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最新・クアッドコア自作の極意
お値打ちCore i7マシンを自作する
TEXT:鈴木雅暢
幅広い用途に対応できるRadeon HD 4770カード
 Core i7用にはグラフィックス機能内蔵型チップセットが存在しないため、別途ビデオカードを使うことが必須である。今回はATI Radeon HD 4770搭載カードを選んでいる。最新の40nmプロセスルール、GDDR5メモリの採用により、1万円台前半ながら3Dゲームも一通りこなせる3D描画性能とHD動画再生支援機能を備え、GPGPU技術「Stream」にも対応するというコストパフォーマンス抜群のカードだ。もっとも、GPGPUの効果はまだ限定的だし、高い3D描画性能も不要ならば、もっと安いRadeon HD 4350搭載カードなどでも十分。ただ、フルHD解像度でもストレスなく利用するために、ビデオメモリは512MB以上は確保したい。

 動画データのエンコード、管理をストレスなく行なうには大容量のストレージは必須。データ用には1TB以上のHDDを使いたい。高速な7,200rpmモデルで1.5TBの大容量を持つSeagate Barracuda 7200.11(ST31500341AS)はコストパフォーマンスが抜群だ。今自作するならSSDも考慮したいところだが、やはり容量のわりに高い。いわゆる「プチフリ」の心配がないDRAMキャッシュ内蔵型SSDとなると60GBクラスで3万円以下、それ以上だと4万円を超えるが、普通に使っていたら60GBなどあっという間。一つだけ選ぶならやはりHDDだ。
ビデオカードは必須、3D性能はどこまで必要?
MSI
R4350-D512H
image動画再生支援機能「UVD2」を搭載したローエンド向けGPU「ATI Radeon HD 4350」を搭載したビデオカード。ビデオメモリにはDDR2 SDRAMを512MB搭載している。GPUの公称消費電力は20Wで、ファンレス仕様。映像出力はDVI-I(デュアルリンク)、Dsub 15ピンを備える
Sapphire
HD4770 512MB GDDR5 PCIE
image40nmプロセスルール製造の最新GPU「ATI Radeon HD 4770」を搭載したビデオカード。ビデオメモリとして800MHz(3.2GT/s)のGDDR5 SDRAMを512MB搭載している。背面端子の構成は、DVI-I(デュアルリンク)×2、HDTV×1でDVI-HDMI変換アダプタも同梱される
image
ATI Radeon HD 4770は、上位のRadeon HD 4850に迫る3D描画性能を持っており、最新の3Dゲームタイトルも一通り楽しめる。Radeon HD 4350はメモリバスも64bitで3D描画性能はほとんど期待できない。しかし、安価なローエンドGPUながら「UVD2」に対応する点がウリと言える
大容量のHDD、超高速なSSD
Seagate
Barracuda 7200.11 ST31500341AS
image3.5インチHDDとして初めて1.5TBの大容量を達成したモデル。375GBプラッタを4枚内蔵しており、サステインドデータ転送速度は135MB/sに達する。回転速度7,200rpmのHDDとしては唯一の1.5TBでありながら1万2,000円前後で販売されており、容量単価も最安クラス
Intel
X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G1
image10チャンネル並列アクセスを行なうコントローラを採用した高速MLC SSD。DRAMキャッシュを搭載し、いわゆるプチフリを解消している。公称の転送速度はリード250MB/s、ライト70MB/sで、今回の検証ではほとんどの項目でHDDを上回る高速性を見せた
image
ST31500341ASも7,200rpm HDDとしてはかなり高速な部類に入るが、シーケンシャル、ランダムともにスキのない抜群の性能を誇る高速SSDと比べると見劣りしてしまう。とくにランダムアクセス性能の違いは歴然としている
冷却のカギを握るPCケース 適正な電源出力を考える
 Core i7は発熱が大きいだけに、冷却面で重要なカギを握るPCケースの選択は重要だ。PCケースのトレンドは、静音重視の密閉型と、メッシュパネルなどを採用した冷却重視型が双璧。今回の構成ならSileo 500のような密閉型ケースでも対応可能だろうが、より冷却面でのマージンを稼ぎたいと考えて、今回はAntecの「Three Hundred」を選んでいる。

