静音性に自信アリの人気モデル
- Radeon HD 5770
- GDDR5 1GB
- DirectX 11
- PCI Express 2.0 x16
- Sapphire
- HD5770 1G GDDR5 PCI-E
DUAL DVI/HDMI/DP - 実売価格:16,000円前後
Radeon HD 5770搭載製品の中では、実売価格が比較的低めなことと、静音性に優れていることから、ロングセラーを続けている製品。基板そのものは標準仕様だが、クーラーは同社オリジナルのものを採用。アルミ製のフィンと銅製のヒートパイプ、独特の波を打った羽根を9枚連ねた8cm径ファンによって構成されている。下の動作音のグラフからも分かるようにこのクーラーが大変優秀で、アイドル時はもちろん、高負荷時にも優れた静音性を示している。音質も耳に付くものではなく、ケースに組み込んでしまえば、動作音はほとんど気にならないだろう。
静音性とともに描画性能も優秀で、Radeon勢が有利な傾向のある「FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK」では、GTS 450を超えている。ゲームや動画をハイパフォーマンスで楽しめる、費用対効果の高い製品と言える。
Specification
コアクロック:850MHz
ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 1GB(128bit)
メモリクロック:4.8GHz
【問い合わせ先】
Sapphire:03-5215-5650(アスク)/ http://www.sapphiretech.jp/
独特なファンの形状
一般的なファンの形状と異なり、羽根に波形のうねりを設けている。そのためか、風切り音が非常に静か
銅製のヒートパイプを採用
クーラーを外したところ。アルミ製の冷却フィンにヒートパイプを装備し、冷却能力を向上させた。GPUとの接触面も銅製
一通り揃ったインターフェース
DisplayPort、HDMIが1基ずつ、DVI-Iが2基という構成。Dsub 15ピン変換コネクタが付属している
ココが最強!
・高い性能のわりに動作音が静か
・必要十分の出力端子
・コストパフォーマンスに優れる
ライター夏目敬介の評価:
性能と価格のバランスがよい
- 静音性:★★★★☆
- 処理性能:★★★★☆
- お買い得度:★★★★☆
売れ筋のチップを搭載するだけあり、価格がこなれている。他社製品よりファンの動作音が静か。高い次元でバランスが取れたモデルだ。
巨大な冷却フィンが特徴の5750カード
- Radeon HD 5750
- GDDR5 1GB
- DirectX 11
- PCI Express 2.1 x16
- PowerColor
- AX5750
1GBD5-NS3DH - 実売価格:16,000円前後
ファンレスの巨大クーラーが印象的な、Radeon HD 5750搭載カードだ。同社独自の技術により、電力の変換効率を90%以上にすることで発熱が抑えられ、ファンレス化を果たしているとのこと。また、補助電源端子を必要としない点も魅力だ。マザーにPCI Express x16スロットがあれば、電源の出力をそれほど気にせずに導入できる。ただし、ファンレス製品ゆえに、ケースファンなどである程度の風を当ててやるなどして、ケース内のエアフローを確保する必要がある。そのため、熱がこもりがちな小型ケースで運用するのは難しい。巨大なファンレスクーラーも、ほかのパーツと干渉する可能性がある。
しかし、性能を下げることで省電力性を実現している製品が多い中、本製品は一般的な5750搭載品とそれほど変わらない能力を維持している。実売価格はやや高めだが、「無音」というメリットを考えると、十分お買い得な製品だろう。
Specification
コアクロック:700MHz
ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 1GB(128bit)
メモリクロック:4.6GHz
【問い合わせ先】
PowerColor:052-619-1560(CFD販売)/ http://www.powercolor.com/jp/
ファンレス仕様のHD 5750カード
アルミ製フィンと銅製のヒートパイプを組み合わせた冷却機構。パワフルな静音PCの自作にうってつけの製品
HDMI、DisplayPortも完備
出力端子はDVI×2とHDMIに加え、DisplayPortを搭載。ATI Eyefinityに対応しており、標準で3画面出力が可能だ
ココが最強!
・ファンレス設計で静音PCに最適
・HD 5750搭載で補助電源不要
・消費電力が非常に低い
ライター夏目敬介の評価:
性能を保ちつつファンレスを実現
- 静音性:★★★★★
- 消費電力:★★★★★
- 処理性能:★★★☆☆
動作音がしないのは大きなメリット。ただしケース内のエアフローに気を配る必要がある。描画速度も悪くなく、メインで使っていける。
【検証環境】
CPU:Core i5-750(2.66GHz)、マザーボード:ASUSTeK P7P55D-E EVO(Intel P55)、メモリ:Kingston Technology KHX1600C9D3B1K2/4GX(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×2)、HDD:Western Digital WD Caviar Green WD20EARS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、2TB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版、暗騒音:31dB、動作音測定距離:10cm、アイドル時:OS起動から10分後の値、高負荷時:3DMark Vantage実行中の最大値