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最新・クアッドコア自作の極意
TEXT:宮崎真一
X58マザーで使えるXeonは低消費電力版のCore i7だ!?
Core i7よりも低消費電力なXeon 5500シリーズの実力を検証する
image高性能なCore i7。半面、消費電力が高く、コンパクトなケースなどに使うにはちょっと不安が残る。そういった需要に適しているのが、Core i7と同じLGA1366に対応しながら、TDPがより低い、サーバー向けのXeon 5500シリーズだ。
Core i7と同じLGA1366を採用するXeon 5500シリーズ
 IntelはXeon 5400シリーズの後継モデルとして、2009年3月にサーバー・ワークステーション向けのXeon 5500シリーズを発表した。Xeon 5500シリーズは、コードネーム「Nehalem-EP/LV」と呼ばれていたように、Core i7と同じNehalemアーキテクチャを採用している。そのため、Turbo BoostやHyper-Threading、省電力機能のEISTなどを搭載している点も同じだ。ただし、Xeon 5500シリーズはデュアルCPU構成で使うことを想定したCPUであり、CPU同士をQPIでつなぐことができるため、デュアル構成時にはCore i7の倍の帯域を得ることができる。

 Xeon 5500シリーズは下記の表に示すように先頭の文字が異なる4クラスの12モデルが用意されており、下位クラスのL5500シリーズではTDPが60Wと、Core i7の130Wから大きく引き下げられている。サーバー向けのCPUだから自分に関係ないと思う人もいるかもしれないが、Core i7と同じLGA1366を採用しているため、X58マザーボードでもBIOSさえ対応していれば、Core i7の低消費電力版として利用することができるのである。
アーキテクチャも見た目もCore i7と同じXeon 5500シリーズ
CPUパッケージにCore i7と同じLGA1366を採用するだけあり、Xeon 5500シリーズの外観はCore i7と見た目がほぼ同じで、ちょっと見ただけでは違いが分からない。また、CPU情報表示ツールのCPU-Z 1.51で確認すると、Xeon L5520はコア電圧がCore i7-920よりも低かった。
imageimage
製品名 動作周波数 コア数
(スレッド数)
システムバス システムバス最大接続数 2次キャッシュ
Xeon W5580 3.2GHz 4(8) 6.4GT/s 2 256KB×4
Xeon X5570 2.93GHz 4(8) 6.4GT/s 2 256KB×4
Xeon X5560 2.8GHz 4(8) 6.4GT/s 2 256KB×4
Xeon X5550 2.66GHz 4(8) 6.4GT/s 2 256KB×4
Xeon E5540 2.53GHz 4(8) 5.86GT/s 2 256KB×4
Xeon E5530 2.4GHz 4(8) 5.86GT/s 2 256KB×4
Xeon E5520 2.26GHz 4(8) 5.86GT/s 2 256KB×4
Xeon L5520 2.26GHz 4(8) 5.86GT/s 2 256KB×4
Xeon E5506 2.13GHz 4(8) 4.8GT/s 2 256KB×4
Xeon L5506 2.13GHz 4(8) 4.8GT/s 2 256KB×4
Xeon E5504 2GHz 4(8) 4.8GT/s 2 256KB×4
Xeon E5502 1.86GHz 4(8) 4.8GT/s 2 256KB×4
Core i7-965 Extreme Edition 3.2GHz 4(8) 6.4GT/s 1 256KB×4
Core i7-940 2.93GHz 4(8) 4.8GT/s 1 256KB×4
Core i7-920 2.8GHz 4(8) 4.8GT/s 1 256KB×4
製品名 3次キャッシュ 製造プロセス TDP コードネーム 実売価格
Xeon W5580 8MB 45nm 130W Nehalem-EP 199,000円
Xeon X5570 8MB 45nm 95W Nehalem-EP 165,000円
Xeon X5560 8MB 45nm 95W Nehalem-EP 140,000円
Xeon X5550 8MB 45nm 95W Nehalem-EP 113,000円
Xeon E5540 8MB 45nm 80W Nehalem-EP 88,000円
Xeon E5530 8MB 45nm 80W Nehalem-EP 63,000円
Xeon E5520 8MB 45nm 80W Nehalem-EP 44,000円
Xeon L5520 8MB 45nm 60W Nehalem-LV 60,000円
Xeon E5506 4MB 45nm 80W Nehalem-EP 32,000円
Xeon L5506 4MB 45nm 60W Nehalem-LV 50,000円
Xeon E5504 4MB 45nm 80W Nehalem-EP 27,000円
Xeon E5502 4MB 45nm 80W Nehalem-EP 22,000円
Core i7-965 Extreme Edition 8MB 45nm 130W Bloomfield 104,000円
Core i7-940 8MB 45nm 130W Bloomfield 58,000円
Core i7-920 8MB 45nm 130W Bloomfield 30,000円
Core i7-920より性能は劣るが消費電力は大きく下がる
 今回はXeon L5520とXeon E5540を使用し、Core i7と比較してみた。その結果が下のグラフである。Sandra Professional 2009 SP2やTMPGEnc 4.0 XPressでは、Xeon L5520とE5540はCore i7-920に劣る結果となった。これはXeon L5520(2.26GHz)とE5540(2.53GHz)の動作クロックが、Core i7-920(2.66GHz)よりも低いため、当然の結果と言える。Xeon 5500シリーズの下位クラスを使うなら、パフォーマンス面については目をつぶる必要があるだろう。

