その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢、編集部 | ||||||||||||||
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オーバークロックや静音化などの作業において、細かな設定変更を積み重ねて最高の状態を作り出すことも、PC自作ならではの楽しみ方だ。この部分での進化は今もなお続いており、ユニークで実用的な機能が目立ってきている。 オーバークロック関連で、1MHz単位でのシステムクロックの変更などはもはや当然で、電圧をきわめて細かい単位(GIGABYTEのGA-965P-DS4では0.00625Vきざみ)で変更できたり、電圧の上限がかなり高かったりと自由度が増している。そうした機能はもちろんBIOSから設定するのが基本だが、Windows上からの設定変更ツールは、各種(温度、電圧など)のモニタリング機能とユーザビリティが強化されるなど、オーバークロック初心者からマニアまで使いこなせるようになってきている。少し変わった点ながら最近目立つのは、電源スイッチやリセットスイッチをボード上に備えた製品。オーバークロック設定を試す際には、マザーボードをケースに入れないで動作させるユーザーが多いことを意識した、リアルユーザー志向の仕様だ。 静音、冷却系の話題では、やはりWindows上のソフトウェアからファンコントロールを行なうソフトの添付が目立つ。実用性は製品ごとにまちまちといった印象だが、ファンコントローラなどを別途購入する必要なく、静音チューニングが楽しめるのは悪い話ではないだろう。チューニングに限ったことではないが、最近のマザーボードのPWM方式の自動回転数調整は以前よりもスマートなものになっており、あまりにこまめに回転数が変動して音の変化が耳に付くようなものは減ってきている。このほか、温度センサーを添付して任意の箇所の温度を測定し、それに合わせてファンの回転速度を調整できるという製品も登場している。静音マニアから見ても現実的で、マザーボードメーカーでならではというアプローチだろう。 |
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ABITのFatal1ty AN9 32Xのオーバークロックツール、μGuru。各種クロックの設定、電圧のモニタリングや、設定登録などが行なえる | ||||||||||||||
ASUSTeK CROSSHAIRは背面にPOSTコードを表示可能な液晶パネルを備える。設定変更後で起動に失敗した際には、状態を確認できる | ||||||||||||||
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AN9 32Xはバックパネル部のインターフェースを一部廃してファンを2基搭載。チップセットとVRMを強制冷却する | ||||||||||||||
CROSSHAIR付属の温度センサー。ケース内の任意の場所の温度を測定し、その値をもとにファンの回転数をコントロールできる | ||||||||||||||
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AN9 32XにはSL時に2枚のビデオカードの間にエアフローを作り出すためのファンが付属。ビデオカードのオーバークロック動作時に有効だ | ||||||||||||||
CROSSHAIRに実装されているオンボードの電源とリセットスイッチ。LEDを内蔵するなど凝った作りで、使う喜びも演出する | ||||||||||||||
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Universal ABIT | ||||||||||||||
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実売価格:25,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-3980-6442(恵安) URL:http://www.keian.co.jp/ |
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ゲーマー向けという位置付けながら、ゲームに直接関連するハードウェア機能はなく、実際のところはオーバークロック志向が非常に強い製品。拡張性や静音性をある程度損なっても最高のパフォーマンスを得たいという目的意識がある人向け | ||||||||||||||
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ASUSTeK | ||||||||||||||
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実売価格:34,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション) URL:http://www.asus.co.jp/ |
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この製品も左と同じくゲーマー向けという位置付けのオーバークロック志向製品。ただ、パフォーマンスと静音性、安定性のバランスが意識されている。スロットも一般ユーザーでも納得がいく絶妙の配置だ | ||||||||||||||
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今回の特集で紹介しているように、PCの世界にはさまざまなトレンドが存在する。あるものは定着し、あるものは消えてゆくわけだが、両者を分けるのは、その製品の魅力に加えて、数の力が大いに関係する。非常に魅力的な製品であっても、利用できるユーザーが少なければトレンドとはならず、ニッチな需要にとどまるわけだ。 そうした意味では、マザーボードにオンボード搭載されたインターフェースは非常に重要である。PCはさまざまな拡張カードを追加できるとは言っても、多くのユーザーは必要に迫られない限り、インターフェースを増やすことはない。USBであっても、爆発的に普及したのはマザーボードにオンボード搭載されてからだし、現在主流のSerial ATAやPCI Expressがここまで普及するには数年の時間がかかっている。今では搭載されているのが当たり前のLANポートも、5、6年前は拡張カードで追加するのが一般的だったのだ。 マザーボードベンダーはコストとの兼ね合いで搭載するインターフェースを決定するわけだが、利用する人が少ないインターフェースが省略されるのは当然のこと。逆に言えば、オンボードインターフェースは時代をもっとも反映し、その動向でトレンドを占うことができるはずだ。 |
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では、現在もっとも注目のインターフェースとは何か。USBやLANポートに混じってバックパネルに搭載されることの増えたeSATAがその最右翼と思われる。Serial ATAの速度、機能はそのままに、外付けストレージを接続できるeSATAは、USBを凌駕するポテンシャルを持っている。搭載例はまだ上位モデルがほとんどだが、Serial ATAの技術を流用できるというハードルの低さによって周辺機器も順調に増加しており、定番インターフェースの座に付く日は遠くない。現在はまだホットプラグ用ユーティリティがマザーボードに付属しないなど、環境が整っているとは言えないが、ユーザーに押される形で整備されていくだろう。 さらにその先のインターフェースと言えば、HDMIが挙げられる。ハイビジョンテレビなどに映像と音声を1本のケーブルで出力できる利便性と高画質を兼ね備えているが、まだまだHDMI搭載AV機器は少ない。アナログ放送停波が予定されている2011年までには普及すると思われるが、現状はまだまだ一部のユーザーのおもちゃの域を出ない。 普及するインターフェースがあれば、すたれるインターフェースもある。これまで長きにわたってPC/AT互換機を支えてきたIDE(Ultra ATA)インターフェースだが、Intelの最新チップセット、965シリーズのサポートから外れた事実は、Serial ATAへの移行期が終わったという印象を強めるものだ。ただし、光学ドライブのほとんどがいまだIDE接続という現実もあり、5年程度は別チップによりマザーボードでのサポートは続くはずだが、ゆるやかに衰退していくことだろう。 |
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Serial ATAポートは多めで損はなし IDEと違ってコンパクトなSerial ATAポートは、多くても困らないインターフェースの代表。。基本的に1対1接続なので、あればあるほどよい |
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減りゆくIDEポート IntelのICH8ではついにサポート外となったIDEポート。拡張カードで増やすことはできるが、ユーザーも徐々に移行を始めておくべきだろう |
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eSATA 内蔵ストレージと同等の速度で外付け機器の読み書きができるeSATAは有望なインターフェースだ。外付けデバイスも比較的安価 |
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ギガビットイーサネット 高級機では2基のギガビットイーサネットポートを備えるモデルが多いが、使いみちに困る人も多いはず。無線LAN機能搭載モデルも増えつつある |
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HDMI DVIの上位規格とも言うべきHDMIポート。映像・音声・制御信号を1本のケーブルで送信できるため、配線を簡略化できる。一部のマザーボードに搭載が始まったばかりだ |
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サウンド入出力 オーディオコーデックの主流がAC '97からHD Audioに移行するに従い、6連のサウンド入出力を備えるマザーボードが増えてきた。別基板で提供するタイプも一部メーカーで見られる |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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