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コア時代のCPU選び

編集部 遠山健太郎

マルチコアはこんなアプリに効く

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デスクトップPC向けのデュアルコアCPUが登場してから5年が経過した。当初はマルチスレッドに対応したアプリケーションがあまりなく、コア数が増えたメリットをユーザーが享受できる場面は限られていたが、それも今は昔。マルチコアCPUのパフォーマンスを実際のアプリで検証してみよう。

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アプリ・作業内容によって異なるマルチコアCPUの効果

マルチコアCPUだと速いアプリケーションはどれ?

 マルチコアCPUが持つパフォーマンスを遺憾なく発揮するためには、アプリケーション側が「スレッド」と呼ばれる単位に細かく分割しながら処理するようにプログラムされている必要がある。エンコーダやレンダリングソフトのマルチスレッドへの対応は速かったが、これは業務用途など、複数のCPUを搭載したシステムで利用されることが多かったという事情がある。
 マルチコアCPUには別々のアプリを同時に実行しても遅くなりにくいというメリットもあるが、新機軸のCPUをアピールするにはやや地味であり、当初、シングルコアで十分というユーザーが少なからず存在したのは、対応アプリの少なさが大きく影響していた。マルチコアCPUはその後、4コア、6コアと順調にコア数を増やしてきたが、最新のCPUが備えるTurbo Boostなどの機能は、CPU負荷に応じて動作クロックを可能な限り上昇させることで、マルチスレッド非対応のアプリケーションでもパフォーマンスを向上させる効果がある。マルチコアと高クロックの両立を目指すこうした改良により、マルチコアCPUの活躍の場は広がっている。
 しかしながら、マルチスレッド対応アプリでの爆発的な速度アップも期待したいところ。ここでは、改めてアプリ側の対応がどこまで進んだのか、OSが提供するような基本的な処理、クリエイティブ系アプリ、エンコード系アプリ、ゲームという四つの分野について、実際のアプリを現行の代表的なマルチコアCPUで実行し、その効果を見ていこう。

アプリケーションの分類
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Turbo Boostの搭載で弱点を補強

自動で動作クロックを上げるTurbo Boost機能により、マルチスレッド非対応の環境でも、高いパフォーマンスを発揮できるようになった

最新Office、次期IE……マルチコアに最適化されたアプリが続々登場

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 2010年6月に発売されたばかりのMicrosoft Officeシリーズの最新版「Office 2010」では、マルチコアCPUへの対応がうたわれている。実際にはそれによって文書作成の速度が大幅に上がるわけではないが、大規模な表計算などでは処理速度が大きく向上する。
 より多くのユーザーに恩恵があるのが、同じくMicrosoftが現在開発中の「Internet Explorer 9」だろう。JavaScriptエンジンがマルチスレッド化されるため、多くのWebサービスで高速化の恩恵を受けることができそうだ。このほかIE9では、GPGPUのサポートなど、最新ハードウェアを利用した機能も実装される予定で、自作派は要注目のWebブラウザになりそうだ。

OS・基本ソフトで計測

多くのユーザーが利用するOSの機能、ファイル圧縮・展開ソフト。こうした基本的な処理でマルチコアCPUは性能を発揮できるのだろうか?

エクスペリエンスインデックス

Windows Vistaから導入されたエクスペリエンスインデックスは、言わばOS標準のベンチマーク機能だ。Windows 7でも引き続き提供され、CPU、メモリ、グラフィックス機能、HDD(ストレージ)について、最高7.9のサブスコアを表示する。一般的な用途では3以上であれば十分とされているが、今回計測したCPUはすべて7以上の数値をマーク。スコアには実際のコア数が反映されているようだ。

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最新CPUはどれもWindows 7の利用には十分過ぎるほどの性能を備えている

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Windows 7の圧縮フォルダー機能

日常的に利用されるOSの標準機能として、Zipファイルへの圧縮時間を計測してみた。Windows 7の圧縮フォルダー機能を利用し、デジカメ画像のRAWデータを20個圧縮するのにかかった時間を計測したところ、6コアのCore i7-980Xがもっとも高速。i7-870がもっとも遅くなってしまった原因ははっきりしなかったが、おおむねCPUの動作クロックに比例し、内蔵キャッシュ量の影響もありそうだ。

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大容量ファイルが増えた今、圧縮で待たされる場面も増えた。意外にストレスがたまるので、高クロックCPUでサッサと片付けたい

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7-Zipによる圧縮

高い圧縮効率を誇る独自の7-Zip形式をはじめ、各種圧縮形式に対応したフリーの圧縮・展開ソフト「7-Zip」でもファイル圧縮を行なった。本ソフトはマルチスレッド処理に対応しており、計測結果も同時処理可能なスレッド数に比例したものとなっている。圧縮・展開のような基本的な処理であっても、マルチスレッドに対応したアプリを使うことでマルチコアCPUのメリットが活かせる。

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Zip形式への圧縮に比べて時間がかかっているが、圧縮後のファイルサイズは7-Zip形式のほうが2割ほど小さくなった

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【検証環境】マザーボード:ASUSTeK P6X58D-E(Intel X58+ ICH10R)、ASUSTeK P7P55D-E EVO(Intel P55)、メモリ:Corsair Memory CMX6GX3M3A1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3 ※LGA1156環境では2枚のみ使用)、ビデオカード:ATI Radeon HD 5870リファレンスカード、HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3320613AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版

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