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PC自作大全 2006
TEXT:鈴木雅暢、編集部
電源編
image細部にまでこだわったユニークな製品が多数登場
地味なイメージを覆すユニークな製品が続々登場
 PCの動作に必要な電力を供給するという目的は不変なものの、ディテールにこだわった電源が増えている。PCケースのおまけ的な存在から単品販売される製品が主流となったことも魅力的な製品が増えた証と言えるだろう。

 電源のよしあしを決定する要素はいくつかあるが、現在のトレンドは、安定した電力を必要とされるだけ供給できるかどうか。長期運用に耐える信頼性は電源のもっとも基本となる点だが、それに加えてCPU並みの消費電力量となったハイエンドビデオカードを、しかも複数枚安定して駆動できることをウリとしたものが注目されている。

 静音性に関しても、電源のファンはケース内のエアフローに大きな影響を与える重要なポイントだ。安定したエアフローか、ファンレスか、ユーザーごとに重視する部分が異なり、それに応える製品が次々登場するのが電源というジャンルのおもしろいところだ。
image
<検証環境>
マザーボード:
【新Socket479】ECS 945GTY-M(Intel 945GT)
【LGA775】GIGABYTE GA-965G-DS3(Intel G965)
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM/CL=5/512MB)×2
ビデオカード:GeForce 7900 GTX(リファレンスカード)
HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
OS:Windows XP Professional SP2

消費電力測定時は内蔵グラフィックス機能を使用
トレンド1 ついに容量は1,000Wに到達
電力量の増大はこれからが本番!?
 ついに電源も一線を超えた。そんな感慨を抱かせる製品がEnermaxのGALAXY EGA1000EWL。その最大出力は何と1,000W。店頭での売れ筋は400Wクラスだから、一般的なPC 2.5台分の電力をまかなえる計算になる。

 事情を知らない方には驚きだろうが、この容量は出るべくして出たものと言える。Core 2 Duoの登場によりCPUの消費電力は大幅に下がったが、11月に予定されているクアッドコアCPUでは、TDP(熱設計電力)は再び130Wクラスになると言われている。また、ヘビーゲーマーにとって頭が痛いのはエスカレートするビデオカードの消費電力。ハイエンドクラスのGPUでNVIDIA SLIやATI CrossFireといったマルチGPU技術を利用するとなれば、少なくとも600W程度の電源を用意したいところだ。さらに、AMDからは二つのデュアルコアCPU(=4コア)+四つのGPUによるSLIを実現するプラットフォーム「4×4」の投入が予告されている。こうしたシステムを安定して駆動させるための1,000W電源というわけだ。筆者としては一部のユーザーのためのものであり続けることを望みたい。
imageSLI/CrossFireへの対応
安心感によるものか、PCI Express電源コネクタを二つ以上持ち、+12V出力を安定して供給できることをウリとする電源が人気
image+12V出力は4系統以上に
+12Vを分割すれば、CPUやビデオカードなどへ個別に電力を安定供給できる。EGA1000EWLでは5系統、最大75Aの出力が可能
Enermax
GALAXY EGA1000EWL
実売価格:50,000円前後
問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.enermax.com.tw/
imageATX12V V2.2/SSI EPS12V V2.9に準拠。本体からのケーブルに加え着脱式ケーブルを採用し、接続する機器に合わせてケーブルの構成を変更できる。PCI Express電源コネクタを4基、Serial ATA電源コネクタを18基備える
出力:1,000W
ファン:13.5cm角×1、8cm角×1
トレンド2 発熱/消費電力の低減に重要な効率
発熱/消費電力の低減に直結
 ファンレスや静音電源を中心に、電源効率の高さをうたう電源ユニットが増えている。ここでの効率とは、交流を直流に変換する際の効率のことで、消費電力や発熱に直結する。そもそもPC用電源ユニットの役割こそが、交流を直流に変換して出力することであり、電源ユニットにはそのための変換回路が集積されている。