 電源もCore i7マシンの注意点の一つ。安定動作のためにもできるだけ品質のよいものを選びたいが、高品質設計をうたう電源は価格も高い。Core i7マシンなら600Wくらいの電源が必要というイメージが強いかもしれないが、トータルの出力よりも+12V系電流がポイントで、Core i7では+12V電流をコンスタントに16A(瞬間的に19A)以上供給できることが推奨されている。今回のシステムでは、この19Aにビデオカードの消費電流を足した電流を、電源の負荷率が80%の状態で供給できれば十分足りると考えられる。Radeon HD 4770の消費電力は80W(6.7A)なので、(19+6.7)÷0.8=32.125A(385.5W)となる。この条件をほぼジャストで満たすのが、「CMPSU-450VXJP」。80PLUS認証を取得した高品質電源だが、450Wモデルだけに1万円以下で買える。一方、エントリークラスでこの条件を満たすのは総合出力が500Wクラスの製品では難しく、600Wクラスが必要だ。

 最終構成は別表にまとめたとおり。トータルコストはOSを除いて11.5万円とリーズナブルな価格ながら、Core i7のポテンシャルを活かした楽しげなマシンに仕上がったのではないかと思う。
冷却志向か静音志向か
Antec
Three Hundred
imageリーズナブルながら冷却性能と拡張性に定評のある人気PCケース。前面のメッシュパネル、天面の14cm角、背面の12cm角ファンにより効率よく冷却できる上、前面、サイドパネルにもファンを追加することが可能。内部はシンプルでメンテナンス性も良好
CoolerMaster
Sileo 500
image静音化に対する効果が大きいのが、密閉型ケース。両サイドパネル、天板、底面に防音シートを貼り付けたほか、電源取り付け部にも防振素材を用意し、振動や外部への音漏れを防ぐ。前面と背面に12cm角ファン(800rpm)を1基標準装備している
適切な定格出力は?
Corsair Memory
CMPSU-450VXJP
image7年の長期保証をうたう高品質電源ユニット。トータル出力は450Wだが、+12V系1系統で396W(33A)の出力が可能。1次、2次側ともに日本製の105℃コンデンサを採用。80PLUS認証を取得した高効率設計で静音性に優れている。PCI Express補助電源コネクタは6ピンが一つだが、今回のような構成なら問題ない
サイズ
CORE POWER3 プラグイン 600W
imageエントリークラスの定番CORE POWERシリーズの最新600Wモデル。PCI Expressの8ピン(6+2ピン)コネクタを2本、Serial ATAコネクタを6本備えるなど最新コネクタを完備。低回転時の風量を強化した12cm角ファン(風・拾弐)を内蔵しており、静音性も良好だ。+12V系は2系統で合計480W
image
それぞれの電源ユニットを利用してワットチェッカーで計測した。CMPSU-450VXJPの効率のよさが現われている
image最近のシステムでは、~Wという総合出力よりも+12V系の出力を基準に見たい。今回は+12V系の合計が386W(32.1A)以上が条件で、CMPSU-450VXJPは396W、CORE POWER3 プラグイン600は480W(CORE POWER3 プラグイン 500Wは340W)で、いずれも条件を満たす
最終パーツリスト
CPU Intel Core i7-920 30,000円
マザーボード GIGABYTE GA-EX58-UD3R(rev. 1.0) 21,000円
メモリ G.Skill F3-10666CL9T-3GBNQ 8,000円
ビデオカード Sapphire HD4770 512MB GDDR5 PCIE 13,000円
HDD Seagate Barracuda 7200.11 ST31500341AS 12,000円
光学ドライブ ソニーオプティアーク BR-5100S 11,500円
ケース Antec ThreeHundred 10,500円
電源 Corsair Memory CMPSU-450VXJP 9,000円
合計115,000円前後
image
image
【Core 2 Quad/Core 2 Duoマシン検証環境】
CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)、Intel Core 2 Duo E8500(3.16GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q(Intel P45+ICH10R)
メモリ:Team Elite TEDD2048M800HC5(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2)
ビデオカード: Sapphire HD4770 512MB GDDR5 PCIE(ATI Radeon HD 4770)
HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST31500341AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1.5TB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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