まずは狙い目のCPUをチェック!
Intel CPUラインナップ
CPU名 | 動作クロック | 価格 | |
---|---|---|---|
LGA1366 | Core i7-980X Extreme Edition注目! | 3.33GHz(TB時3.6GHz) | 99,000円前後 |
Core i7-970 | 3.2GHz(TB時3.46GHz) | 85,000円前後 | |
Core i7-960 | 3.2GHz(TB時3.46GHz) | 55,000円前後 | |
Core i7-930 | 2.8GHz(TB時3.06GHz) | 28,000円前後 | |
LGA1156 | Core i7-875K注目! | 2.93GHz(TB時3.6GHz) | 32,000円前後 |
Core i7-870S | 2.66GHz(TB時3.6GHz) | 34,000円前後 | |
Core i7-870 | 2.93GHz(TB時3.6GHz) | 29,000円前後 | |
Core i7-860注目! | 2.8GHz(TB時3.46GHz) | 26,000円前後 | |
Core i5-760 | 2.8GHz(TB時3.33GHz) | 20,000円前後 | |
Core i5-750注目! | 2.66GHz(TB時3.2GHz) | 18,000円前後 | |
Core i5-680(GPU内蔵) | 3.6GHz(TB時3.86GHz) | 28,000円前後 | |
Core i5-661(GPU内蔵) | 3.33GHz(TB時3.6GHz) | 20,000円前後 | |
Core i5-660(GPU内蔵) | 3.33GHz(TB時3.6GHz) | 20,000円前後 | |
Core i5-655K(GPU内蔵)注目! | 3.2GHz(TB時3.46GHz) | 21,000円前後 | |
Core i5-650(GPU内蔵) | 3.2GHz(TB時3.46GHz) | 17,000円前後 | |
Core i3-550(GPU内蔵) | 3.2GHz | 14,000円前後 | |
Core i3-530(GPU内蔵)注目! | 2.93GHz | 11,000円前後 | |
Pentium G6950(GPU内蔵)注目! | 2.8GHz | 8,500円前後 | |
LGA775 | Celeron E3300 | 2.5GHz | 4,500円前後 |
※TB:Turbo Boost
LGA1366のラインナップはLGA1156に比べて割高感があるが、6コア12スレッド同時実行ができるCPUは、Core i7-980X Extreme EditionとCore i7-970しか存在しない。とくに前者の性能は文句なく最速。倍率ロックフリーでオーバークロックにも都合がよく、最強・最速にこだわるユーザーは現状このCPU1 択となる。
Intelの主力をになうLGA1156プラットフォーム。以前はCore i7-870とCore i7-860の価格差があまりに大きく、LGA1156版のCore i7の中ではCore i7-860に人気が集中していたが、Core i7-870が大幅に値下げされるとともに倍率ロックフリーのCore i7-875Kも登場してきて、かなり事情が変わってきた。
下位のCore i5/ i3、PentiumといったCPUはGPUを搭載しているのが特徴で、デュアルコアのためOC耐性の高さに定評がある。例外的に700番台のCore i5のみGPUを搭載しないクアッドコアCPUとなり、Hyper-Threading非対応だが、Core i7よりもコストパフォーマンスが高く人気がある。
旧世代のLGA775対応Core 2シリーズもまだ販売されているが、将来性はもうないのでお勧めできない。ただ、廉価版のCeleronブランドのモデルは格安で販売されており、同じく格安で流通しているG41チップセット搭載マザーボードと組み合わせれば激安マシンを作れるという魅力がある。
AMD CPUラインナップ
CPU名 | 動作クロック | 価格 | |
---|---|---|---|
Socket AM3 | PhenomII X6 1090T Black Edition注目! | 3.2GHz(TC時3.6GHz) | 29,000円前後 |
PhenomII X6 1055T(95W)注目! | 2.8GHz(TC時3.3GHz) | 21,000円前後 | |
PhenomII X6 1055T(125W) | 2.8GHz(TC時3.3GHz) | 19,000円前後 | |
PhenomII X4 965 Black Edition | 3.4GHz | 17,000円前後 | |
PhenomII X4 955 Black Edition | 3.2GHz | 15,000円前後 | |
PhenomII X4 945 | 3GHz | 14,000円前後 | |
PhenomII X4 910e | 2.6GHz | 17,000円前後 | |
PhenomII X2 555 Black Edition | 3.2GHz | 10,000円前後 | |
AthlonII X4 640 | 3GHz | 12,000円前後 | |
AthlonII X4 635注目! | 2.9GHz | 10,000円前後 | |
AthlonII X3 440 | 3GHz | 8,000円前後 | |
AthlonII X2 260 | 3.2GHz | 7,500円前後 | |
AthlonII X2 255 | 3.1GHz | 7,000円前後 | |
AthlonII X2 250 | 3GHz | 6,500円前後 | |
AthlonII X2 245e | 2.9GHz | 7,500円前後 | |
AthlonII X2 240e | 2.8GHz | 6,500円前後 |
※TC:Turbo CORE
6コアのPhenomII X6が登場。AMDにはIntelのHyper-Threadingに相当する機能がないため同時実行スレッド数は6だが、Intelの6コアCPUと比べて価格がはるかに安く注目の存在だ。上位のPhenomIIX6 1090T Black Editionは倍率ロックフリー、下位のPhenomII X6 1055TはTDP 95Wモデルの省電力性能が光る。一方、4コアのPhenomII X4の上位モデル(965 BE、955 BEなど)はPhenomII X6 1055Tとの価格差が小さく、TDPも125Wと高くて買い得感が薄い。一方、低価格帯CPUは格安クアッドコアのAthlonII X4をはじめ、Intelより層が厚い。
LGA1156プラットフォームの特徴