 そして、効率が70%ならば、残りの30%は電源ユニット自体の消費電力と発熱になる。仮に入力電圧が500Wで効率70%なら、発熱は150Wにもなる。これを放熱するために電源ユニット内部にはファンが搭載されているわけだ。ファンレス電源や静音電源の最大出力が低いのはこうした事情も影響しているが、最大出力が同じであれば、電源効率が高いほど、静音化の余地が高いと言える。PC用の電源ユニットでは、70%前後が平均的な効率とされるが、80PLUSに準拠した製品など、80%以上の効率を誇る製品も登場してきている。

 似たような言葉に「力率(Power Factor)」があるが、これは交流の皮相(見かけ上の)電力に対する有効電力の割合。交流の場合は、電流と電圧の位相に時間のズレが生じやすく、単純に電力=電流×電圧とはならずにムダな電力が生じる。これは消費されずに回路へ戻っていくため、PCの消費電力とは直接関係のない話だが、これが大きいと、発電所/送電所にとっては深刻な負担となる。環境にシビアな欧州では力率改善回路(PFC)の搭載が必須とされ、ほとんどの電源がPFCを搭載している。
imageこのように効率を明記する製品も増えてきた。平均的な変換効率は60~80%とされており、88%というのは最高レベルである
80PLUSとは
imageデスクトップPCとサーバー向けに電源ユニットのエネルギー効率を向上させるためのプログラム。仕様としては、20、50、100%いずれの負荷率においても80%以上の電源効率と90%以上の力率を満たす必要がある

http://www.80plus.org/
Antec
EarthWatts
価格:未定
問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.antec.com/world/jp/
image80PLUS認証を取得しており、環境への配慮と低消費電力をウリにする高効率電源ユニット。ATX12V v2.2準拠のシンプルな仕様
出力:500W
ファン:8cm角×1
トレンド3 信頼性を重視した製品が続々登場
高品質コンデンサの搭載がトレンド
 電源ユニットは消耗品だとよく言われるが、最近は高信頼性、長寿命をうたう製品も目立つ。電源ユニットの使用部品の中で、製品自体の寿命を大きく左右するのは、何と言ってもアルミ電解コンデンサの寿命と、それに付随する問題がほとんどである。アルミ電解コンデンサは、電流の交流から直流への変換、そして直流変換後の整流に使われる部品で、出力電流の安定性などに影響する。

 アルミ電解コンデンサの内部構造は、電解液をゴムで封止し、アルミケースに入れたもので、その電解液が徐々に蒸発していくことで経年劣化し、やがてコンデンサとしての役目を果たせなくなる。その寿命は、それ自体の特性、品質と使用環境(温度)に大きく左右される。

 また、電解コンデンサには許容最高温度というものがあり、これと実使用温度の温度差が寿命を大きく左右する。許容最高温度には105℃と85℃の2種類があり、前者のほうが寿命が長い。封止ゴムの品質などで大きなアドバンテージがある日本製コンデンサの品質は世界一と言われ、許容最高温度などのスペックが同じでも海外製とは寿命が大きく異なるとされており、最近は具体的に利用コンデンサを明記した製品も登場している。

 そのほか、長寿命電源ユニットに求められる要素としては、冷却ファンの故障のしにくさ、ホコリのたまりにくさ、冷却効率の高さなどが挙げられるが、多くは電解コンデンサの利用環境改善に関連している。
image長期保証
信頼性、長寿命への自信の表われか、このように3年という長期の保証をうたった製品もある
image日本製高耐久コンデンサの採用
その品質が電源ユニットの寿命を左右するため、電解コンデンサの仕様を明記する製品も増えた
グロウアップ・ジャパン
GUP-EG500J
実売価格:14,000円前後
問い合わせ先:03-5295-1033
URL:http://www.gup.co.jp/
image耐熱性の高い国産電解コンデンサや、たわみに強いグラス系基板、山洋電機製ファンの採用など、内部部品に徹底的なこだわりを見せる
出力:500W
ファン:8cm角×2
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