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最新CPU、オレならこう組む!(3) |
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ライター目黒廣道の場合 |
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IntelのデュアルコアCPUの「本命」と言えるCore 2 Duo。性能に関しては本特集を読んでいただければ分かると思うので省略するが、注目したいのがTDP(Thermal Design Power:熱設計電力)だ。Pentium Dでは95Wから130Wであったのに対し、Core 2 Duoでは65Wと大幅に低減されている。
基本的にTDPが低いほど、発熱も小さい。そして、発熱が小さくなるとなれば、気になるのが「Core 2 Duoは静音PCにも向いているのか?」ということだろう。
しかし、Core 2 Duoはデスクトップ向けのCPUである。モバイル向けのCPUであるPentium MやCore Duoなどと違い、それなりに強力な冷却が前提となろう。Pentium Dほどではないにしても、気軽にファンレス化とはいくまい。
そこで、Core 2 Duoを半ば強引にファンレス化し、CPUの破損を顧みずに「最強のファンレスPC」にチャレンジしてみた。もちろん、ビデオカードからATX電源にいたるまで、すべてをファンレス化した完全ファンレス構成のPCである。
その結果だが、とりあえず成功した。Core 2 Duoを完全ファンレス構成でベンチマークを連続動作させても熱暴走でシャットダウンするようなことはなかった。
ただし、内部にこもる熱が半端ではない。確かにファンレス構成のCore 2 Duoマシンは問題なく動作している。アイドリング時はEISTの恩恵もあって、ヒートシンクも「ちょっと熱い」程度だが、ベンチマーク後のヒートシンクは尋常ではない熱を持っていた。サイドパネルがメッシュ状になっているPCケースでさえもこの結果である。たとえ動作に問題がなくてもCPUの寿命を縮めかねず、何よりも精神衛生上よろしくない。
なお、ケースファンを一つ使うだけで温度は大幅に下がるので、安定動作のためにはファンを併用したほうが安心だ。 |
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ファンレス化のキモとなるCPUクーラーはThermalrightのHR-01を選択。高性能なファンレスCPUクーラーだ |
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ビデオカードはファンレスの製品を使用。さらにチップセットクーラーも、より大型のものに換装している |
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ATX電源は完全ファンレス電源である岡谷エレクトロニクスの音無IIを使用した |
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完全ファンレスでも動作したが、安定動作を確実なものにしたいならケースファンを併用するのがオススメ |
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ベンチマーク方法
Windows起動10分後と、3DMark06終了時の温度を計測。マザーボードが試作品であり、コア温度の測定を行なえなかったため、放射温度計「カスタム CT-2000D」を使用して、ヒートシンクの特定部分の温度を測定した。 |
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SPECIFICATION |
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CPU |
Intel Core 2 Duo E6600 |
41,000円前後 |
マザーボード |
Intel DP965LTCK |
25,000円前後 |
メモリ |
ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB×2 |
10,000円前後 |
HDD |
日立GST Deskstar 7K80(Serial ATA、7200rpm、80GB) |
5,000円前後 |
DVD±R/RW/-RAMドライブ |
ティアック DV-W516E |
7,000円前後 |
ビデオカード |
ASUSTeK EN7600GS SILENT/HTD/256M |
15,000円前後 |
ATX電源 |
岡谷エレクトロニクス 音無II OTN-FL-400W2 |
17,000円前後 |
CPUクーラー |
Thermalright HR-01(LGA775用) |
7,000円前後 |
チップセットクーラー |
Thermalright HR-05 |
2,500円前後 |
HDD静音化ボックス |
サイズ Quiet Drive |
4,000円前後 |
ケース |
GIGABYTE POSEIDON GZ-XA1CA-STB |
15,000円前後 |
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