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最新・クアッドコア自作の極意
TEXT:長畑利博
クアッドコアCPUのクーラー選び
image4個のCPUコアを一つのパッケージにまとめたクアッドコアCPUは発熱量がデュアルコアCPUなどに比べて大きく、長く使う上ではCPUクーラーの性能が重要なポイントとなる。
静音化やオーバークロックを狙うならクーラーの交換は必須
 クアッドコアCPUは、デュアルコアCPUと比較して発熱が大きく、より熱に対する対策が重要になってくる。もちろん、現在のCPUは「拡張版SpeedStep」や「Cool'n'Quiet」、「Integrated Power Gate」など、高度な省電力機能を搭載することで発熱量もある程度抑えられている。また、一般的なPCの作業においては、メーカーが標準で添付しているCPUクーラー(リテールクーラー)でも、必要十分な冷却性能を確保している。

 しかし、クアッドコアCPUは動画のエンコードやハードなゲームプレイ、オーバークロック動作など、長時間の使用やヘビーな用途でこそ威力を発揮する。これらの用途でもリテールクーラーは使えるが、最小限の冷却性能しか持たないために、半導体としてのCPUの寿命を縮める一因となり得る。また、高負荷時はファンの回転数も上がるため、騒音も大きくなりがち。静音化の1点だけを見ても、市販の高性能CPUクーラーを使う意味は大きい。

 最近では、最新アーキテクチャのクアッドコアCPUが2万円台後半という手の出しやすい価格帯で購入可能で、さらにオーバークロックのマージンが大きいことから人気も高くなってきている。とくにオーバークロック動作をさせたいときはCPUクーラーの冷却能力は非常に重要なファクターとなり、はっきり言ってリテールクーラーでは力不足。とくにCore i7-920はオーバークロック時の動作マージンが大きい分、定格動作時と比較すると発熱や消費電力の差がとても大きい。冷却性能の高いCPUクーラーでなくては、オーバークロックの幅も狭くなってしまい、限界を引き出すことはできない。こちらではCPUクーラーごとのオーバークロックの上限について検証しているので、こちらも参考にしていただければ幸いだ。
CPUクーラー選びのポイント!
定格クロック動作時におけるCPUクーラー選び
定格動作時は冷却より静音性能重視でOK。大口径で低回転のファン搭載製品を狙いたい
オーバークロック動作時におけるCPUクーラー選び
とにかく冷却性能を重視。CPU寿命を縮めないためにも、高い冷却能力が必要不可欠
別売りのリテンションキットを活用しよう
 Socket AM3であればAM2用クーラーを使い回せるが、LGA775対応クーラーは基本的にLGA1366で利用できない。しかし、可能ならLGA775用のCPUクーラーをLGA1366環境で使い回したいユーザーもいるだろう。そこで利用したいのが、LGA775用のCPUクーラーをLGA1366でも利用可能にする追加リテンションキットだ。主要なCPUクーラーメーカーであれば、大抵LGA1366用のリテンションキットを販売している。今回はサイズの鎌クロスにLGA1366リテンションキットを取り付け、各種ベンチマークを取っているので参考にしてほしい。

 そのほかにも、固定方法をプッシュピン式からネジ式にする変換キットなどもあり、より強固な固定や密着度の向上による冷却性能アップが狙える。
image別売りのクリップで対応ソケットを変更することができるクーラーも多い
imageプッシュピンタイプをバックプレートやネジを使った固定方法に変換できるアダプタ。写真はサイズの「CPUクーラースタビライザー775」
定格駆動環境でのCPUクーラー選び
 CPUを定格駆動するシステムでCPUクーラーをリテール品から市販品に交換したいというユーザーの多くは、静音性の向上を狙っていることだろう。この場合のクーラー選びは冷却能力を気にせず、静音性最優先でよい。一部のローハイトモデルを除き、クアッドコア対応をうたうもので冷却性能がリテールクーラーを下回る製品は、ほとんど存在しないからだ。

 デュアルコアCPUからクアッドコアCPUに移行するときに注意したいポイントとしては、高負荷時のコア温度の上昇率がやや高めになるということだ。とくに負荷の状況によって自動で回転数を制御するタイプの製品の場合は、デュアルコアCPUよりも回転数が高くなりやすく、以前よりも騒音が大きくなることがある。下のグラフを見ると分かるように、静音性を重視するのであれば、12cm角クラスの大型ファンを搭載し、回転数が低い製品(サイズのKABUTOクーラーなど)が有利だ。

 クアッドコアCPU用に新しくCPUクーラーを購入する場合は、デュアルコアCPUで使っていた製品よりも1、2ランク上のスペックの製品を選ぶようにしておくと確実だ。とは言っても、それほど高価な製品を買う必要はない。下のテスト結果を見ても分かるとおり、ほとんどの市販クーラーはリテールクーラーの性能を上回っている。5,000円前後のスタンダードな製品でもヒートパイプや多層式のフィンを備えており、定格動作での使用において問題はほとんどない。

 二次的な要素としては、ケース内の冷却を意識して製品を選びたい。サイドフロータイプはうまくパーツ構成に合わせることができれば効率的なエアフローを作ることができるが、ややケースを選ぶ。トップフロータイプは周辺のチップセットやメモリなどの冷却にも効果が高いが、エアフロー構築という意味ではサイドフロータイプに劣る。迷ったらトップフロータイプが無難だ。
imageリテールクーラーも素材に熱伝導率の高い銅や、回転数自動制御のPWM方式を採用するなど、それなりの冷却性能、静音性は確保している
imageトップフロータイプ(写真左)とサイドフロータイプ(写真右)。使用しているPCの環境によって、使いやすさが異なる
image市販製品の多くは大口径ファンを搭載することで、リテールクーラーよりも高い冷却性能を持ちながら、静音性の向上も図っている
定格動作時のCPUクーラーはこう選べ!
静音性優先。ほとんどの製品がリテールクーラーより冷却性能が高い
価格と静音、冷却性能は比例しない。大型のモデルを狙え
image
image
【検証環境】
【Core i7環境】
CPU:Intel Core i7-920(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK Rampage II Extreme(Intel X58+ICH10R)
メモリ:Kingston Technology KHX16000D3T1K3/3GX(PC3-16000 DDR3 SDRAM、CL=9、1GB×3)
ビデオカード:玄人志向 GF8500GT-E256H/HP(NVIDIA GeForce 8500 GT)
SSD:Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G1(Serial ATA 2.5、MLC、80GB)
室温:28℃
暗騒音:33.2dB

【Core 2 Quad環境】
CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K-E(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Patriot Memory PSD24G800KH(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、2GB×2)
ビデオカード:MSI NX7900GS-T2D256EZ(NVIDIA GeForce 7900 GS)
HDD:日立GST Deskstar P7K500 HDP725050GLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
室温:29℃、暗騒音:34.9dB

【共通環境】
OS:Windows Vista Ultimate SP1
動作音測定距離:12cm

Thermalright TRue Black 120 Plusにはサイズ GentleTypoon D1225C12B4AP-14(12cm角、1,450rpm)を装着。CoolerMaster V10はメモリと干渉したため、角度を90゚変更して取り付けた
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