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最新・クアッドコア自作の極意
TEXT:長畑利博
消費電力の大きいクアッドコアを使う上での
賢い電源選び
imageCPUをクアッドコアにパワーアップしたものの、システムが不安定になりがち……。そんなトラブルの原因は電源にあるかもしれない。ここではクアッドコア時代の電源選びについて考えてみる。
クアッドコアCPUは高負荷時の消費電力が大きい
 クアッドコアCPUはTDPが大きいとはいえ、CPUメーカー各社がさまざまな省電力機能を駆使することによって以前に比べるとかなり低減されている。このため、低出力の電源であってもWebサイトの閲覧や動画再生といったレベルの負荷で問題が起きることは少ない。

 しかし、動画のエンコードや3Dゲームなど、急激に負荷がかかる状況になると話は別だ。アイドル時の消費電力が抑えられていても、高負荷時に一気に上がることがあるため、貧弱な電源だと負荷に耐え切れず、システムが落ちてしまうことがある。消費電力の大きいビデオカードを組み合わせる場合はさらに注意が必要だ。

 これだけ聞くと、ローエンド構成でクアッドコアCPUを使うのは気が引けるという人もいるかもしれない。しかし、きちんとシステム構成に適した電源を選べば、低出力のものでも十分クアッドコアCPUを使いこなすことができる。ローエンドからハイエンド構成まで、クアッドコアCPUを使う上での電源選びのポイントを解説しよう。
imageケーブルのコネクタ数にも気を配ろう
さまざまな用途で使うクアッドコアCPUマシンでは、HDD増設のためのSerial ATA電源コネクタ数が多いほうがよいし、ハイエンドビデオカードの利用を考える場合にはPCI Expressコネクタ(8/6ピン)が複数必要だ
電源選びのポイント
CPUやビデオカードなどに使われる+12V系統の出力を重視する
エンコード処理など高負荷での長時間稼働に耐える品質を備えているか
ローエンド構成
推奨電源出力400W~
アイドル時80.9W 高負荷時159.5W
imageクアッドコア+ローエンドビデオカード
内蔵グラフィックス機能やローエンドビデオカードをmicroATXケースで使うといった組み合わせが一般的。これでもクアッドコアの性能を活かしてエンコードマシンなどとして十分常用できる。電源出力は400W以上が目安だが、小型ケースは熱がこもりやすいので、発熱の小さい80PLUS電源を選びたい。
ミドルレンジ構成
推奨電源出力500~650W
アイドル時129.9W 高負荷時394.0W
imageクアッドコア+ミドルレンジビデオカード
もっともユーザーが多いミドルレンジクラス。ビデオカードの消費電力が極端に大きくなければ、650W程度の電源出力でクアッドコアCPUのハイエンドモデルまで使用できる。このクラスの電源は種類が豊富で選択に迷うが、将来の拡張を見据えるなど、使いたいコネクタの数などにも注目したい。
ハイエンド構成
推奨電源出力800W以上
アイドル時202.0W 高負荷時626.0W
imageクアッドコア+ハイエンドビデオカード
ハイエンドビデオカードを1枚または複数枚挿すような消費電力の大きな構成だ。このクラスではCPUよりもビデオカードが電源負荷の最大要因となることが多い。ハイエンドビデオカードを必要とする場合は、+12Vのコンバインモードなど、ビデオカード向けの出力設定を持つ製品を選ぶようにしよう。
【検証環境】
[ローエンド構成]
CPU:Intel Core 2 Quad Q8200(2.33GHz)
マザーボード:GIGABYTE GA-G41M-ES2L(rev. 1.0)[Intel G41+ICH7]
メモリ:Transcend JM4GDDR2-8K(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=6、2GB×2)
ビデオカード:GIGABYTE GV-N94T-512I(NVIDIA GeForce 9400 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)

