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最新・クアッドコア自作の極意
TEXT:宮崎真一
D0&C0ステッピング Core i7-920 vs. Phenom II X4 955 BE
IntelとAMD、どちらが伸びるか?
人気CPUのオーバークロック性能を比較
image自己責任が原則のオーバークロックだが、下位のCPUであっても、上位モデル並みの性能が得ることができるため、ユーザーの注目度は高い。ここでは、オーバークロッカーたちの間でとりわけ人気の高いIntel Core i7-920とAMD Phenom II X4 955 Black Editionのオーバークロック性能を比較してみる。
Core i7-920はステッピングに注目
Phenom IIはOCに向くBlack Editionがオススメ
 オーバークロック(OCとも言う)を行なう上での理想は、より高いクロックで安定した動作を実現することだ。そこでオーバークロック耐性の高いモデルに人気が集まるわけだが、最近Core i7の中でも人気の高いCore i7-920のステッピングが上がり、そのオーバークロック耐性の高さが話題になっている。

 ステッピングについては、下の囲みを参照してほしいが、従来C0ステッピングだったCore i7-920が、2009年4月から順次D0ステッピングへと置き換わっている。そのため、現時点では自作市場に2種類のCore i7-920が流通しており、Core i7-920でのオーバークロックを考えているなら、最新のD0ステッピングのものを手に入れたい。ちなみに、5月の時点で、D0ステッピングに移行しているCore i7は920だけで、965 Extreme Editionと940の2モデルはC0ステッピングのまま生産終了となるようだ。

 一方、Phenom II X4シリーズでオーバークロックするなら、Black Edition(以下BE)の名を冠するモデルを選びたい。BEのCPUは動作倍率を上げることができるロックフリーのモデル。BEの付かないモデルでのOCには、ベースクロックの変更が必要となるため、それに伴いメモリクロックも変動してしまう。しかし、BEなら動作倍率を変更するだけで簡単にOCを実現できるので初心者にもオススメだ
オーバークロックは、メーカー保証外の動作となるため、オーバークロックが原因で不具合が起きても、メーカーのサポートは受けられません。また、メーカー、編集部ともにオーバークロックの設定や不具合に関する問い合わせにはお答えできません。自己責任でお試しください。
C0からD0? ステッピングって何?
ステッピングとは、CPUの物理的な設計のバージョンのことだ。ステッピングが上がることで、CPUにあった何かしらの不具合(エラッタ)が修正されたり、CPUの仕様はそのままに消費電力や発熱の低減が図られたりと、オーバークロック耐性にも大きく影響する。今回のCore i7-920の場合、ステッピングがC0からD0へと変更された。ステッピングはCPU-Zなどのツールで確認できるほか、CPUの外箱に記載されている「S-spec」を読むことで判別が可能だ。
S-specが「SLBEJ」のものがD0ステッピング
image
今回オーバークロック耐性を検証したCPU
Intel
Core i7-920(C0ステッピング)
実売価格:30,000円前後
LGA1366 45nm TDP 130W 2.66GHz
image2008年11月のCore i7登場時から供給され続けていたC0ステッピングのCore i7-920。比較的入手しやすい価格でコストパフォーマンスに優れるほか、オーバークロック耐性も高く、人気があった
Intel
Core i7-920(D0ステッピング)
実売価格:30,000円前後
LGA1366 45nm TDP 130W 2.66GHz
image4月に登場したD0ステッピングのCore i7-920。C0版よりもOC耐性が高いと評判で、D0版のCore i7-920を店頭で指名買いする人も少なくないとか。ただし、C0版よりも高値に設定されていることもある
AMD
Phenom II X4 955 Black Edition
実売価格:27,000円前後
Socket AM3 45nm TDP 125W 3.2GHz
image動作倍率の制限が外されたロックフリーのモデル。ベースクロックを変更することなく、動作倍率だけでオーバークロックできる。ハイエンドクラスの性能ながらお手頃な価格も人気の理由だ
D0のCore i7-920なら4GHzの壁も余裕で越える
 今回はストレステストツールのOCCT Perestroika 3.0.1を1時間実行し、問題が起きなかったものを安定動作とした。CPUクーラーはいずれもThermalright TRue Black 120 PlusにENERMAXの12cm角ファンUCMA12を組み合わせて使っている。

 まず、Core i7-920のD0版はCPUコア電圧を1.5V(デフォルト値は1.2V)に上げることで、ラクに4GHzを超えた。C0版が3.8GHzまででしか安定動作しなかったのと比べると、その優秀さは明らかだ。

 また、パフォーマンス面では、オーバークロックを行なうことで3DMark06のCPU Test、エンコードテストの両方で大きくスコアを伸ばしている。しかし、CPUコア電圧を高めたため、消費電力もかなり増大してしまった。

 一方の、Phenom II X4 955 Black Editionは、CPUコア電圧を1.45Vに高めても、安定動作は3.71GHz止まりだった。こちらも4.2GHzでOSの起動までは確認できたが、負荷をかけた時点でシステムがフリーズしてしまう。オーバークロックでスコアは向上しているものの、D0ステッピングのCore i7-920ほど動作クロックが上がらなかったため、ベンチマークのスコアもあまり伸びていない。しかし、CPUコア電圧を高めているものの、オーバークロック時の消費電力はC0版のCore i7-920よりもかなり低く出ており、この点は評価できる。
検証結果
D0ステッピングのCore i7-920はやっぱりOC耐性が高かった!
imageIntel Core i7-920(C0)
image
imageIntel Core i7-920(D0)
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imagePhenom II X4 955 Black Edition
image
image
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【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK Rampage II Extreme(Intel X58+ICH10R)、MSI 790FX-GD70(AMD 790FX+SB750)
メモリ:OCZ Technology OCZ3B2000LV6GK(PC3-16000 DDR3 SDRAM、CL=7、2GB×3)[AMD環境のみ2枚使用]
ビデオカード:玄人志向 GF9800GT-E512HW(NVIDIA GeForce 9800 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
CPUクーラー:Thermalright TRue Black 120 Plus(使用ファン:ENERMAX UCMA12[12cm角、1,500rpm])
ストレステストツール:OCCT Perestroika 3.0.1
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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