その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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本項冒頭で紹介したように、最新ビデオカードで比較的大きなトレンドとなっているのが、ビデオカードメーカーが独自の仕様を施した(GPUメーカーのリファレンスデザインを超える仕様の)製品だ。 リファレンスデザインとは、GPUメーカーがカードメーカーと製造契約を結ぶ際、見本として渡すカードの設計のこと。そして、それをカードメーカーがそのまま製品化したものが「リファレンスデザイン(の製品)」と呼ばれる。 リファレンスデザインの製品は、GPUメーカーの手による設計のため安定性に優れる点などのメリットがあるが、ほかの製品との差別化が難しいなどデメリットもある。そこでここ最近では、リファレンスとは異なった設計を施した製品が多くなりつつある・・・というわけだ。 一概にリファレンスデザイン以外の製品と言ってもいろいろなものがあるが、基本的には、なんらかの形での高性能化を図るのが一般的だ。具体的には、三つのパターンに大別できる。 1.冷却能力や静音性を強化した独自クーラーを搭載した製品 2.カードメーカーが保証するオーバークロックを施した製品 3.オリジナルの基板設計を導入した製品 1.は、冷却用のビデオカードクーラーをリファレンス品と異なったものに交換するパターンだ。大型のファンレスクーラーを装着し、無音化するタイプや、冷却性能と静音性を高度に両立させるため、リファレンスより大型のファンを搭載した製品が主流である。 2.は、カードメーカーが動作を検証し、リファレンスよりも高い動作クロックを保証するという製品だ。デフォルト設定でリファレンスより高いクロックで動作するように調整されているのが特徴だ。 とくに最近では、1万円台前半の低価格製品で、高速動作が可能な「GDDR3 SDRAM」と呼ばれるメモリを搭載する製品が目立つ。このタイプの製品はオーバークロック耐性が高く非常にコストパフォーマンスがよいので注目だ。 三つ目のオリジナル基板とは、リファレンスではサポートされないLow Profileサイズや、本来はGPUのサポートしないインターフェース(PCIやPCI Express x1)などに対応した製品が挙げられる。数は多くはないものの、必要としているユーザーにとっては非常に有効な製品が多い。 |
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さまざまなカスタム製品 | ||||||||||||||
独自クーラーを搭載 ここ最近でとくに人気が高いのが、大型のクーラーを搭載して静音化を図ったタイプだ。扱いは簡単ではないが、ファンレスタイプの製品は効果が大きい |
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オーバークロックモデル 製品数が多いのがリファレンスより動作クロックを上げたモデル。最近では、低価格なGPUにGDDR3 SDRAMを組み合わせた製品が増加傾向にある |
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Low Profile、PCI版など 基板設計が行なえるビデオカードメーカーからは、Low Profileサイズの製品やPCI版製品など、独自設計基板を搭載した製品も登場している |
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GIGABYTE | ||||||||||||||
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実売価格:20,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル) URL:http://www.gigabyte.co.jp/ |
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ブラケット部に空気口を設けた、独特の形状のヒートパイプ搭載クーラーを搭載し、無音での動作を実現したRadeon X1650 PRO搭載カード。ファンレスながらリファレンスと同じ動作クロックを確保している | ||||||||||||||
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Leadtek | ||||||||||||||
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実売価格:28,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.leadtek.co.jp/ |
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リファレンスデザインの製品よりも静音化が図られた、大型ファン搭載クーラーを装備したGeForce 7900 GS搭載カード。1スロットに収まるのもメリット。コストパフォーマンスに優れる人気製品だ | ||||||||||||||
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XFX | ||||||||||||||
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実売価格:48,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:info@synnex.co.jp(シネックス) URL:http://www.xfxforce.com/ |
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高速GPUであるGeForce 7950 GTをオーバークロック動作させつつも、超大型のヒートパイプ付きクーラーでファンレスを実現した過激なカードだ | ||||||||||||||
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ここ1年ほどで大きく注目されるようになったトレンドに、カードに搭載されたコンデンサの品質(種類)がある。コンデンサはカード自体の耐用年数を大きく左右する、隠れた重要パーツである。可能であれば、購入前に店頭サンプルなどを見て確認したいポイントだ。とくにファンレス製品の場合、コンデンサが高温になったヒートシンクのすぐ間近で熱にさらされることになるので、製品の寿命に直結する重要な要素と言える。 日本メーカー製品を多く採用し、また耐熱温度(85℃や105℃のように規格化されている)が高い製品を搭載しているものであればかなり品質が高い。 これはカードメーカーによって差が大きい部分でもある。LeadtekやGIGABYTE、エルザジャパンなどの製品は低価格なものでも良質なコンデンサが使われていることが多い。 また、冒頭で紹介したGeForce 7900 GS/Radeon X1950 PRO以上のカードになると「高分子アルミ固体電解コンデンサ」(通称、アルミ電解コン)という高品質なものが多く使われる。ミドルレンジ以下のクラスでこれを搭載するものはめずらしいので、チェックしておきたい。 |
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メーカーと温度耐性に注目 コンデンサで重要なのは温度とメーカー。日本メーカーの105℃製品であればかなり良質だ |
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アルミ電解コンデンサ アルミ電解コンは、このような全面金属のパッケージが目印だ。ハイエンドカードではほとんどがこのタイプとなる |
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GIGABYTE | ||||||||||||||
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実売価格:14,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル) URL:http://www.gigabyte.co.jp/ |
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GIGABYTEオリジナルのヒートパイプ付きファンレスクーラーを搭載したGeForce 7600 GS搭載カード。同社製カードは全般的に品質が高いコンデンサを採用しているが、本製品もこの価格帯としては比較的めずらしいパナソニックエレクトロデバイス製105℃品などを多く搭載している | ||||||||||||||
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CPUをはじめとして、消費電力の低減(と電力あたりの処理効率の向上)はPCパーツ全体のトレンドとなっており、ビデオカードでもこれは当てはまるのだが、若干事情が異なる点がある。それは、高級製品と低価格製品での“2極化”が激しいことだ。 いわゆるハイエンド製品と呼ばれる高速GPUを搭載したカードは、省電力性より速度性能が重視されるため、全体的にかなりの上昇傾向にある。最新製品では消費電力がカード単体で最大150W以上というものもあるほどだ。NVIDIA SLIやATI CrossFireといった複数カードを使うシステム用に、「補助電源ユニット」と呼ばれるビデオカード専用の電源も登場しているほどだ。 また、ハイエンド製品では、大きな消費電力が発熱に直結することから、冷却機構も非常に大掛かりとなり、騒音などの面でも問題が発生することがある。 対してミドルレンジ以下の製品では、ここ数年消費電力が(わずかではあるが)減少しつつある。NVIDIA GeForce 7600 GSのように、ミドルレンジクラスとしては十分な性能を持ちつつも、リファレンスデザインがファンレスという製品さえも登場している。 |
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消費電力の2極化 消費電力の2極化は発熱にも影響。ハイエンド製品では大型クーラーが必要だが、ミドルレンジ以下ではファンレス製品も多い |
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補助電源も登場 ビデオカード用の補助電源ユニットは、5インチベイに搭載するタイプが多い。300Wという高出力製品もある |
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Leadtek | ||||||||||||||
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実売価格:7,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.leadtek.co.jp/ |
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GeForce 7300 GSの下位にあたる「GeForce 7300 LE」を搭載したカード。消費電力が非常に低く、ファンレス仕様。さらにLow Profile形状であるため、幅広い環境で使用できる使い勝手が魅力だ。この価格にもかかわらずコンデンサは高品質なものを採用している | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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