その他の特集(2011年) | |||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|
||||||||||||||
TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||
次世代省電力CPU | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
Mac miniでの動作も確認!! | ||||||||||||||||||||||||||||||
編集部ではCore 2 Duo、Core 2 Extremeと同時に発表された開発コードネーム「Merom」ことモバイル向けのCore 2 Duo Tシリーズを緊急入手した。実際の性能、消費電力はどの程度なのか? ベンチマークテストを行なって検証した。 Intelから発表されたCore 2 Duo Tシリーズのスペックとラインナップは、別掲の表に記載したとおり。Core Duoからのスペック的なアップデートとしては、64bit拡張技術(Intel 64)に対応したこと、そして、上位モデルで共有2次キャッシュが4MBと倍増していることが挙げられる。CoreマイクロアーキテクチャはもともとCore Duoをベースにしているので、デスクトップPC向けほど革新的ではないものの、1サイクルあたりの命令処理数の増加、SSE命令処理能力の向上、メモリレイテンシの隠蔽などの効果がどのくらいあるのか興味深いところである。 今回入手したモデルは、4MB搭載モデルのCore 2 Duo T7400(2.16GHz)。右に掲載した写真で分かるように、YonahコアのCore Duoに比べてダイサイズが明らかに大きい。これはプロセスルールを変更せず、65nmのまま2次キャッシュを倍増したことに加えて、4命令同時実行を可能としたことによる各種内部ユニットのリソース拡大、実行ユニットの拡張、レジスタ拡張なども行なったために、コア自体のトランジスタ数がかなり増えた結果だと思われる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
Core 2 Duo Tシリーズのラインナップ | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
左が「Merom」コアのCore 2 Duo T7400、右がCore Duo T2400。L2キャッシュが2MBから4MBへと増えていることもあり、パッケージ表面にFlip Chip実装されたダイのサイズがかなり大きくなっている | ||||||||||||||||||||||||||||||
CPU裏面。Core 2 Duo T7400、右がCore Duo T2400だ。Socket479のピンアサインは共通だが、中央のチップコンデンサ/抵抗の種類、レイアウトはずいぶんと異なっている | ||||||||||||||||||||||||||||||
今回、ベンチマークテストの比較対象にはCore Duo T2600(2.16GHz)を利用した。2次キャッシュ容量は異なるが、動作クロックは同じだ。マザーボードにはASUSTeKの「N4L-VM DH」を利用した。チップセットは945GT/ICH7 DHで、初期BIOSではCore 2 Duoは動作しなかったものの、6月26日付けで公開されているBIOSにアップデートすると問題なく動作した。CPU以外の環境はすべて共通なので、アーキテクチャを比較しやすいだろう。 PCMark05の結果は、T7400はT2600に対してトータルスコアで8%のアップ。これはHDDやビデオカードに依存するテストも含めた場合で、項目別に抜き出すと最低8%以上、Text Editなどでは27%と大幅なアップを見せている。また、217MBのDV_AVIファイルをWMVファイルに変換するWindows Media Encoder 9のエンコードテストでは、Core 2 Duoが、Core Duoに対して約20%高速だった。これはIntelがIDF(Intel Developer Forum)などでアピールしていた数字に近い結果だ。 このほか、システム全体の消費電力をワットチェッカーで測定してみたところ、Core Duo T2600はアイドル時55W、エンコード時81Wであったのに対し、Core 2 Duo T7400ではそれぞれ、56W、87Wと若干、Core 2 Duoのほうが高かった(いずれの環境もEIST有効)。アップデートの内容から考えても消費電力が低くなることはあまり考えられないし、まだ最適化の余地がありそうなB0というステッピングであることを考えても、許容範囲だろう。ちなみにWMV9エンコード時の電力量を算出してみると、3.3Whと3Wh、0.3Whの差でCore 2 Duo T7400のほうが少なくなっており、決してむだに電力が上がったわけではないことが分かる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
Core Duoを搭載しているMac miniでも動作を確認。Boot CampによりWindows XPも起動した。ただ、Meromで増大した熱を冷却し切れないのか、ケースのフタを閉めると熱暴走してしまう | ||||||||||||||||||||||||||||||
945GTチップセットを搭載したASUSTeKのCore Duo対応マザーボード「N4L-VM DH」。6月26日付けのBIOS(0603)の更新情報に「Merom CPU Support」と明記されている | ||||||||||||||||||||||||||||||
上がCrystalCPUID、下がCPU-Z 1.35のCPU情報表示画面。ステッピングは「B0」で、CPU電圧は1.208V(Core Duo T2600は1.238V)と表示された。電源管理のプロパティで「最小の電源管理」を選ぶとEISTが有効になり、CPUクロックが1GHz、電圧は0.928Vへ下がった | ||||||||||||||||||||||||||||||
Core 2 Duo Tシリーズ対応PC ECS P60 Core 2 Duo TシリーズはノートPCだけでなく、超コンパクトデスクトップPCにも採用される予定だ。このP60はチップセットに945GM+ICH7 DHを採用したもの。容積2リットル以下のランチボックススタイルで、ACアダプタ駆動。Windows MCE 2005にも対応する |
||||||||||||||||||||||||||||||
ベンチマーク環境 マザーボード:ASUSTeK N4L-VM DH(Intel 945GT) メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2 HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) グラフィックス機能:Intel 945GT内蔵 OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) |
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください