送、Blu-ray DiscやHD DVDをデジタル接続で見るには、ビデオカード側とディスプレイ側の双方の対応が必須で、非対応機器で見ようとするとプレイヤーが強制停止され、見ることができない。

 こうした事情から、PC用Blu-ray/HD DVDドライブの登場に合わせ、最新ビデオカードでは高級製品を中心にHDCPへの対応が急速に進んでいる。対応版が存在する場合はぜひともそちらを選びたい。なお、HDMI端子は事実上HDCPへの対応が必須となっているため、判別する必要はない。
imageディスプレイも対応品が必要
Blu-ray/HD DVDの視聴には、ディスプレイもHDCP対応製品が必要。現在はデルの2407WFP(写真)が代表機種だ
imageHDMIは音声も出力可能
HDMIは小型ながら、マルチチャンネルデジタル音声も1本のケーブルで出力可能。対応テレビなどとの接続が非常にシンプルになる
Sapphire
Radeon X1600 PRO HDMI
実売価格:21,000円前後
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク)
URL:http://www.sapphiretech.com/jn/
image世界で初めて単体発売されたHDMI端子搭載ビデオカード。2006年7月に登場以降、静かなヒット商品となっている。動作クロックは一般的なRadeon X1600 PROカードと変わらないものの、GDDR3メモリを搭載することで発熱の減少を図っているのが特徴だ。Low Profileスロットにも対応する
グラフィックスチップ:Radeon X1600 PRO
対応スロット:PCI Express x16
コアクロック:500MHz
メモリクロック:800MHz
ビデオメモリ(バス幅):256MB(128bit)
インターフェース: Dsub 15ピン×1、HDMI OUT×1、S/P DIF IN(同軸)×1
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