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AMD CPUを遊び尽くす 2/2
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最新・クアッドコア自作の極意
AMD CPUを遊び尽くす
TEXT:宮崎真一
遊び心をくすぐる要素が追加
AMD OverDrive 3.0の新機能
1 メモリの自動オーバークロックを実現する
Black Edition Memory Profiles
 AOD 3.0の新機能の一つがBlack Edition Memory Profiles(以下BEMP)である。これは、インターネット上のAMDのデータベースにメモリのオーバークロックに関する情報を用意し、該当するモジュールを装着していればAOD 3.0を通じてその設定を自動的に反映させるというもの。ただし、現在公開されているバージョン3.0.2では、なぜかBEMPが利用できなくなっているため、今回は正式版公開直前のβ版で検証した。

 まず最初に、BEMPはDDR3 SDRAMにしか対応していない上に、BIOS設定でメモリアクセスモードをUngangedにしなければならない点に注意。実際にDDR3-1600動作をうたうCorsair MemoryのCM3X2G1600C9DHXを使ったところ、BEMPにより1,600MHzで動作した。さらに、Sandra Professional 2009 SP2でメモリ帯域を測定すると、メモリ性能の向上を確認できた。
image(1)オーバークロックメモリを用意
どのメモリモジュールがBEMPに対応しているのか現段階では明らかにされていない。今後の対応に期待したい
image(2)プロファイルをロード
「設定」の「Online Update」ページにBEMPの設定が用意されている。「Check」をクリックするとデータベースにアクセスする
image(3)設定が反映される
搭載メモリの情報が見付かると、内容がロードされる。「Update」をクリック後、再起動が行なわれ設定が適用される
image
2 アプリケーションごとにオーバークロック設定を反映する
AMD SMARTプロファイル
 AMD SMARTプロファイルは、利用するアプリケーションによって、CPU各コアの倍率設定を変化させるというオーバークロック機能だ。たとえば、シングルスレッドのアプリケーションなら1コアだけ倍率を高めて動作させる、といった使い方ができるようになる。ある意味、Core i7のTurbo Boostと類似した機能と言える。主要なアプリケーションについてはあらかじめプロファイルを用意する方針のようだが、現バージョンではうまく設定が反映されず、動作も確認できなかった。おもしろい機能だけにAMDの迅速な対応を期待したい。
imageAMD SMARTプロファイルは「パフォーマンス制御」にある。アプリケーションごとにCPUの動作を任意に登録することもできるが現バージョンでは動作を確認できなかった
3 CPUクーラーとケースファンをコントロールできる
ファン制御
 地味ながら、AOD 3.0からCPUクーラーのファンおよびケースファンの回転数を制御できるようになった。自動もしくは手動設定が用意されており、手動の場合は定格の26%まで回転数を下げることができる。なお、MSIの790FX-GD70の場合、FAN1はSYSFAN4に、FAN2はSYSFAN2コネクタに接続したファンがモニタリングされ、マザーボードのファンコネクタの番号との整合性が取られていない点に注意。また、マザーによっては正常に動作しないこともあるようなので、実際にファンの制御ができているか、目視で確認してから使いたい。
image同じく「パフォーマンス制御」にある機能で、ファンの回転数を設定可能。手動に設定した場合、回転数を26~100%の範囲で任意に変更することができる
3コアのPhenom II X3を4コア化する裏技がある
 Phenom II X3 720 Black Editionは、Phenom II X4 810と同じCPUダイを使っており、四つのコアのうち一つを無効化することでトリプルコアとして動作させている。しかし、BIOSからオーバークロック機能のAdvanced Clock Calibration(以下ACC)の設定を有効にすると、クアッドコア化できるマザーボードがある。ただし、AMDによるとこれはBIOSのバグによるものとされており、最新BIOSではクアッドコア化できなくなる可能性が高い。また、最新ロットのPhenom II X3 720 Black Editionでもクアッドコア化できなくなっているようだ。

 なお、欄外の環境で試してみたところ、実際にクアッドコア化に成功。CINEBENCH R10でベンチマークを行なうと、クアッドコア化による性能向上も確認できた。もし同じCPUを使っているなら試してみる価値はあるだろう。
imagePhenom II X3 720 Black Edition
トリプルコアという変則的な構成を採用している同CPUだが、実際には4コアのPhenom IIと同じアーキテクチャが使われている
imageBIOS設定でACCを有効化する
ACCは本来OC耐性を上げるための機能。GA-MA790GP-DS4Hでは「Auto」に設定することでクアッドコア化することができた
image
省電力マニアにオススメのAMD CPU用ツール「K10stat」
 Phenom IIユーザーを中心に活用されているフリーソフトにK10statがある。これは、Cool'n'Quietの設定をユーザーが任意にカスタマイズできるというもので、さらなる省電力化を図ることが可能だ。

 K10statでは、P0~P3の各ステートに対して、CPUの動作クロックとコア電圧、それにNorth Bridgeの電圧といったそれぞれの設定が用意されている。ちなみにP0ステートはCPUが最高性能を発揮する高負荷状態で、P1およびP2ステートは負荷が比較的軽い状態、P3は負荷がほとんどないアイドル時となる。

 たとえば、K10statでP3ステートの電圧設定を下げることで、アイドル時の消費電力をさらに抑えるといった使い方もできる。試しに、コア電圧を0.975Vから0.675Vに、North Bridgeの電圧を1.1Vから0.95Vに下げてみたところ、消費電力を8Wほど下げることができた。すべてのCPUがこの設定で動作するわけではないが、K10statを用いれば消費電力をさらに下げられる可能性が高い。また、P0ステートを規定倍率以上の設定に変更し、オーバークロックを行なうこともできる。

 なお、実行ファイルに「-ClkCtrl:1」というオプションを付けて実行すると、各コアごとに個別にクロックを設定できるようになる。
imageCPUのステータスを表示するInfoタブ
K10stat 0.9.1の起動して最初に表示されるInfoタブの画面。現在利用しているCPUの各種ステータスや細かな設定値などが表示される
imageP-stateから電圧を下げる
P3のラジオボタンにチェックを入れ、上のプルダウンメニューから設定変更する。今回はCool'n'Quiet適用時の電圧をさらに下げてみた
image
【検証環境】
マザーボード:GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H(AMD 790GX+SB750)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×4
ビデオカード:玄人志向 RH4670-E512HWS(ATI Radeon HD 4670)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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