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Core 2 Duo & Athlon 64×2 新世代PC自作完全攻略ガイド
TEXT:鈴木雅暢
Energy Efficientモデルで対抗
Socket AM2版 Athlon 64 X2
image
ここが変わった
新ソケットでDDR2 SDRAMが利用可能になった
TDP 65W、35WのEnergy Efficientモデルが追加!
image
ここが変わらない
パフォーマンスはSocket939からほとんど変わらない
imageAthlon 64 X2 3800+ 35W版のCPU-Z 1.35の表示画面。通常版よりも動作電圧が低く、Cool'n'Quiet OFFでも1.075V、Cool'n'Quiet ONでは1.000Vまで下がる
DDR2に対応したSocket AM2版Athlon 64 X2
 Athlon 64 X2は、AMDのデュアルコアCPU。同社のシングルコアCPUであるAthlon 64をデュアルコアへ拡張したものだが、Athlon 64の設計当初からデュアルコアへの拡張を想定していたという構造上の利点もあって、Intelの従来の主力であるPentium Dよりも高性能、かつ低消費電力であるという特徴を持つ。一方、実売価格は発売当初から高値安定を続けており、最近ではリーズナブルなPentium D、高価だが性能・省電力に優れるAthlon 64 X2という棲み分けが定着していた。2006年の5月にはそれまでのSocket939版を置き換える新ソケットのSocket AM2版がデビューしている。

 Socket AM2版の特徴は、CPU内蔵のメモリコントローラが、DDR SDRAMよりも高速で、かつ市場でDDR SDRAMよりも安価になってきているDDR2 SDRAMに対応したことだが、TDPを65W、あるいは35Wに抑えたEnergy Efficientモデルの登場も大きなトピックである。現時点ではAMDから詳細な資料が公開されていないために、Energy Efficientモデルがどのようにして低消費電力を実現しているかは明らかではないが、低電圧駆動が可能な選別品だと思われる。CPU-Zで動作時の状況を見てみると、TDP 65Wモデルでは1.25V、TDP 35Wモデルでは1.075Vと、TDP 89Wのノーマルモデル(1.345V)に比べて低電圧で動作していた(いずれもCool'n'Quiet OFFのアイドル時)。

 なお、Socket AM2版Athlon 64 X2では、90nm DSL SOIと言って、従来の90nm SOIに加えて、DSL(Dual Stress Liner)という歪みシリコン技術(シリコン原子間隔の拡張/圧縮を使い分けることで電子の移動速度を高速化する)を導入したプロセスルールを採用しており、旧Socket939モデルに比べて省電力化が容易にはなっている。また、Athlon 64から搭載され、おなじみとなった省電力機能のCool'n'Quietも引き続き実装されており、有効にするとCPU負荷に応じて自動的に動作クロックと動作電圧を多段階に上下させ、電力消費を抑える。ノーマルモデルでは、クロック1,100MHz/電圧1.10Vを最低として、負荷に応じて5段階に切り換える。
imageSocket AM2のピン数はSocket939から1ピン増えた940ピン。穴の位置が異なるため、Socket939のCPUは挿さらないようになっている
ラインナップ表
  動作クロック コア数 2次キャッシュ HyperTransport
Athlon 64 FX-62 2.8GHz 2 1MB×2 2,000MHz
Athlon 64 X2 5000+ 2.6GHz 2 512KB×2 2,000MHz
Athlon 64 X2 4600+ 2.4GHz 2 512KB×2 2,000MHz
Athlon 64 X2 4200+ 2.2GHz 2 512KB×2 2,000MHz
Athlon 64 X2 3800+ 2GHz 2 512KB×2 2,000MHz
  AMD64 Cool'n'Quiet TDP 製造プロセス Energy Efficient
Athlon 64 FX-62 125W 90nm -
Athlon 64 X2 5000+ 89W 90nm -
Athlon 64 X2 4600+ 89W 90nm 65W版
Athlon 64 X2 4200+ 89W 90nm 65W版
Athlon 64 X2 3800+ 89W 90nm 65W、35W版
複雑なラインナップをOPNで見分ける
 AMDのCPUは、同じモデルナンバーでもコアの違いや消費電力の違い、ソケットの違いなどが混在していて複雑だ。AMDのCPUは、OPN(Ordering Parts Number=発注型番)という文字列で管理されており、CPU表面にも刻印されている。これを読み取ることができれば、リビジョンなど、ある程度細かい仕様を知ることができる。OPNの詳細はAMDサイトにあるデータシートに記載されている。

 Energy Efficientモデルに関する正式な資料はまだ公開されていないが、TDPの値は、「Power Limit」で示される左から3番目のアルファベットを見ればよい。「A」がノーマルで、Athlon 64 X2であれば89W。「O」がEnergy Efficientの65W版、「A」がEnergy Efficientの35Wのようだ。
Socket AM2版Athlon 64 X2の内部
image
Athlon 64 X2では、2次キャッシュは各コアごとに独立して持っているが、DRAMコントローラやバスインターフェースは共有。コア間の通信はCPU内部のクロスバーで高速に行なえる
大胆なプライスカットと省電力モデルに活路
 Athlon 64 X2が優位を保っていたのはあくまでもPentium Dに対してであって、突出したパフォーマンスを誇るCore 2 Duoの登場で、Intelとの力関係は逆転してしまった。やや影が薄くなってしまったのは否めず、とくに従来どおりの高値安定の価格体系ではあえて選択する動機を見いだすことが難しい。対抗するには思い切ったプライスカットに加え、現在品薄なEnergy Efficientモデルをどれだけ潤沢に用意できるかもカギになると思われる。とくに35Wモデルは、TDP 65WのCore 2 Duoではカバーできないレンジだけに注目だ。
imageAthlon 64 X2の場合、Energy Efficientモデルでもモデルナンバーそのものはノーマルモデルと同じ。Energy EfficientのリテールパッケージにはEnergy Efficientシールが貼付されている
SLIを実現する強力なNVIDIA製チップセット
 なお、Socket AM2の主力チップセットはNVIDIAのnForce 500シリーズだ。とくに最上位のnForce 590 SLIは、6ポートのSerial ATA 2.5サポートや2系統のギガビットLAN(MAC)を内蔵するほか、NVIDIA SLIを高速化するLink Boost Technologyや、メモリモジュールに合わせて自動でオーバークロックする「EPP(Enhanced Performance Profiles)」をサポートするなど、魅力的なフィーチャーを満載している。

 スモールフォームファクター向けとしては、Socket939から引き続き、ビデオ統合型のGeForce 6150+nForce 430チップセットやGeForce 6100+nForce 410チップセットが主力となっている。
imagenForce 500シリーズの最上位「nForce 590 SLI MCP」。メモリのオーバークロックを自動化するEPP(Enhanced Performance Profiles)サポートなど、アグレッシブな仕様を持つ
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