その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新しいCPUの登場とともに、PCシステムの変革が進むことはここまでで述べたとおり。ここでは、それらをムダなく使いこなすためのテクニックを紹介しよう。数年ぶりにPC自作に手を出すという方も、毎月頻繁にパーツを交換するという方も、ぜひ参考にしていただきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ここでは、Core 2 Duoのシステムが古い電源ユニットでも動作するのか、実際にCore 2 Duoのシステムを旧世代の電源ユニットに接続し、動作検証を行なった。と言うのも、電源ユニットの規格は、ここ数年、短い間隔で変更を続けてきているからである。2000年に登場したPentium 4では、それまでのATXに4ピンコネクタが追加されたATX12V電源が必須とされ、2004年のLGA775マザーボードのデビューのタイミングでは、メインコネクタが24ピンとなったATX12V V2.0へと変化。さらに2005年、デュアルコアCPUのPentium XEに対応するために、サーバー向けのEPS12Vに対応した8ピンコネクタを持つマザーボードも登場してきている。 このように電源規格が変遷してきた最大の要因は、CPUの消費電力の増大だ。PentiumIII(TDP 33W/1GHz)からPentium 4(TDP 57.9W/1.5GHz)へと移ったタイミングで大幅に増えたが、その後も上昇傾向はとどまるところを知らず、デュアルコアCPUのPentium Dでは、ついに130Wに達した。ここ数年、最新のCPUにリプレースする際には、電源ユニットの規格や出力容量の問題が常につきまとってきたわけである。 逆に言えば、Core 2 Duo、Athlon 64 X2 Energy Efficientの登場により、CPUの消費電力が下がった今なら、もう電源ユニットの容量に過度に神経を使う必要はないはずである。Core 2 DuoのTDPは65W。TDP 65Wと言うと、2001年夏に登場したWillametteコアのPentium 4 1.8GHz(66.1W)とほぼ同じ。実に5年前の水準まで戻ったことになる。単純に考えれば、この世代の電源ユニットでも十分に使えるはずである。 ただ、Pentium 4の登場を機会にCPUへ供給する電圧の生成方法が変わり、それまでの +3.3V系電流や+5V系電流ではなく、+12V系電流から生成するようになっている。また、現在電力を消費するのはCPUだけではなく、ビデオカードも同様に消費電力の増大が激しく、こちらも+12V系電流を多く必要とする。総出力に余裕があっても、ATX12V登場以前の、+12V系電流の出力が小さい電源ユニットでは、いくらCore 2 Duoといえども難しいかもしれない。 |
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歴代CPUの消費電力 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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実際の動作テストは、Core 2 Duo E6400にGeForce 7300 GS、メモリ1GB、HDD1台といったシステムで行なった。この構成で3DMark06のGameTest1実行時の消費電力をワットチェッカーで計測すると、120~130W(電源ユニットによって多少上下する)となる。このシステムをそれぞれ各世代ごとの電源ユニットに接続して、実際に動作するか、動作するならば負荷をかけても不安定な面がないかどうかをチェックした。 利用した電源ユニットと動作チェックの結果は下の表にまとめたとおりであるが、ほとんどの電源ユニットが動作した。まったく動作しなかったのは、出力容量が110Wとかなり小さいMPU-110REFP Uのみ。経年劣化も進行していると思われるので、これは仕方がないところだろう。また、Pentium 4初期の世代のユニットであるDPS-300KB-1Aも、動作はしたが、電源ユニットが原因の可能性がある症状が見られた。それ以外の6製品ではPentiumIII世代の製品を含めて何の問題もなくクリアしており、Pentium 4世代の電源ユニットでシステム構成相応の出力容量があれば、基本的には動くと思ってよいのではないだろうか。 もっとも、古い電源ユニットは経年劣化の心配もある。動作中に故障すると、電源ユニットだけでなく、接続されているほかのパーツを破壊したり、不意のシステムクラッシュを引き起こしたりする可能性も高いので、電源を長期間使い回すことはあまりお勧めできない。 また、この数年の間には、出力容量が増大しただけではなく、Serial ATA対応HDD、PCI Express x16ビデオカードも、従来の汎用4ピンコネクタではなく、専用のコネクタを必要とするようになっている。これらについては上にまとめたように対策は用意されているが、使い勝手がよいとは言えないし、最新の製品ならば静音性にも優れた製品が増えているので、素直に新しい電源ユニットに買い換えてしまうのも悪くない選択ではあるだろう。その際にも出力容量に神経質になって製品を選ばなくてもよい点も、Core 2 Duo、Energy Efficient版Athlon 64 X2のメリットと言える。 |
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旧世代電源のCore 2 Duoシステムでの動作状況 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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テスト環境 CPU:Intel Core 2 Duo E6400 マザーボード:GIGABYTE GA-965P-DQ6(Intel P965) メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2 HDD:日立GST Deskstar 7K80(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB) ビデオカード:ASUSTeK EN7300GS(NVIDIA GeForce 7300 GS) OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) |
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