LGA775に代わって、Intelの主力をになうのがLGA1156プラットフォームだ。LGA1366と同じNehalemアーキテクチャのCPUで、キャッシュ構造の改良(3次キャッシュの搭載)とメモリコントローラの内蔵に加え、Hyper-Threading(以下HT)、Turbo Boost(以下TB)によって性能向上を図っている。LGA1156版CPUは、クアッドコアでGPUコアを内蔵しないLynnfieldコアのモデルと、デュアルコアでGPUコアを内蔵するClarkdaleコアのモデルの2種類に大別され、さらにHTとTBのサポートの有無でグレードの差別化が図られている。
LGA1156プラットフォームのブロックダイヤグラム

メモリコントローラに加えて、16レーンを持つPCI Express 2.0コントローラもCPUに内蔵している。従来LGA775ではチップセットのNorth Bridgeが担当していた機能をCPUに統合したことから、LGA1156プラットフォームではチップセットは1チップのみとなった。また、Clarkdaleコアのモデルが内蔵するGPU機能を利用するにはディスプレイ出力機能を持つチップセット(H57およびH55)が必要だ
1.倍率ロックフリーの「Kシリーズ」が使える
BIOSセットアップから倍率を変更できる

KシリーズのCPUを使用した場合、マザーボードのBIOSセットアップでCPUの内部倍率の設定を変更できるようになる
CPUの動作クロックは、マザーボード(のPLL IC)から供給されるベースクロックをCPU内部でn倍(n=倍率)にして作る。一般的なCPUでは、この倍率を定格値以上に設定することはできないが、Core i7-875K、Core i5-655Kではこれが可能で、倍率アップによるオーバークロック(OC)が試せる。ベースクロックを上げるOCと違い、メモリクロックなどが連動しないため、比較的手軽かつ安全に試すことができるというメリットがある。
2.LGA1366用Core i7よりもTurbo Boostの上昇幅が大きい
Turbo Boostではターボ時のクロックの上限がCPUごとに決められており、その範囲内でクロックを上昇させる。LGA1366版CPUの上昇幅は最大で266MHzと控えめだが、LGA1156版CPUでは最大で667MHzも上昇する。たとえば、Core i7-950は3.06GHz、Core i7-875Kは2.93GHzという定格クロックだが、TBの上限は前者が3.33GHz、後者が3.6GHzになっており、アプリケーションによっては下克上も起こり得る。
CPU | 定格 | Turbo Boost時 |
---|---|---|
Core i7-875K | 2.93GHz | 3.6GHz |
Core i7-950 | 3.06GHz | 3.33GHz |

3.動画再生支援機能を備えたCPU内蔵のGPU
LGA775以前のシステムにおけるオンボードグラフィックスではチップセットにGPUが内蔵されていたが、LGA1156ではCPUにGPUが内蔵されるように変わった。このGPUコア(Intel HD Graphics)はHD動画再生支援機能を搭載しており、本格的な3Dゲーム以外の用途なら快適に利用可能だ。なお、内蔵GPUコアのクロックは、Core i5-661が900MHz、ほかのCore i5とi3は733MHz、Pentium Gは533MHzとモデルによって異なっている。

内蔵GPUの性能チェック
Core i5-655KのGPU性能は旧世代のローエンドビデオカードを超えるレベル。軽いゲームならこれでも十分遊べる

【検証環境】Super PI / mod1.5 XS
CPU:Intel Core i7-875K(2.93GHz)、Intel Core i7-950(3.06GHz)、マザーボード:ASUSTeK P7P55D-E EVO(Intel P55)、GIGABYTE GA-X58A-UD9(Intel X58+ ICH10R)、メモリ Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×4 ※P7P55D-E EVOは2枚使用、GA-X58A-UD9は3枚使用)、HDD:Seagate Barracuda 7200.12 ST3250820AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版
【検証環境】3DMark06 Build 120
CPU:Intel Core i5-655K(3.2GHz)、AMD PhenomII X6 1055T(2.8GHz)、マザーボード:ASRock H55/USB3(Intel H55)、ASUSTeK M4A89GTD PRO/USB3(AMD 890GX+SB850)、GIGABYTE GA-880GMA-UD2H(AMD 880G+SB850)、メモリ Corsair Memory CMX6GX3M3A1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3 ※2枚のみ使用)、HDD:Western Digital WD Caviar Black WD1001FALS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit 版