メモリ規格を理解して正しいメモリ選択をしよう
メモリを購入する前に必ず確認しておきたいのが、使用するCPUの対応メモリ。CPUによって対応規格が違う上、デュアルチャンネル対応かトリプルチャンネル対応かで必要枚数なども変わってくる。たとえば、DDR3-1333対応CPUで、上位規格のDDR3-1600メモリを用いた場合は、DDR3-1333メモリとしても使えるので問題はないが、下位規格のDDR3-1066メモリを使った場合はDDR3-1066として駆動されるので性能が落ちる。
なお、メモリの速度規格名として、DDR3-1333、PC3-10600といったニつが使われるが、前者はメモリチップの最大動作クロックを、後者はモジュール1枚あたりの最大データ転送速度を示している。つまり、DDR3-1333(PC3-10600)の場合は、1,333MHz動作のチップを搭載する10.6GB/sの転送速度を持つメモリモジュールであることを意味しているわけである。各規格の詳細については下の表を参照してほしい。
主要メモリ速度規格
主な現行CPUと対応メモリ
メモリを購入する前には、必ず使用するCPUの対応メモリを確認しておきたい。デュアルチャンネル対応かトリプルチャンネル対応かで必要枚数が変わってくる点にも注意が必要だ。
LGA1366 版Core i7 | LGA1156 版Core i7 | Core i5/i3 |
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DDR3-1066×3 (トリプルチャンネル) |
DDR3-1333×2 (デュアルチャンネル) |
DDR3-1333×2 (デュアルチャンネル) |
Pentium Gシリーズ | PhenomII X6/X4/X3/X2 |
AthlonII X4 |
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DDR3-1066×2 (デュアルチャンネル) |
DDR3-1333×2 (デュアルチャンネル)※1 |
DDR3-1333×2 (デュアルチャンネル)※1 |
AthlonII X2 | Core 2 Quad/Duo | LGA775 版 Pentium/Celeron |
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DDR3-1066×2 (デュアルチャンネル)※1 |
DDR2-800×2 (デュアルチャンネル)※2 |
DDR2-800×2 (デュアルチャンネル)※2 |
※ 1:Socket AM3 マザーボードで使用した場合。CPU自体はDDR2メモリのコントローラも内蔵しており、一部のSocket AM2+マザーを使用した場合はDDR2 メモリにも対応する。
※ 2:CPU自体はメモリコントローラを持たないため、使用するマザーボードにより変わる。