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デュアルコアCPU戦国時代

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新世代PC自作講座

TEXT：保坂陽一

04	マザーボードに各種ケーブルを接続する

　PC組み立ての工程で、もっともめんどうなのがこのマザーボード上へのケーブルの取り付けだ。このコネクタは、ケースの前面にある電源スイッチやUSBポートなどを使えるようにするためのもので、とても狭い場所で小さいコネクタを扱うことになる。ただ、電源スイッチ以外は、挿し間違えてもPCそのものが動作しないわけではない。後で挿し直してもよいだろう。

（1）ATX電源コネクタ

マザーボードに電力を供給するメインケーブル。最近のマザーボードでは、横幅の大きい「ATXコネクタ」に加え、4ピンや8ピンの電源供給が別途必要なものがほとんどなので、挿し忘れに注意

（2）AUDIOポート

ケースの前面にあるサウンドポートを使えるようにするコネクタ。背面にもポートはあるので、挿さなくても音が出ないわけではない

（3）USB＆IEEE1394ポート

こちらもケース前面にあるUSBとIEEE1394ポート用のコネクタで、接続しない場合は使えないだけだ。ケースによってはポートを備えていないものもあるし、マザーボード側がIEEE1394ポートを持っていないものもめずらしくはない

（4）電源スイッチ・LEDなど

PCケース前面の電源スイッチは、この「POWER SW」が接続されていなければ動作しない。そのほか、リセットスイッチは問題ないが、アクセスランプ（LED）などは極性があり、逆に挿すとLEDは点灯しないので挿し直そう

分かりにくいコネクタ

　上の作業は、わりとあっさり書いているが、実際はケースの中での作業となるので、なかなか大変だ。とくに電源スイッチなどは一つずつコネクタが分かれているので、配置を見るためにはマザーボードのマニュアルもチェックする必要があるだろう。PC自作で長年進歩していないやっかいなポイントだ。

　しかし、このASUSTeK P5B Deluxeには、「Q-Connecter」と呼ばれる独自のコネクタ挿し込み具が付属している。ケーブルの配置も分かりやすく、マニュアルも不要。こういうパーツが今後も増えてくれることを期待する。

マニュアルを見なければコネクタの配置が分からないのは、自作PCの伝統？

目からウロコの便利コネクタ「Q-Connecter」。こういった工夫はとてもうれしい

05	HDDと光学ドライブを取り付ける

　二つのドライブをそれぞれ対応するドライブベイに固定し、マザーボード、および電源コネクタと接続する。ドライブベイはどこを使用してもよいが、取り付け位置はよく考える必要があるだろう。光学ドライブは手が届きやすい位置に取り付けたいところだが、見栄えや、今後のドライブ増設も気になるところ。HDDなどは熱も考えて、空間に余裕のある配置を心掛けたいところだ。

Serial ATAケーブルとIDEケーブルをそれぞれHDDと光学ドライブに接続する。ともに、向きを間違えることがないコネクタ形状となっている

IDEケーブルは1本に2台取り付けられるようになっている。間隔の短い二つのコネクタがドライブ側だ（コラム参照）

このケースでは、5インチベイへのドライブの固定に、専用のガイドレールを使用する。最近はこうした固定方法を採用したケースが多い

フロントパネルを開いて、ドライブを挿入。写真の下のベイのように、まだ開いていないベイもあるが、これはフタをひねれば簡単に取り外せる

背面にある電源コネクタに4ピンのペリフェラルコネクタを接続。IDEケーブルは、先ほどと反対側をマザーボードのIDEコネクタと接続しよう

HDDを取り付ける3.5インチベイは、内蔵されているベイに固定してから挿し込む。一般的なケースでは左右をネジ止めするだけのものが多い

HDDを固定したら、背面から電源コネクタを接続する。これもSerial ATAコネクタと同じく、逆向きには挿さらないので間違えることはない

Serial ATAケーブルはマザーボード上の1番コネクタから順に使用するのが無難。コネクタには基板上に番号が振ってあるはずだ

2台のIDEドライブを接続するには

　IDE（Ultra ATA）接続のドライブを2台接続したい場合（HDD含む）は、ドライブの背面にあるジャンパピンで、片方をマスター、もう片方をスレーブに設定しておく必要がある。1台だけ接続する場合はそのドライブがマスターになるように接続しよう。接続するコネクタはドライブ側の二つのどちらでも構わない。