グラフィックス機能を内蔵した初のCPU
- 2コア
- LGA1156
- 32nm
- TDP 73~87W
★
- Intel
- LGA1156版Core i5/Core i3/
Pentium Gシリーズ
Intel初となるグラフィックス機能を内蔵したCPUシリーズ。CPUコアは、LGA1366版Core i7、LGA1156版Core i7と同じNehalemアーキテクチャをベースにGPUを統合したClarkdale。ラインナップされているのは、Core i5、Core i3、Pentium Gの3シリーズ。全シリーズともデュアルコアであることは変わらないものの、「Turbo Boost」、「Hyper-Threading」対応の有無に違いがあり、Core i5シリーズはTurbo Boost、Hyper-Threadingの両方に対応、Core i3シリーズはHyper-Threadingのみに対応、Pentiumシリーズは両方の機能に非対応となっている。
統合されているGPUコアは、DirectX 10対応の「Intel HD Graphics」。Core 2シリーズ対応のIntel G45チップセットが内蔵していた「GMA X4500HD」をベースに改良を加えたもので、3D性能、動画再生性能などが強化されている。GPUクロックは、シリーズ、型番で違いがあり、一番動作クロックの高いCore i5-661で900MHz、一番動作クロックの低いPentium G6950で533MHz、そのほかは733MHzとなっている。さすがにPentium G6950では苦しいものの、そのほかのモデルは、軽い3Dゲームであれば十分遊ぶことができる性能を持つので、ビデオカードの熱が気になる人や予算を少しでも抑えたい人は要注目である。コストパフォーマンスを重視しつつも性能もなるべく高いものが欲しいという人はTurbo Boost、Hyper-Threading両対応のCore i5が、とにかくコストパフォーマンス重視という人はCore i3が狙い目となる。
ClarkdaleコアのCore i5は、「Turbo Boost」、「Hyper-Threading」の両方に対応する
Core i3は、「Turbo Boost」には対応せず、「Hyper-Threading」のみの対応となる
Pentium Gは、「Turbo Boost」、「Hyper-Threading」の両方に非対応となっている
価格対性能比が魅力なAMDの主力CPU
- 4コア
- Socket AM3
- 45nm
- TDP 65~140W
★★
- AMD
- PhenomII X4シリーズ
AMDの主力製品となるクアッドコアCPU。性能面ではCore i7シリーズに若干遅れを取るが、基本性能は十分高く、価格対性能比で見るとCore i7よりお買い得。AMD 8シリーズチップセットの登場でマザーボードも充実してきており、ここに来て、その存在感は再び高まりつつある。
リーズナブルかつ使えるクアッドコアCPU
- 4コア
- Socket AM3
- 45nm
- TDP 45~95W
★
- AMD
- AthlonII X4シリーズ
AthlonII X4とPhenomII X4との主な違いは3次キャッシュを搭載しないこと。マルチスレッド対応アプリケーションが増えてきている今、4コアCPUながら1万円前後で購入できる本製品の魅力は高い。リーズナブルにWindows 7PCを作成したい人に最適なCPUだ。
オーバークロッカー向けモデルの見分け方 |
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倍率変更で動作クロックを上げることができれば、メモリなどに負担をかけることもないので、オーバークロックを行ないたいなら、CPUの倍率ロックが解除されたオーバークロックユーザー向け製品の購入をオススメしたい。倍率ロックが解除されたオーバークロックユーザー向け製品は、Intel CPU、AMD CPUともに用意されており、見分け方は上のとおりとなる。 |
【検証環境】マザーボード:MSI H55M(Intel H55)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM、CL=9、2GB×4 ※2枚のみ使用)、ビデオカード:ATI Radeon HD 4350リファレンスカード、HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3500320AS(Serial ATA2.5、7,200rpm、500GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版