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TEXT:保坂陽一
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金に糸目は付けない!? 最速を求めるあなたに |
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最新CPUで最速のマシンを作る。こんな明快なテーマはないだろう。サイフのほうが問題であるが、自作ユーザーなら一度は作ってみたい構成を考えてみた。
とにかく3Dゲームを快適に遊びたいということで、CPUにはAthlon 64 FX-62をチョイス。個人で購入できる最高レベルの性能を備えていると言ってもよいだろう。これにSocket AM2対応のマザーボードの中から、NVIDIA SLIに対応したASUSTeKの「M2N32-SLI」を組み合わせ、ビデオカードにはGeForce 7900 GTXを2枚採用。SLI動作でさらなるパフォーマンスを引き出している。HDDに関しては、ゲームをインストールするだけならば大容量は不要ということで、高速転送(10,000rpm)を誇る「WD Raptor」を採用。さらにこれを2台用意し、RAID 0によるストライピングを行なった。やはり、そのパワーは絶大! 2GBのメモリを搭載し、これで快適に動かない3Dゲームがあれば、それはもはやゲームのほうが悪いと言ってしまってもよいかもしれない。
お値段のほうも恐ろしくなっているが、やっぱり一度は作ってみたいものである。 |
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ASUSTeKのM2N32-SLI Deluxe WiFi-APはフルレーン(PCI Express 16レーン×2)のSLIを実現可能な、まさにゲーマー向けのマザーボードだ |
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CPUもとことん高性能を追求したい。そこで登場するのがSocket AM2最強のCPU、Athlon 64 FX-62。お値段も最強だ |
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ここまできたらHDDアクセススピードも追求したい。ということでWD Raptor WD1500ADFDを二つ使いRAID 0を構築 |
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3DMark06 Build 120で9,489をマーク!! |
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CPU |
AMD Athlon 64 FX-62 |
120,000円前後 |
マザーボード |
ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe WiFi-AP |
30,000円前後 |
メモリ |
Corsair TWIN2X1024A-6400(2枚組)×2 |
38,000円前後 |
ビデオカード |
NVIDIA GeForce 7900 GTX搭載カード×2 |
120,000円前後 |
HDD |
Western Digital WD Raptor WD1500ADFD×2 |
60,000円前後 |
電源 |
Zippy Zippy-600 Gaming Edition |
30,000円前後 |
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最強は熱い!! 最強のファンを搭載しなくては・・・ |
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本当に自作PCパーツはいろいろなものが売られているもので、12cm角で6,000rpm(一般的な12cm角ファンは1,000~3,000rpm程度)という超高速回転のF12-HHH(実売価格:9,000円前後)というケースファンが山洋電機から発売されている。生み出される風はマウス程度は簡単に動かしてしまうほど強力だ。しかし騒音も強烈で、まさに掃除機並み(10cmの距離で実測81.7dB)。それでも確実に冷えるなら、という人はぜひ使ってみてもらいたい。 |
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今のハイエンド構成ならばWindows Vistaでも当分OK |
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最新CPUで今自作をするとなると、来年明けには正式発売される次期Windows、Windows Vistaは念頭に入れておかねばならないだろう。Core 2 DuoやAthlon 64 X2などは、どれを選んでもパフォーマンスは十分。ここでは、Windows Vista時代になっても当分そのまま使える構成を考えてみた。
CPUは今後数年使用すると考えて、Core 2 Duo E6700と奮発。メモリはDDR2-800のモジュールを使用しているが、まだ高価な1GBのDIMMではなく、512MBを4枚で2GBとした。P965マザーボードでは8GBまでメモリの搭載が可能だが、さすがに2GBあれば困ることはないだろう。ビデオカードはちょっと悩むところだが、これも奮発してGeForce 7900 GTXカードを選択している。コストパフォーマンスの高いGeForce 7600クラスでも十分Windows Vistaは動作するが、長く使うことを考えての投資というわけだ。ただ、実際のところは、今3Dゲームを遊んでいるのでもなければ、より安価で高性能なビデオカードが登場するまで様子見というのも悪くはない。
Windows Vistaにはテレビチュー
ナーと連係するMedia Centerの機能も
搭載されているため、対応すると思われるテレビチューナーカードも搭載。そして、現在最大の容量を持つ光学メディア、Blu-ray Disc対応のドライブを搭載しておけば、録画データのバックアップもOKだ。今の段階では、かなりのハイエンドになってしまっているが、1年後はこのクラスでもスタンダードと呼べる時代となっているだろう。 |
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細かな使い勝手の向上のために、多くのCPU/GPUパワーを必要とするWindows Vista。逆を言えばパワーさえ用意すればその恩恵も大きい |
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現状ではハイエンド構成となってしまうが、ガマンしながら中途半端なアップグレードを繰り返すのと結局は同じような金額になることも多い |
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現状、Windows MCE 2005に対応していればVistaでもドライバが提供される可能性が高い。できればPCI Express対応の製品をチョイスする |
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メモリは2GBあれば十分だろう。1GBのDIMMはまだまだ割高な上、4GBは必要ないので512MBモジュールを4枚搭載している |
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光学ドライブはポストDVDの筆頭であるBlu-ray Discドライブを選択。まだまだ高価ではあるが、ビデオ編集後のデータや番組の保存には最適だ |
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オールマイティな1台 |
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CPU |
Intel Core 2 Duo E6700 |
68,000円前後 |
マザーボード |
MSI P965 Neo-F |
16,000円前後 |
メモリ |
Corsair TWIN2X1024A-6400(2枚組)×2 |
38,000円前後 |
ビデオカード |
NVIDIA GeForce 7900 GTX搭載カード |
60,000円前後 |
光学ドライブ |
アイ・オー・データ機器 BRD-AM2B |
(標準価格)110,250円 |
テレビキャプチャカード |
Power Color Theater 550 PRO |
11,000円前後 |
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