LGA1156プラットフォーム
Intel Core i7シリーズ
LGA1156版のCore i7は、ハイレベルのバランス型。クアッドコア+Hyper-Threading+Turbo Boostという構成は性能面での死角がなく、価格もミドルレンジの延長線上で買いやすい。
倍率ロックフリーが魅力の新星
- Core i7-875K
- 実売価格:32,000円前後
CPU倍率を任意に変更できる倍率ロックフリーの「K」モデル。動作クロックやTBの上限クロック、キャッシュ容量などのスペックは「K」なしのCore i7-870と同一だ。870と比べてやや高価だが、メモリの設定などを気にせず比較的手軽にOCできるのが魅力。その際は強力なCPUクーラーを用意したいところ。
別途クーラーが必要
ほかのモデルと違い「K」モデルにはCPUクーラーが付属せず、別途用意しなければならない
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
2.93GHz(3.6GHz) | 4(8) | 8MB | 45nm | 95W |
高バランスのロングセラー
- Core i7-860
- 実売価格:26,000円前後
LGA1156版のCore i7は、すべてLynnfieldベースのクアッドコアCPUで、同じLynnfieldコアを採用する700番台のCore i5に対してはHTのサポートとTBの上限クロックを高く設定することで差別化を図っている。860はLGA1156の登場当初から人気の高いモデルで、リーズナブルな価格設定でバランスが良好。
TB&EISTでクロックが変化
定格は2.8GHzだが、高負荷時にはTBによってクロックが上昇する一方、低負荷時には省電力機能EISTによりクロックは下がる
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
2.8GHz(3.46GHz) | 4(8) | 8MB | 45nm | 95W |
そのほかの注目CPU
- Core i7-870S
- 実売価格:34,000円前後
プロセッサー・ナンバー末尾の「S」は省電力モデルであることを示す。ノーマルのCore i7-870はTDP 95Wであるのに対し、870SのTDPは82Wと低消費電力。ただ、定格の動作クロックはCore i7-870よりも266MHz低くなっている(TBの上限クロックは同じ)。
最新CPUQ&A
「K」の利用でBIOS表示が変わる
Core i7-875KやCore i5-655Kは倍率ロックフリーのため、BIOSなどで倍率の変更が可能だが、マザーボードによってはTurbo Boostの上限クロックも細かく設定できる。たとえば、ASUSTeKのマザーボードでは、「K」モデルを利用した場合のみ通常モデルにはない項目が現われ、1~4コアアクティブ時の倍率をそれぞれ定格の倍率との差で指定可能になる。
Intel Core i5シリーズ
700番台と600番台の違いがポイント。クアッドコアの700番台はマルチスレッド性能に優れる一方、プロセスルールが32nmでデュアルコア+Hyper-Threadingの600番台のほうが省電力性が高い。
買い得価格のリアルクアッドコア
- Core i5-750
- 実売価格:18,000円前後
Lynnfieldコアのクアッドコアモデル。同じLGA1156のCorei7と違い、HTに対応しないため同時実行スレッド数は4だが、それでもデュアルコア+HTの4スレッドよりは明らかにマルチスレッド性能が高い。TBで最高3.2GHzまで上がるのでシングルスレッド性能も高く、実売価格を考えるとかなりお得だ。
4コアで4スレッド動作
同時実行スレッド数は4。デュアルコア+HTとスレッド数は同じだが、マルチスレッド性能はこちらがずっと上だ
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
2.66GHz(3.2GHz) | 4(4) | 8MB | 45nm | 95W |
OC派注目の倍率ロックフリーモデル
- GPU搭載
- Core i5-655K
- 実売価格:21,000円前後
ClarkdaleベースのデュアルコアCPUで、Core i5ブランド唯一の倍率ロックフリーモデル。ClarkdaleのCPUコア部分は最新の32nm製造プロセスルールを採用しているため、45nmプロセスルールのクアッドコアであるCore i7よりもOC耐性が高く、やり方しだいではCore i7をブッチ切る性能をゲットすることも。
倍率変更で4GHz超えも
倍率ロックが解除されているため倍率アップでのOCが可能。4GHzを超えて動かすこともできるが、冷却をしっかり行ないたい
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
3.2GHz(3.46GHz) | 2(4) | 4MB | 32nm | 73W |
Intel Core i3 シリーズ/Pentium G
LGA1156の廉価版でGPU内蔵のClarkdaleコアがベース。Core i3ではTBが省かれており、Pentium GではさらにHTも省略されている。
地味ながらバランスはよい
- GPU搭載
- Core i3-530
- 実売価格:11,000円前後
ローエンドモデルだがさらに下位にPentium、Celeronという廉価ブランドがあるため立場が微妙。ただし性能面で同コアのCorei5と大差があるわけでもなくコストパフォーマンスは悪くない。
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
2.93GHz(-) | 2(4) | 4MB | 32nm | 73W |
低価格マザーが登場し、そろそろ本領発揮か
- GPU搭載
- Pentium G6950
- 実売価格:8,500円前後
低価格帯では旧世代のLGA775が残っているため価格のインパクトが今一つ。TB、HTに対応しないので性能も地味だが、内蔵GPUの性能ではLGA775の廉価マザーよりはるかに上だ。
Specification
動作クロック(TB時) | コア数(スレッド数) | 3次キャッシュ | プロセスルール | TDP |
---|---|---|---|---|
2.8GHz(-) | 2(2) | 3MB | 32nm | 73W |
問い合わせ先:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/