 しかし、ここで注目したいのは消費電力の結果である。アイドル時こそEISTの効果が表われ、Xeon L5520とE5540、それにCore i7-920/940の4者で大きな差は見られない。しかし、高負荷時ではかなり差が開き、とくにXeon L5520とCore i7-920の高負荷時における差は43Wとかなり大きい。TDPが示すとおり、Xeon 5500シリーズはCore i7の省電力版ととらえても差し支えないだろう。

 だが、デメリットもある。というのもXeon 5500シリーズは総じてCore i7より価格が高いからだ。たとえば、Xeon L5520は実売で6万前後とCore i7-920の実売価格のほぼ倍である。それでいて性能はCore i7-920より劣っているため、あくまで高負荷時での低消費電力という点にこだわるユーザーでなければオススメできない。デスクトップPC用として使うには玄人向けのCPUだ。
Xeon対応のX58マザーはどれ?
Xeon 5500シリーズは、CPUソケットにCore i7と同じLGA1366を採用しているため、基本的にBIOSさえ対応していれば、X58マザーボードで動作させることが可能だ。今回利用したマザーボードは、X58を搭載するASUSTeK Rampage II Extremeで、執筆時点での最新版であるバージョン1306のBIOSで問題なく動作した。そのほかのマザーボードについては、編集部にてL5520と一般的なUnbufferedタイプのDDR3 SDRAMとの組み合わせでBIOSの起動まで確認が取れたものを下にまとめたので参考にしてほしい(BIOSはすべて5月中旬時点での最新版)。
Xeon L5520が動作したX58マザーボード
ASUSTeK Rampage II Extreme
GIGABYTE GA-EX58-UD3R(rev. 1.0)
Intel DX58SO
上記リストは編集部が独自に調査し、動作確認が取れたものを掲載しています。BIOSのバージョンやマザーボードのリビジョンにより、正しく動作しない可能性があります
今回使用したマザーボード
ASUSTeK Rampage II Extreme
imageXeon L5520とE5540の動作を確認できたX58マザーボード。ただし、メーカーの対応CPUリストにはXeon 5500シリーズの名前は列記されていない。
 
image
image
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【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK Rampage II Extreme(Intel X58+ICH10R)
メモリ:OCZ Technology OCZ3B2000LV6GK(PC3-16000 DDR3 SDRAM、CL=7、2GB×3)
ビデオカード:玄人志向 GF9800GT-E512HW(NVIDIA GeForce 9800 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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