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PC自作大全 2006
TEXT:橋本新義
冷却・静音パーツ編
image大幅な高性能化と製品の多様化、低価格化などでよりおもしろくなる“自作PC影の立役者”
 PCの主役的な存在ではないものの、欠かせないのが冷却パーツ。CPUなどの基幹パーツに比べると地味なものではあるが、それらに負けない進化を遂げている。

 代表選手となるCPUクーラーでは、低価格化と高性能化が進んだだけでなく、ユーザーの使い方に合わせて、大きさや送風方向までも選べる柔軟な製品選びが可能になっている。また、Core 2 DuoやAthlon 64 Energy Efficientシリーズなどの低消費電力・低発熱なCPUの登場により、性能向上の方向性が冷却能力から静音性を重視するようになってきている点も目立つ。

 ビデオカードクーラーやマザーボード用チップセットクーラーは、CPUクーラーで培われたノウハウをフィードバックすることで大きな性能向上を果たし、ファンは駆動方式の多様化や速度調整精度の向上など、より静かに、確実に冷却が行なえるように配慮されつつある。

 本項では、これらの冷却パーツのトレンドをジャンルごとに紹介したい。
imageCore 2 Duo付属のリテールクーラーは従来のPentium D付属のものに比べて、小型化/静音化されている
トレンド1 性能が急上昇したCPUクーラー
CPUの発熱の低下により静音方向へシフト
 自作PC向けの冷却パーツの代表格であり、またそれだけ性能向上が著しいのがCPUクーラーだ。Pentium 4/D世代のCPUの高性能化の影で増大した発熱に合わせて、CPUクーラーの高性能化は急激に進んだ。2、3年前の同価格帯製品から交換した場合、CPU温度が一気に5℃以上下がったという事例もあるほどだ。

 こうした高性能化を支えるのが、「ヒートパイプ」と呼ばれる管状の物体だ。これは熱を移動させる働きを持っており、非常に小さな面積から発せられる熱を大型のヒートシンクの隅々まで高速に拡散する効果を持つ。

 また、CPUクーラーの形状を比較的自由に設計できるという特徴もある。最近はサイドフローと呼ばれる、ヒートシンクの側面にファンが装着されたタイプの製品をはじめ、ユニークな形状の製品が増加しているが、これもヒートパイプの採用によって実現されたものだ。

 近年続く低価格化がますます激化した点も見逃せない。メーカーによっては、最高性能クラスの製品が4,000円前後で購入できる。
ヒートパイプは必須の装備に
image熱を効率的に拡散するヒートパイプ。今や高性能クーラーの必須装備となっている
トップフロー型とサイドフロー型
imageヒートパイプで形状の自由度を高くできるため、サイドフロータイプ(右)が増加している
サイズ
ANDY SAMURAI MASTER
実売価格:4,000円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp
URL:http://www.scythe.co.jp/
image低速回転で静音性の高い12cm角ファンを搭載するトップフロータイプのCPUクーラーだ。6本のヒートパイプと大型のシンクにより、高い冷却性能を発揮する
対応ソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン回転数:1,200rpm
トレンド2 新CPUソケットの登場と装着方法の変化
取り付けはより簡単に
 CPUクーラーの最新トレンドが、マルチCPUソケット対応と装着方法の簡易化だ。前者は、LGA775やSocket478/AM2など、幅広いCPUソケットに対応することを指す。現在では大手メーカー製品のほとんどがマルチソケット対応となっている。なおマルチソケット対応製品でも注意しなければならないのは、Socket AM2への対応。最新製品だけが対応しているためだ。そして装着方法の簡易化は、より重要なトレンドと言える。

 1年ほど前までの高性能CPUクーラーでは、リテンションモジュール(マザーボード側の取り付け具)をクーラーに付属する専用タイプに交換しなければならない製品が多かったのだが、最新製品ではこれが改良され、専用リテンションを必要としないリテール版クーラーとほぼ同様の装着手順となっているのだ。

 装着を確実に行なうという点ではリテンション交換タイプに分があるが、装着が容易という点ではリテールクーラーと同じ装着方法のタイプが大きく有利。とくにこだわりがないのであればこのタイプの製品を選びたい。
imageリテンションの交換が必要なタイプは重量級(=高性能)製品に多い。クーラーとCPUの密着度が高められるため、性能面では有利だ
imageLGA775
Core 2 Duoの登場で一気に人気が高まったLGA775マザーボード。リテンションは不要だ
imageSocket AM2
Socket939用クーラーの一部も流用できるが、基本的にはAM2対応クーラーのみが装着できる
image新Socket479
一部のマザーボードは、Socket478対応のCPUクーラーが装着可能だ
サイズ
忍者プラス・リビジョンB
実売価格:4,000円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp
URL:http://www.scythe.co.jp/
imageファンレス動作も可能な設計がなされた大型CPUクーラー。前リビジョンでは一部のソケットでバックプレートの取り付けが必要だったが、リビジョンBではバックプレートが不要となり、取り付けが簡単になった
対応ソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン回転数:1,200rpm
トレンド3 多機能化するファン
駆動方法から付加価値まで多様化が進む
 冷却・静音パーツと言えば、忘れてはならないのがファンだ。CPUクーラーやケースに装着されたものをはじめ、冷却が必要な多くの箇所で使われる重要パーツだ。一見トレンドとは無縁のようなファンだが、実は軸受け方式や回転数制御部など、細かな点での改良が進んでいる。なかでも大きなトレンドは、ここ1年で多数登場した新しい軸受け方式だ。最新製品では軸受けから発生する稼働音や振動を防止すべく、非接触でなめらかな回転を実現する方向へと進みつつある。最先端を行くソニーが開発した密閉型流体軸受け方式「S・FDB」や、磁気浮上方式などをはじめ、いくつかの新技術を導入した製品が登場している。

 また、ファンの羽根の形状も改良が地道に進むトレンドだ。これは風量を落とさずに静音化(風切り音の低減)を図ることが目的である。羽根にくぼみを設けて乱気流の発生を防いだ「Golf」シリーズが代表的だ。

 回転数制御部の改良としては、LGA775のリテールクーラーで採用された「PWM方式」への対応が挙げられる。従来は電源電圧で制御していたファン回転数制御を細かな電源のON/OFFで行なうことで、より緻密な回転数制御を可能にするものだ。さらに将来的には、回転数精度を±1%にまで高精度化(通常は±10%)した製品なども登場する予定だ。こうした最新製品に注目して製品選びをすることで、効率的な静音化が可能になる。
image磁気浮上、PWM、ノイズ低減・・・
外観からは分かりにくいが、改良により製品間の個性が大きく出ているのが最新のファンだ。長寿命化を意識した製品や丸洗いができる防水モデルに加え、コントローラICの電気的ノイズを低減し、電磁波漏洩に配慮したという製品なども登場している
ザワード
Golf ZGF120WH
実売価格:1,500円前後
問い合わせ先:support@zaward.co.jp
URL:http://www.zaward.co.jp/
imageファンの羽根にディンプル(くぼみ)を設け、風切り音の源となる乱気流の発生を低減した12cm角ファン。5V駆動への公式対応やゴム製のワッシャー/ピンの付属など、静音にこだわった製品だ
サイズ:12cm角
ファン回転数:1,500/700rpm
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