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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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光学ドライブ編

TEXT：北川達也

トレンド4

DVD±R 18倍速記録対応製品が増加

　現在の記録型DVDは、1層のDVD±Rへの18倍速記録のサポートがトレンドだ。当初は、プレクスターの製品のみがサポートしていたが、現在では、ソニーNECオプティアークや日立LGデータストレージ、東芝サムスンストレージ・テクノロジーなど、数多くのメーカーがサポートしている。今後も18倍速対応の製品は増加していくだろう。

　また、18倍速記録は、メディアの回転数を限界ぎりぎりまで引き上げることで実現したもので、あくまでメーカーが独自に対応した記録速度である。18倍速記録を行なった場合の速度向上は、16倍速記録時と比較して30秒程度で、一般的な18倍速記録ドライブの場合、メディア全域を5分30秒前後で記録できることになる。

　ただし、この速度で記録できるメディアは、国産のDVD±Rメディアなど、一部の製品に限られる点には注意が必要だ。

本来イレギュラーな記録速度である18倍速での書き込みは、国産の16倍速対応メディアの使用が推奨されるなど、対応メディアは限られている

ソニーNECオプティアーク

AD-7173A

実売価格：7,000円前後（バルク）

問い合わせ先：info@utobia.com（エイエスアイユートビア）
URL：http://www.utobia.co.jp/

DVD±Rへの18倍速記録をサポートするだけでなく、レーベル印刷技術LabelFlashにも対応。LabelFlash非対応のAD-7170Aもある

±R×18	-R DL×8	+R DL×8	-RW×6
+RW×8	-RAM×12	CD-R×48	CD-RW×32

東芝サムスンストレージ・テクノロジー

TS-H652D

実売価格：5,000円前後（バルク）

問い合わせ先：なし
URL：http://www.tssd.co.jp/

DVD±Rへの18倍速記録をサポートしたドライブ。DVD-RAMも12倍速記録に対応し、高速なのが特徴

±R×18	-R DL×8	+R DL×8	-RW×6
+RW×8	-RAM×12	CD-R×48	CD-RW×40

トレンド5

記録品質で選ぶ

　記録型DVDドライブ購入時に気になる点の一つがメディアの記録品質だ。とはいえ、現在の記録型DVDドライブは記録技術が進歩し、多少品質が悪いメディアであってもドライブ側である程度吸収してくれるので、そこそこの品質で記録できるケースも増えている。

　また、ドライブによっては、メディアへの適切なレーザーパワーやライトストラテジと呼ばれるレーザーの照射パターンをドライブ自身が変化させ、メディアの製造上のバラつきを吸収する、記録補償技術を搭載した製品も発売されている。プレクスターが採用している「AutoStrategy」や、ベンキュージャパンの「SolidBurn」などがその代表例だ。

　しかし、これらの機能はすべてのメディアに対して有効というわけではない。これらの機能の許容範囲を超えるような低品質のメディアを使った場合は、それを吸収できないこともある。また、同一メディアに対するドライブごとの記録品質の差も、当然ながら存在している。短期間の保存では差が出にくいが、長期間のデータ保存では大きな差となって現われるので注意したい。

東芝サムスンストレージ・テクノロジーのTS-H652Dで記録した、16倍速対応DVD-Rメディアのエラーレート。全域で低エラーレートである

パイオニアのDVR-A11Jで記録した、16倍速対応DVD-Rメディアのエラーレート。外周にかけてエラーが増加しているのが分かる

プレクスター

PX760A/JP

直販価格：8,820円（リテール）

問い合わせ先：03-3517-8062
URL：http://plextor.jp/

記録補償技術「AutoStrategy」機能をサポートした18倍速記録対応ドライブ。CD/DVDの記録品質を測定することもできる

±R×18	-R DL×6	+R DL×10	-RW×6
+RW×6	CD-R×48	CD-RW×24

トレンド6

定番国産メディアと低価格海外メディア

　現在のDVDメディアは、現時点で最速となる16倍速対応のDVD-Rメディアであっても、安価な海外メーカー製のものなら1枚50円前後で購入できる。国内メーカー製のDVD-Rメディアの価格が、安くても100円前後することを考えると、非常に大きな差と言えるだろう。