[ミドルレンジ構成]
CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)
マザーボード:GIGABYTE GA-EP45-UD3R(rev. 1.0)[Intel P45+ICH10R]
メモリ:Kingston Technology KHX8500D2K2/2G(PC2-8500 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB×2)
ビデオカード:玄人志向 GF-GTX260-E896G2(NVIDIA GeForce GTX 260)
HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)×2

[ハイエンド構成]
CPU:Intel Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz)
マザーボード:ASUSTeK Rampage II Extreme(Intel X58+ICH10R)
メモリ:OCZ Technology OCZ3RPR1866C9LV6GK(PC3-15000 DDR3 SDRAM、CL=8、2GB×3)
ビデオカード:ASUSTeK ENGTX295/2DI/1792MD3(NVIDIA GeForce GTX 295)
HDD:Western Digital WD VelociRaptor WD3000HLFS(Serial ATA 2.5、10,000rpm、300GB、メインドライブとして使用)、Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)×2
OS:Windows Vista Ultimate SP1(すべての構成で使用)
高負荷時でも安定した電力供給を行なえるよう+12V出力を重視
購入時のポイントは+12V出力
 電源の仕様表には+3.3V、+5V、+12V、-12V、+5Vsbと各種電圧と出力が記載されているが、現在の電源選びでもっとも重要となるのは+12Vだ。総合出力が同じ電源でも、+12Vの仕様に違いがあり、ここが大きいほうがより安定した出力を得ることができる。そして、+12Vの項目は+12V1、+12V2というように複数の系統に分かれているのが一般的。これは+12V1をCPU、+12V2をビデオカードや各周辺機器といったように、パーツごとに出力を分割することで、高負荷時の出力変動などの影響がほかのパーツに及ぶのを防ぐためである。

 しかし、ハイエンドビデオカードの中には、ほかのパーツに比べて突出した消費電力のものもあり、それに対して効率よく電力を供給するため、+12V系統を一つにまとめたコンバイン型の製品も用意されている。電源選びの際は一番に注目したい部分だ。
image出力スペック表で確認
この電源の+12Vは18Aが4系統あり、+12V全体で52Aの出力が可能。単純に18A×4=72Aとはならないことに注意。より大出力が要求される環境向けに+12Vを1系統にまとめた製品もある
image+12Vは主要パーツで使われる
+12VはCPUやビデオカードだけでなく、HDDや光学ドライブなど、主要なPCパーツに活用されている。ハイエンドCPUや多数のドライブを搭載するなら、+12Vはもっとも重視したい
エンコード処理など高負荷で連続運用するなら
品質と変換効率を重視
 エンコード処理のような長時間負荷をかける用途では、電源の品質が安定動作の鍵だ。電源の品質を見るにはいくつかポイントがあるが、その一つがコンデンサの品質だ。コンデンサは温度が高くなるほど劣化が早く進み、寿命が短くなるため、熱に対する耐久性の高い105℃コンデンサを採用するなど、信頼性の高さをウリにした製品が増えている。

 もう一つのポイントは変換効率。コンセントの交流からPCに必要な直流を作り出すときに一定の割合でロスが発生し、熱になって逃げてしまうが、この有効電力とロスの割合を示しているのが変換効率だ。最近では、効率のよい電源の基準として80PLUS認証が活用されている。店頭で電源を選ぶときはこうした項目に注意して選ぶようにしよう。
image熱耐性の高い105℃コンデンサの採用
現在では多くの電源が熱耐性の高い105℃コンデンサを採用するようになってきている。PCを常時稼働で使うなら、ぜひ確認しておきたい部分だ
image80PLUS認証の高効率電源
80PLUS認証の取れた高効率な電源であれば、消費電力を減らすことができ、結果として、電源がロスした分の発熱を抑えることができる
image長寿命保証
製品の長期保証も重要。オウルテックの取り扱うSeasonic製電源では購入から3年以内の故障であれば無償で新品に交換してもらえる
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