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Pentium 4/DマシンからのCPUアップグレード術

TEXT：目黒廣道

Intel 915世代からのアップグレード

該当するPC：ビデオカードスロットがPCI Express x16で、メモリがDDR SDRAMの製品

この世代の主なチップセット：Intel 915、VIA P4M890/900/PT880/890/900など

■	流用可能なパーツは多いが性能的に微妙な世代

　この世代のチップセットを採用しているPCは、PCI Express x16スロットやSerial ATA HDD、24ピンのATX電源など、現在主流となっている規格のパーツが多く、流用可能なものが多い。

　ただし、各パーツの性能が最新のCore 2搭載PCで利用するには、もの足りないものになってしまう可能性もある。

　また、IDEのHDDや光学ドライブを採用していることも多いので、その場合は交換するマザーボードによっては問題が出る可能性がある。

　ドライブ類もSerial ATAにするのがベストだが、できるだけコストをかけたくなければ、IDE－Serial ATA変換アダプタを利用する手もある。

HDD＆光学ドライブ
最新マザーでは、IDEを起動ドライブとして利用できない可能性がある。その場合はIDE－Serial ATA変換アダプタを利用するのも手だ

メモリ
DDR SDRAMは流用できない。しかし、値段のこなれてきたDDR3 SDRAM環境に移行しやすいというメリットもある

ビデオカード
PCI Express x16対応ビデオカードであれば、問題なく流用可能。ただし、最新のCore 2環境で使うには、性能的に中途半端になってしまうことも

Intel 945世代からのアップグレード

該当するPC：ビデオカードスロットがPCI Express x16で、メモリがDDR2 SDRAMの製品

この世代の主なチップセット：Intel 915/945/965、VIA P4M890/900/PT880/894/890、SiS649/656/662/671/672、ATI Raden Xpress 200 CrossFireなど

■	ほとんどのパーツを流用可能だがメモリの速度規格には注意

　この世代のチップセットとなると、マザーボードによってはBIOSをアップデートするだけで45nm版Core 2シリーズに対応できることもあるので、まずはメーカーのWebサイトで自分が使用しているマザーボードが対応しているかどうか調べてみよう。うまくいけば、CPUだけを交換すればすむ。

　ただし、使用しているDDR2 SDRAMの速度規格がPC2-5300/4200など、現在主流のPC2-6400よりも遅い場合は注意したい。ほとんどの場合、動作自体には問題ないが、たまに正常に動作しないことがある。また、パフォーマンスが若干低下するほか、オーバークロック時に足かせになる可能性も高い。