　だが、安価だからと言って激安メディアだけに頼るのはお勧めできない。激安メディアは品質のバラツキが大きいだけでなく、ドライブによる相性が発生することもある。問題ない場合は普通に使えるが、ドライブによっては書き込みや読み出しができない可能性もある。

　ただし、低価格だけにちょっとしたデータの受け渡しなど、その場限りのデータ移動にはとても便利に使える。もちろん、大切なデータの記録はトラブルの少ない国内メーカー製メディアを使用するのがお勧めだが、そのときどきで使い分けるのが賢い利用方法と言える。

国産メディアのエラーレート。最外周でエラーが増加しているが、全体的には低エラーレートで記録できており、記録品質はきわめて良好

海外製の激安メディアのエラーレート。全域で多めのエラーが測定されている。ただし、読み出しそのものはまったく問題がなかった

太陽誘電

DR-47WTY10PN

実売価格：1,500円前後（10枚パック）

問い合わせ先：03-3288-4323（スタートラボ）
URL：http://www.yuden.co.jp/

16倍速書き込みに対応した、That'sでおなじみの太陽誘電ブランドの定番DVD-Rメディア。プリンタブルレーベルモデルなどもある

ALL-WAYS

DR47-A16X10PW

実売価格：500円前後（10枚パック）

問い合わせ先：03-5822-9233（リーダーメディアテクノ）
URL：http://www.lmt-inc.jp/

中心円近くまで印刷が可能なワイドプリント対応の16倍速書き込み対応DVD-Rメディア。10枚パックでは1枚50円前後の安さが魅力

smartbuy

SMR47-A16X10PW

実売価格：500円前後（10枚パック）

問い合わせ先：03-5822-9233（リーダーメディアテクノ）
URL：http://www.lmt-inc.jp/

16倍速書き込みに対応したDVD-Rメディア。ワイドプリント対応のほか、抗菌処理が施されているのが特徴

現在発売および発表されている光学メディアの種類

メディア	記録容量	実売価格	特徴
BD-R	25GB/ 50GB（2層）	1,500円前後（1層）	従来のDVD規格で言うところのDVD-Rに相当する追記型BD。欠陥管理処理も使用できる
BD-RE	25GB/ 50GB（2層）	2,500円前後（1層）	書き換え可能なBD。ハードウェアの欠陥管理処理を搭載しDVD-RAMライクに使用可能
HD DVD-R	15GB/ 30GB（2層）	1,500円前後（1層）	再生互換性に優れる追記型HD DVD。従来のDVD規格で言うところのDVD-R
HD DVD-RW	15GB/ 30GB（2層）	－	書き換え可能なHD DVDメディア。その関係は、DVD-RとDVD-RWに近い
HD DVD-RAM	20GB/ 40GB（2層）	－	ハードウェアによる欠陥管理処理をサポート。記録データの信頼性がHDD並みに高いのが特徴
DVD-R	4.7GB	100円前後	再生互換性に優れた片面1層の追記型DVD。記録後の特性は市販のDVD-ROMとほぼ同等
DVD-R DL	8.5GB	700円前後	DVD-Rの2層記録対応バージョン。DVD-R同様に再生互換性に優れた追記型DVD
DVD-RW	4.7GB	200円前後	追記のほか、記録データを消して書き換えることが可能なDVDメディア
DVD+R	4.7GB	100円前後	DVD-ROMとの再生互換性に優れた片面1層の追記型DVD
DVD+R DL	8.5GB	700円前後	DVD+Rの2層記録対応バージョン。DVD-R DLよりも高速な書き込みを行なえるドライブが多い
DVD+RW	4.7GB	200円前後	書き換え可能なDVD+Rメディア。DVD-RWよりも高速な書き換えを行なえるドライブが多い
DVD-RAM	4.7GB/9.4GB （両面）	500円前後（片面）	記録データの信頼性がHDD並みに高い点が特徴。ファイル単位でのデータ書き込み、消去も可能
CD-R	650MB （700MB）	30円前後	CD-ROMと同等な記録特性が得られ、再生互換性に優れる追記型CD
CD-RW	650MB	100円前後	記録したデータを約1,000回書き換えることができるCD